【art】「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」
見ました🎨 (@ 国立西洋美術館 in 台東区, 東京都) https://t.co/zZ3AuFCX4y pic.twitter.com/I4CRzyO5PT
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) December 13, 2019
国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルク展」に行ってきた。あのハプスブルク家(Wikipedia)のコレクションを展示する企画展。「ぶらぶら美術博物館」を見て(記事はコチラ)予習しておいたので、それを踏まえて見て来た。しかし、ハプスブルグだと思い込んでいたのだけど、ハプスブルクが正しいのね😅
いつものように感想をTweetしておいたので、それに追記する形で感想記事として残しておく😌
#ハプスブルク展 絵画など大きな作品が多いので、全体的に点数は少なめだけど見応えあった。コレクションの基盤となったヨーロッパ絵画の多くはあまり好みではなかったのだけど、それでもやっぱり筆力の素晴らしさは生鑑賞ならでわ。最近よくある撮影🆗ポイントがなくてちょっぴり悲しかった😢
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) December 13, 2019
コレクションの始まりからハプスブルク帝国の終焉までをコレクション作品で見せる展示。絵画など作品自体が大きめなので少な目に感じたけど100点あるからそうでもないか🤔
そんなに混んでなかったこともありメモ取りながらじっくり見たけど、18時頃から見始めて19時半頃には見終わっていた。まぁ、全作品に説明書きがあったわけではなかったし、Tweetにもあるとおり肖像画などのヨーロッパ絵画がそんなに好きじゃないということもあったかもしれない。
最近よくある1作品もしくは1コーナー撮影可能ポイントもなかったし、映像展示もなかったのはちょっと寂しかった😢 まぁでもTweetにもあるとおり本物の迫力は堪能できた。
ベルンハルト・シュトリーゲルとその工房、あるいは工房作
「ローマ王としてのマクシミリアン1世」
重要人物としては神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世(Wikipedia)と、オーストリア大公フェルディナント2世(Wikipedia)ということになるのだそう。そもそものコレクションの始まりはマクシミリアン1世がブルゴーニュ公国のマリーと結婚したことで、美術品がハプスブルク家へもたらされたことが始まりとのこと。このマクシミリアン1世は人々の記憶に残ることにこだわり、肖像画を多く残したのだそう。まぁ願いは叶ったわけでよかったね😌
#ハプスブルク展 見る前は流し見でいいかと思っていた甲冑のデザインや細かい細工が素晴らしく興味深かった。#フォーク と #スプーン の繊細な細工と無数に埋め込まれたルビーがキレイ🥰 #グリフィンの鉤爪 も妖しさ満点で素敵だった。
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) December 13, 2019
入って直ぐの小さな展示室を抜けると一番広い展示室。ラファエロ・サンティ(Wikipedia)の絵を下絵とした巨大なタペストリーが壁一面に2枚展示されていてビックリ! 原画のコピーとなっていたけど複製ということ? ちょっと意味が分からなかった🤔
ここでは甲冑が数点展示されていて「ぶらぶら美術博物館」ではかなり丁寧に紹介していたけれど、甲冑はそんなに興味がないから流し見でいいかと思っていた。でも、間近で見ると細工が細かくデザインも斬新ですごく良かった。
「ヴュルテンベルク公ウルリッヒの実戦および槍試合用溝付き甲冑」
中でも異彩を放っていたのは「ヴュルテンベルク公ウルリッヒの実戦および槍試合用溝付き甲冑」 このウルリッヒ公(Wikipedia)の孫がフェルディナント2世に贈ったのだそう。顔がおもしろいのはカーニバル用だったのと、ウエストがシェイプされているのは当時の流行とのことなのだけど、いろいろな要素を盛り込むと不思議なデザインになっちゃうのね😅 とはいえ、作りはしっかりしていて全身に施された細工が細かい。足の部分もなんだかすごいし。甲冑はホント見応えあった。
「スプーン」
これはやっぱり装飾品ということなのでしょうね。スプーンというけどお玉くらいの大きさがあったので、いくら王族でもこれで食事をしたわけではないと思う。水晶部分の細工もさることながら、やはり金の装飾が細かくて美しく、埋め込まれたルビーが素敵✨
「グリフィンの鉤爪」
イメージしていたとおりのサイズ感だったのがおもしろかった。胴体の部分は画像よりも白っぽかった印象。グリフィンの鉤爪には毒を検知して解毒する力を持つと信じられていたそうで、角をグリフィンの爪だと考えていたのだそう。とはいえ象牙で作ってるんだよね? うーん🤔 この頃、インドとか中東趣味みたいなのが流行ったのかしら? 作られたのは北ドイツらしいけれど、なんとなくインドや中東を感じるデザインで素敵✨
#ハプスブルク展 #フランス王妃マリーアントワネットの肖像 が巨大でビックリ😳色使いや装飾などまるでマカロンみたいなかわいさ。ヴィジェルブランの真骨頂 #青いドレスの皇妃エリザベト も流石の美女だけど、なで肩すぎだわ😩
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) December 13, 2019
エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン「フランス王妃マリー・アントワネットの肖像」
肖像画を美化して描くことで有名なエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン(Wikipedia)だけど、実際よりも美人に描いたかどうかということよりも、とにかく全体的にかわいらしい。画像ではあまり伝わらないのだけど、本物はもっとピンクっぽいというか、全体的にマカロンみたいな印象。イメージ的にはソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』のような色調。こんな感じに描いてくれたら女性ならうれしいと思う。ちなみに右上に描かれている胸像は夫のルイ16世なのだそう。
ヨーゼフ・ホラチェク「薄い青のドレスの皇妃エリザベト」
こちらは絶世の美女で有名な皇妃エリーザベト(Wikipedia)の肖像画。 腕には夫であるフランツ・ヨーゼフ1世(Wikipedia)の肖像画が描かれたブレスレットをしたり、髪にはブドウの葉をあしらったり、また蜂腰と呼ばれた細いウエストもしっかりと描いていて、顔も本当に美しい。なのに・・・ なのに何故こんなになで肩にしてしまったのか? この肩に対して腕も太過ぎる💦 ウエストの細さを強調するためかもしれないけど、全体的にバランスが変で残念な印象だった。
#ハプスブルク展 そしてこれを見に行った #青いドレスの王女マルガリータテレサ がスゴイ!まず王女がかわいい。あどけない表情と陶器のような肌が美しい。そしてドレスが豪華。生地の種類まで伝わる表現力。隣に娘婿の作品が並び、圧倒的な筆力の差が際立つ。これは見て良かった🥰
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ディエゴ・ベラスケス「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」
これを見に行った! エドゥアール・マネ(Wikipedia)が"画家の中の画家"と呼んだディエゴ・ベラスケス(Wikipedia) の「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」婚約者へ成長記録を届けるために描かれた肖像画。マルガリータ・テレサ・デ・エスパーニャ(Wikipedia)の肖像画は3枚描いているそうだけれど、これが一番有名なのかな? イヤこれは本当にカワイイ😍
これは8歳の頃を描ているそうだけれど、幼さの残る顔は赤みのある頬が健康的な印象を与えるし、陶器のような肌質が伝わって来る。この裾の広がったスカートは17世紀スペインで流行したそうだけれど、この深みのある青を選んでいることで王女の品の良さと、落ち着きのようなものを感じさせる。そして「ぶらぶら美術博物館」で山田五郎氏がスカートも言及していたけれど、スカートの質感を描くのが本当に上手い。
隣に弟子で娘婿のフアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マーソが描いた「緑のドレスの王女マルガリータ・テレサ」がある。これはこれで良い作品ではあるのだけど、番組内で指摘されていたとおり並べて展示されていることで力量の差が歴然。模写ということを差し引いてもやはり全体的にぼやけた印象になってしまっている。それが一番現れているのがスカートの質感かなと思う。素材の良さまで伝わる。これはスゴイ! 生で見れれよかった✨
#ハプスブルク展 pic.twitter.com/OAQjzbCt92
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入口などで撮った写真たち。会場入り口のロビー的なところにあった複数枚のポスターは素敵だったな✨
#ハプスブルク展 お土産はポストカード2種とチョコレート🍫なんと2個入りで540円😳 pic.twitter.com/fPKWdTcE81
— maru 𓆸 (@maru_a_gogo) December 13, 2019
美術展では毎回気に入った作品のポストカードを買うことにしている。今回は「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」と「フランス王妃マリー・アントワネットの肖像」の2種類。せっかくだからと買ったシシーことエリザベートのチョコレートが540円でビックリ! さらに2個しか入ってなくて二度ビックリ😲
18時頃から見始めたけれど、会場内はそんなに混んでなかった。マルガリータ・テレサなど人気作品は、正面で見るには少し待ったりしたけれど、ほぼノンストレスで見れた。点数もそんなに多くないし、大きな作品も多いので見やすい。ハプスブルク家の栄枯盛衰が分かる企画展だった。
🎨ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史:2019年10月19日~2020年1月26日 @国立西洋美術館