神仏霊場巡拝の道、高野山を前に麓の橋本で1泊である。今回、堺を起点として施福寺、金剛寺、観心寺と回ったので夕方近くになっており、高野山に一気に上がるにはちょっとしんどいかなと。いや、ちょっと予算を増やして高野山の宿坊に泊まる・・というのも面白そうだったが、今回は金剛峯寺に行く前に、丁石めぐりではないがその途中の慈尊院その他の札所を順番にたどるのがストーリーだろうと、翌日に橋本から順番に行くことにした。ただ翌日13日の天気が雨模様というのが気がかりで・・・。
国道24号線沿いのルートイン橋本に1泊。上層階の部屋からは紀ノ川流域の眺望を楽しむことができる。そろそろ、日が西に傾くところである。国道24号線に沿ってJR和歌山線の列車のトコトコいう走行音が聞こえてくるが、橋本駅からは結構離れていて列車利用だとちょっと使いづらい。今回レンタカーだからこそ宿泊場所に選んだ次第である。
同じ敷地の中にはルートイン直営の居酒屋があり(値段が高そうなのと、グルメサイトでのクチコミでは最悪の評価だった)、また国道を挟んで回転寿司のスシローと餃子の王将があり、普通に食事するなら十分だが、この日の一献は国道を少し東に歩いて、焼き鳥の八剣伝に向かった。ここに来てチェーン居酒屋なのだが、八剣伝や姉妹店の酔虎伝という店舗はある意味はずれはない。スシローや王将だと食事メインだから、時間を楽しむということなら八剣伝のほうがよさそうだ。
時間帯が早かったためか十分に空席があり、テーブル席に通される。
こういう店なら注文もシンプルになる。生ビールに始まり、焼き鳥を待つまできゅうりの一本漬けや親鶏のたたきなどでつなぐ。
そして定番の焼き鳥。1本100円(税抜)から各種1本単位で注文できる。そうこうするうちに若者のグループを中心とした客が入って来て、店内もにぎやかになる。
名物の「八から鍋」も注文。1人前からでもいただける。その名の通り辛さのレベルを0~8で選ぶことができ、レベル0なら唐辛子なしの鶏白湯鍋。レベル3が一般的なほどよい辛さとのことで、こちらをいただく。鶏肉を中心にさまざまな具材がたっぷり入っていて満足の一品である。ビールから切り替えたサワーもよく進む。そして雑炊もセットする。出てきたのは1人前とされるが、栄養学的に一般的な量の食事ならこれだけでも2人前あるといっていいだろう。
鶏料理は橋本に限る・・とは言わないが、よい一献の一時となってホテルまでぶらぶら歩く。
あ、八剣伝って・・・私の今の住まいのごく近くにもあるぞ。そういえばその八剣伝は1回訪ねただけだったかな。逆方向だが同じくらいの距離のところに養老乃瀧があり、居酒屋メニューの幅広さということでこちらを訪ねることのほうが多かった。たまには八剣伝にも行くことにしようか・・。
・・さて翌日11月13日、朝食会場に向かう。こちらのルートインでは、朝食会場の混雑防止として、チェックイン時に朝食の希望時間帯を記したカードを取っておくシステムを取り入れている。6時45分開始で、30分だったか45分だったか、時間帯が区切られている。私は最も早い時間帯のカードを取っており、1番の時間は同じような考えの人が多くて結構混雑するのだが、カードのおかげか、最初に行列ができたものの後はゆったりしていて、来た人すべてが席を楽に確保できたし、ご飯や味噌汁のお替りは並ばずともスムーズにできた。導入に至るにはさまざまなトラブル、きっかけがあったのだろうが、なかなかよい整理方式だと思った。質量ともにボリュームよくいただく(朝食の盛り付けが汚いので、画像には残してません・・)。
朝食が早く済んだので身支度もゆっくりすることができ、そろそろ出発する。13日だが、天気は下り坂、雨の予報が出ている。関西も一時雨のマークが出ているが、下界は晴れ、曇りでも高野山の上は雨という可能性もある。はたしてどうなるだろうか・・・。