今日は組み立て途中だったエンジンを作って梱包などを行い、
次は部品注文をしなきゃいけないエンジンを軽くバラしてみた。
患者さんはカブ50のセル付き4速ミッションで75ccにボアアップはされているんだけど、
エンジンはかかってもアイドリングが続かないから診て欲しいって事なので腰上からバラしてみる。
ピストンとシリンダーは全く問題無かったんだがクランクのビッグエンドがガタガタで、
簡単に言うとクランク交換となるから必然的にフルオーバーホールとなる。
写真を見てもらうと分かると思うんだがコンロッドがここで止まるのって有り得なくて、
クランクのベアリングが寿命だしクランクピンも変摩耗してるんでないかな。
実の事言うとカブ50の4速ミッションの1速はギア比が加速寄り過ぎて、
ボアアップした腰上だと1速は使わなくても発進してまうから2速発進をする方が多く、
クランクピンが細いRRクランクなんかで2速発進したら驚く程早くクランクが寿命を迎えてしまう。
よって出来ればボアアップしたならミッションはデヤンの4速のような1速ギア比が2.833のミッションに変更して、
ちゃんと1速から発進していただければクランクは痛まないんだが、
普通だとボアアップしただけでミッション交換とか有り得ないのも分かる気がするわ。
しつこいようだけどカブの4速ミッションの完成形は、
1速ギア比が2.833のようなカブ100やデヤンの4速を使い、
ウチのトップクロスギアを使ってフルクロスにした物なんでないかと思う。
まぁ平地しか走らないならトップクロスにする必要は無いんだが、
パワーアップした場合だと1速が3.363のロータリーの4速ミッションは合わないから、
2.833のミッションに潔く交換してもらって、
ちゃんと1速から発進して使っていただきたいかな。
このエンジンは他にも色々とパーツ交換が必要になるから、
来週から部品を掻き集めて早速製作する予定で、
でもフルオーバーホールは決定だから完成は先になるかなぁ。