まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

残酷な太陽

2006-08-06 | 南米映画
 今日は、原爆記念日。
 広島に原爆が投下されて、今年で61年目になります。
 およそ不信心な私ですが、8月6日の朝8時15分には、必ず起きて黙祷します。広島に生まれ育った者として、どこにいても、どこに住んでいても、原爆記念日の朝には、鎮魂の祈りを捧げずにはいられません。私の祈りなんて、ちっぽけで不浄かもしれないけど...
 いま、原爆ドーム近くに、高層マンションが建築中であることが、物議を醸しています。
 ううむ。何も原爆ドームの目の前に、マンションおっ建てなくても...無神経というか、批難されることを分かってて建ててるんだから、ある意味豪快というか。
 窓から東京タワーならオシャレだけど、原爆ドームが見える部屋には、住みたくないなあ。
 
 「ビハインド・ザ・サン」
 「モーターサイクル・ダイアリーズ」や「セントラル・ステーション」など、心に残る佳作を作り続けている、ブラジルの名匠ウォルター・サレス監督の作品。
 土地をめぐって、血の報復合戦をしている二つの家族。
 20世紀の話とは思えないほど、横溝先生や金田一耕助も真っ青な、古い野蛮な因習に呪縛されている人々の姿が、恐ろしくも哀れ。 
 殺し合いが当たり前なんて、まさに無法地帯!こんな村、絶対住みたくない!
 そして、あまりにも惨い青少年虐待! ひ、ひどい!こんなこと、あっていいのか!? 
 主人公の青年と、その幼い弟は、まるで家畜のようにコキ使われ、学ぶことも遊ぶことも許されず、重労働と極貧生活を強いられている。それどころか、親父は掟!とか名誉!とかいって、青年に人殺しさせるし。復讐で殺されるまで、しっかり働け!だなんて、まさに鬼畜な父親。おまえが死ね!母親は黙って従うだけだし。
 こんな親や村を捨てて、弟を連れてさっさと家出すりゃあいいのに。名誉とかって、そんな劣悪な貧乏生活で、名誉もクソもない。それに名誉じゃなくて、どう考えても私怨だし。戦慄と同時に、バカバカしいにもほどがある!もっと命を大事にしてー!!
 主人公の青年役は、ロドリゴ・サントロ。めっちゃ男前です。ピュア&ワイルド。ガエル・ガルシア・ベルナルと並ぶ、ラテンの貴公子です。
 ガエルやロドリゴに代表される最近の若手ラテン男前は、バンデラスやハビエル・バルデムのような、こってり特濃系ではなく、濃さが適度なので、胸焼けすることなく味わえるんですよね。
          
 ロドリゴのラブシーンが、大したことなくて残念。「チャーリーズ・エンジェル2」で見せた、あのナイスバディhttp://kekelaniston.weblogger.terra.com.br/img/santoro_poster1.jpgが...もったいない。
 ロドリゴの弟が、めちゃ泣かせるキャラです...涙。畠山すずかに見せてやりたい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする