南信州のりもの倶楽部♪

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中華エンジンのキックシャフト調整

2014年07月04日 21時01分10秒 | 輸入横型エンジン編
昨日なんだがキックの具合が悪い中華エンジンの修理をしてた。
キックの遊びが多く蹴りしろの半分くらいが遊びだから、
かかりも悪いしケッチンも酷かったんだよね。

カバーを外せば分かるけど、キックの方式がシャフトの回転によりギアが飛び込む仕組みなんだが、
そのストロークがやたら多くてギアが噛み合うまで回すと、
半分くらい終わってるから、
ケース割ってシャフトを取り出し、
ストッパーにマジックで印を付けて1溝だけずらして、
早く噛み合うよう調整したら治った。

だけど昔交換したカウンターシャフトのベアリング、
また砕けてて再交換となった。










原因を考えてみたんだけど、
このエンジンは前からキック位置が悪く、
前のオーナーもキックでエンジンがかかりにくかったと考えると、
→ケッチン食らう→プライマリギアに負担がかかる→ベアリングにも負担、
こんな感じでベアリングが砕けてたんだと思う。
プライマリギアはカウンターシャフトに装着されてるから、
ここのベアリングにだけ負担がかかったんでないかな。

でもキックを修理したし蹴りしろも戻ったから、
これでベアリングにかかる負担はグッと減るはず。
でもベアリングで済んでただけでも良かった、
ベアリングの負担がクランクケースにかかるとケース割るからね。

WIN120はプライマリギアのところのベアリングはニードルだから、
反対にケースは強化されてるけどベアリングは小さいから、
ケッチンには気を付けた方がいい、と言うか、
プライマリキックのエンジンは全車気を付けた方がいい。
クラッチバスケットのギアが欠けたりケース割れたりベアリング砕けたりするから、
デコンプなんかでケッチンを回避するのも良いと思うよ。
このエンジンに組んでたカムはスーパーヘッド+R用のS20カムだったから、
このエンジンはあまり使わないだろうしカムはノーマルのデコンプ付きに戻したけど。

エンジンは組み終わったんだけどこのエンジンのクランクを別のエンジンに組みたいから、
また分解して組み立て直しになると思う。

しかし今週はエンジンやってるわ。
けど自分が手を入れて治ったり調子良くなったりして楽しくてたまらない。
中華なんか最初からまともなエンジンなんて少ないから、
お遊び用のベースにするには凄く良いよ。

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