南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

WIN120系ヘッドの違いの比較

2014年07月29日 18時26分25秒 | 輸入横型エンジン編
今日はお友達が預かってるWIN120の組み立てを少しだが行った。
剥離から帰って来て腰下は簡単だから組んでおいたんだけど、
BREさんのカムを使うとバルブキッスを起こすから、
何か面倒になって少し放置しておいたのだ。

今日は主にヘッドをやったんだが、
基本ヘッド整備は好きなんだけどここは嫌ってのがコッターを入れる時。
バルブスプリングコンプレッサーはあるんだけど、
コッターは軽く着磁したドライバーで入れるもんだから、
今日は着磁しすぎちゃったらしく全然入らない。
まぁそれでも自作バルブスプリングコンプレッサーの時よりは全然早いんだけどね。

んで、実は我が倶楽部ではもう一機WIN120を組んでいて、
これは自分のゴリラに乗せる、タイガーエンジンの代打エンジンなんだけど、
一気に2機もエンジン組んでると部品が混ざらないようにするだけでも精一杯で、
さらにシャリィのエンジンもWIN120のようなもんだったから、
そこで使わなかった部品とかが手術台の上で混ざって何がなんだが分からなくなっている。
シフトドラムストッパーなんていくつもあるから、
オリジナルでない可能性だってあるくらいだ。







少し面白い写真を一枚。

WIN120はご存知の通り、
ワイドピッチスタッドボルトの中華系エンジンの中ではビッグバルブなヘッドで、
まだ部品があった頃にはCD90風の中華エンジンに流用して、
プライマリキックでない仮想WIN120を作るのが流行ったんだけど、
上の写真はどちらもWIN120のヘッドなんだが、
スキッシュエリアの形が全然違うのが分かると思う。

ちなみにスキッシュのあるのが自分ので無いのが友達のなんだけど、
スキッシュの有無で燃焼室容量が違うってのも面白く、
エンジンの内容は全く同じでカムすら同じの使って組むから、
乗った時の違いに凄く興味がある。

しかし同じWIN120でもこれくらいの違いがあるから、
もし中古が出て来て買う機会が来た時は、
どっちのヘッドのが来るか分からないからスリリングだ(笑)

まぁ一概にどちらが良いとは言えないんだけど、
もしWIN120が出てきた時には注意して見た方がいいね。
それと150ccエンジンのヘッドはバルブは同じでも、
スキッシュの部分に大きな段があるから、
全然別物のヘッドと言い切ってもいい。
たぶん排気量が増えた分をああやって燃焼室容量を増やして、
圧縮を落としてると思うんだけど、
理想の燃焼室形状とはほど遠いから、
流用には良く考えた方がいい。
1ミリくらい面研すればいいんだけど、
今度はクランクとの距離が近くなるから、
タイミングチェーンが余る、なんて事にもなりかねないからね。
ウチにも150ccのヘッドはあるんだけど、
どう使って良いか未だに分からず放置してあるくらいだから。

まぁそんな訳でいくつもエンジン組んでるんだけど、
自分のタイガーエンジン、この間のツーリングでいよいよオーバーホールの時期を迎えたと確信したくらい、
圧縮が減ってしまったんだなってほど吹けが悪くなってしまった。
前から分かってはいたんだけど走り過ぎたんだな。
最近は高回転維持で高速走行をする時も増えたから、
一気に寿命を迎えたんだと思う。
中華系最強と言われついるタイガーエンジンも、
俺のツーリングの走行距離じゃそりゃぁ痛むよね。
ツーリング2回に1回はオイル交換するくらい走るんだもん。
ただ単に走り過ぎだ。

だから近々タイガーエンジンをフルオーバーホールするから、
酷使されたエンジンの中に興味がある方はお見逃しなく。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする