大晦日の夜を過ごすのは高岡駅前のルートインホテル。2017年の3月に開業したばかりだという。高岡市内だけでなく、周辺の観光の拠点としても期待されるところだろう。
この日選んだのはルートインのコンフォートルーム。ベッドのマットレスにエアウィーブが使われていたり、テーブルとソファーが独立している。また最上階ということで眺めもよい。これは部屋でゆったりとできそうだ。
ということで夕食の一献と行くわけだが、先ほど町歩きをする中で、年末年始休みという店が結構あった。さてどうするかということで外に出るが、ここに来て雨が強くなってきた。玄関に傘の貸し出しがあったのでそれを差して行く。そこで向かったのは日本海庄や。店員が「よろこんで!」というチェーン居酒屋だが、比較的郷土メニューも揃っているので、旅先では「困った時は・・」という感じで入ることがある。高岡といえば氷見に近く、当然「きときと」の魚も何かしらあるだろうなと期待する。
早い時間ということで楽に入れ、カウンターに通される。おすすめのメニューが別紙で置かれているほかに、年末年始の特別メニューも1枚ついていた。「富山へおかえりなさい」とあり、帰省でこちらに来た人に郷土の味を楽しんでもらおうという趣向である。私は富山の出身でも何でもないが、これも地元のおもてなしということでこうしたメニューを中心にいただく。
お通しのバイ貝、刺身盛り、白海老のから揚げと来て、富山らしいメニューといえば昆布〆である。サス(カジキマグロ)とスズキの二種盛りで、昆布の旨味を魚に合わせることで、臭みを取って風味を出すものである。富山は昆布の消費の多いところで知られるが、出汁を取る他にこうした使い方も長年の歴史の中で培われている。
また、これは富山とは少し異なるが、メニューに「加賀棒ほうじ茶ハイ」というのがあった。加賀では番茶(ほうじ茶)がよく飲まれているということはこれまで知らなかった。先日、北陸を旅した会社の人が「あっちのほうに行ったら、こういうお茶ばっかりやな」と、棒ほうじ茶のペットボトルを見せてくれた。番茶、ほうじ茶そのものは茶の一種として全国で飲まれているものだが、金沢のある製茶場が昭和天皇に献上したことがあり、「献上加賀棒茶」というのが製品化されて、ある種のブランドとして広まったということがあったそうだ。お茶割りといえば静岡の緑茶割り(しぞーか割り)は現地の居酒屋では定番メニューだが、棒ほうじ茶が出るとはね。飲んでみるとなかなか味の濃さを感じる。
最後はぶりの塩焼きで締めて店を出る。ちょうど食事中、店には何本もの電話がかかってきた。会話を聞くと、ほとんどが今晩の席の予約である。忘年会、年越しということで地元の人が集まってくるのだろう。
外は激しい雨になっており、ホテルに戻る。大浴場に入ってあとは部屋でゆっくりする。こちらはこちらでまだ途中の福井や金沢、そして高岡で仕入れた酒のあてや駅弁がある。大晦日の夜、最悪、店が開いていない、あるいは満席で入れないということも想定していた。その場合は飲み物はコンビニで仕入れるとして、これらをいただいて部屋食としようということで途中の駅であれこれ買い求めていた。結果としては日本海庄やで郷土のものをいただくことはできてよかったのだが、これはこれとして、全部は食べずに持ち帰るが、せっかくなので一部はつまむことにする。
テレビなのだが、紅白歌合戦もダウンタウンも格闘技も、正直見たいとは思わない。また、これは富山のテレビ事情なのだがテレビ朝日、テレビ東京系列の局はない。何となく地上波、BSを行ったり来たりしながら、テレビだけつけている状況である。それよりも元日の動きをどうするか、時刻表やタブレットであれこれ調べる。
初詣をどうしようかと考えていた。昼間に訪ねた瑞龍寺は夜も開放し、除夜の鐘を撞くことができるとある。また高岡大仏でも境内にある鐘楼で鐘を撞くことができるという貼り紙があった。神社となれば、昼間は訪ねなかったが高岡城跡に建つ射水神社がある。ただ、いずれもホテルから徒歩圏内ではあるが、外の天気が気になる。部屋で飲んでいる間にも、雨が窓を叩きつける音がする。夜に出かけるのが何だか億劫に思えてきた。
そこで思ったのが、「元日の早朝に出かける」というもの。寺や神社で新しい年の瞬間を迎えることはできないが、除夜の鐘にこだわらなくてもいいかなと思う。22時を回って眠たくなった分、早く寝て翌日早起きしたほうがまだすっきりしそうだ。
ということで、消灯してベッドに入る。エアウィーブで眠るのは初めてだが、この日はこのマットレスの有無に関係なくぐっすり眠れそうだ。年越しの瞬間は深く眠っていることだろう。よいお年を・・・。
この日選んだのはルートインのコンフォートルーム。ベッドのマットレスにエアウィーブが使われていたり、テーブルとソファーが独立している。また最上階ということで眺めもよい。これは部屋でゆったりとできそうだ。
ということで夕食の一献と行くわけだが、先ほど町歩きをする中で、年末年始休みという店が結構あった。さてどうするかということで外に出るが、ここに来て雨が強くなってきた。玄関に傘の貸し出しがあったのでそれを差して行く。そこで向かったのは日本海庄や。店員が「よろこんで!」というチェーン居酒屋だが、比較的郷土メニューも揃っているので、旅先では「困った時は・・」という感じで入ることがある。高岡といえば氷見に近く、当然「きときと」の魚も何かしらあるだろうなと期待する。
早い時間ということで楽に入れ、カウンターに通される。おすすめのメニューが別紙で置かれているほかに、年末年始の特別メニューも1枚ついていた。「富山へおかえりなさい」とあり、帰省でこちらに来た人に郷土の味を楽しんでもらおうという趣向である。私は富山の出身でも何でもないが、これも地元のおもてなしということでこうしたメニューを中心にいただく。
お通しのバイ貝、刺身盛り、白海老のから揚げと来て、富山らしいメニューといえば昆布〆である。サス(カジキマグロ)とスズキの二種盛りで、昆布の旨味を魚に合わせることで、臭みを取って風味を出すものである。富山は昆布の消費の多いところで知られるが、出汁を取る他にこうした使い方も長年の歴史の中で培われている。
また、これは富山とは少し異なるが、メニューに「加賀棒ほうじ茶ハイ」というのがあった。加賀では番茶(ほうじ茶)がよく飲まれているということはこれまで知らなかった。先日、北陸を旅した会社の人が「あっちのほうに行ったら、こういうお茶ばっかりやな」と、棒ほうじ茶のペットボトルを見せてくれた。番茶、ほうじ茶そのものは茶の一種として全国で飲まれているものだが、金沢のある製茶場が昭和天皇に献上したことがあり、「献上加賀棒茶」というのが製品化されて、ある種のブランドとして広まったということがあったそうだ。お茶割りといえば静岡の緑茶割り(しぞーか割り)は現地の居酒屋では定番メニューだが、棒ほうじ茶が出るとはね。飲んでみるとなかなか味の濃さを感じる。
最後はぶりの塩焼きで締めて店を出る。ちょうど食事中、店には何本もの電話がかかってきた。会話を聞くと、ほとんどが今晩の席の予約である。忘年会、年越しということで地元の人が集まってくるのだろう。
外は激しい雨になっており、ホテルに戻る。大浴場に入ってあとは部屋でゆっくりする。こちらはこちらでまだ途中の福井や金沢、そして高岡で仕入れた酒のあてや駅弁がある。大晦日の夜、最悪、店が開いていない、あるいは満席で入れないということも想定していた。その場合は飲み物はコンビニで仕入れるとして、これらをいただいて部屋食としようということで途中の駅であれこれ買い求めていた。結果としては日本海庄やで郷土のものをいただくことはできてよかったのだが、これはこれとして、全部は食べずに持ち帰るが、せっかくなので一部はつまむことにする。
テレビなのだが、紅白歌合戦もダウンタウンも格闘技も、正直見たいとは思わない。また、これは富山のテレビ事情なのだがテレビ朝日、テレビ東京系列の局はない。何となく地上波、BSを行ったり来たりしながら、テレビだけつけている状況である。それよりも元日の動きをどうするか、時刻表やタブレットであれこれ調べる。
初詣をどうしようかと考えていた。昼間に訪ねた瑞龍寺は夜も開放し、除夜の鐘を撞くことができるとある。また高岡大仏でも境内にある鐘楼で鐘を撞くことができるという貼り紙があった。神社となれば、昼間は訪ねなかったが高岡城跡に建つ射水神社がある。ただ、いずれもホテルから徒歩圏内ではあるが、外の天気が気になる。部屋で飲んでいる間にも、雨が窓を叩きつける音がする。夜に出かけるのが何だか億劫に思えてきた。
そこで思ったのが、「元日の早朝に出かける」というもの。寺や神社で新しい年の瞬間を迎えることはできないが、除夜の鐘にこだわらなくてもいいかなと思う。22時を回って眠たくなった分、早く寝て翌日早起きしたほうがまだすっきりしそうだ。
ということで、消灯してベッドに入る。エアウィーブで眠るのは初めてだが、この日はこのマットレスの有無に関係なくぐっすり眠れそうだ。年越しの瞬間は深く眠っていることだろう。よいお年を・・・。