そう言えば昨日新品購入したRクランクが来たので分かりやすいよう比べてみた。
先ず上の方が軽量クランクでHISPECさんのレーサーで使っていたんだが交換になった物で、
レースで使っていたからL1C3ベアリングに交換してあり、
下の方は普通のRクランクとなり意外と安かった。
見て直ぐ分かると思うんだけど大端部のピンの太さが全く違くて下のクランクの方が太くなっており、
さらにコンロッドの太さも下のクランクの方が太いから、
まぁ言ってみればこちらの方がボアアップするには向いていて、
軽量クランクの方はボアアップするには全く向いていないから、
ボアアップキットを組む時にシリンダーを外したらクランクのピン部を確認してみると良いし、
もし軽量クランクの方が入っている場合はボアアップしてもあまり長持ちしないから潔く交換する事をお勧めする。
せっかくなので重量を計測してみた。
先ず軽量の方は1701グラムとなっていて、
良く考えたら横型エンジンをこれだけ長くやっていてRクランクとRRクランクの重さを測ったのが初めてだったが、
ウチはほぼ中華エンジンが専門だから仕方ないか。
お次は買ったばかりのRクランクで結果は驚きの1753グラムと違いがたった52グラムって…
軽量と言われていても違いとしてはポテチ1袋分でしかなかった。
よって軽量クランクよりは普通のRクランクの方が絶対良いと思うんだが、
腰上を開けてもクランクの見分け方がイマイチ分からないって方のために比較写真でも載せておく。
これを縦方向から判断するのは難しいかもしれないが、
右の方が軽量クランクで左側は普通のクランクなんだけど、
ピンの太さが違うため大端部の形状も異なり軽量の方がピンが細いからコンロッドの付け根もスリムで、
ウェブの形状も全く違うからここで見極めるしかないと思う。
まぁ私みたく実物を比べて比較出来るから軽く書いちゃってるけど、
クランクを購入する時に間違って軽量クランクを買ったら悲惨だし、
よって今では写真でどっちのクランクか分かるようになってくらいだから慣れれば簡単だ。
ちなみにクランクブローしたエンジンの腰上はノーマルヘッドで、
キタコさんのライトボアアップキットとハイカムを組んだだけのライトチューンなんだが、
ちゃんと1速発進していてもクランクブローしたくらいだから、
軽量クランクの脆さが分かっていただけると思うし、
軽量クランクが入ってるのなんて気にもせずボアアップして、
新聞配達に使われていたエンジンなんてクランクが1年持たなかったんでないかな。
まぁ新聞配達なんてストップアンドゴーをひたすら繰り返すから無理もないんだが、
軽量クランクでボアアップなんかしたらいずれ必ずクランクブローするから、
たかがボアアップと思わずちゃんとエンジンを作って長く楽しんでいただきたいね。
ちなみにモダンワークスさんやミニモトさんで販売されている52ミリストローククランクは1872グラムで、
普通のRクランクより約120グラムアップするんだけど、
腰上にスカットピストンなんか組んだ日にゃ133ccと排気量が大幅アップしちゃうんだが、
あれだけのパワーを受け止めながら耐久性もちゃんと有るから、
こんなクランクが15,000円以下で購入出来ちゃうのが逆にどうかしてると思うよ。
そして最後にまたメールを返信出来ずホント申し訳ないです。
たださぁ、たかが2日で未返信分が約20件って返信するのに半日終わる事になるので、
私をメル友扱いするのだけは勘弁して下さいな。