まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

恋する料理人フランコ

2006-08-14 | 北米映画 00~07
 悲しみのサマートワイライト...
 実家に寄ったら、庭の草木が見事、ていうか、無残に刈り取られていた。
 広島に戻った時に、友人が植えてくれたクリスマス・ローズとルリマツリが、影も形もなくなっていて、大ショック。
 ほっといても、根付けば毎年咲いてくれるよ...優しく笑って彼がくれた、無精者の私にピッタリな花たち。
 暑い夏に、清涼感あるブルーの花が爽やかだったルリマツリ。
 寒い冬に、ひっそりとしながら気高かったクリスマスローズ。
 ほったらかしにしていても、厳しい季節に私の心を慰めてくれたお花さんたち、もういない...
 私が大事に思っていることを知りながら、邪魔だから!鬱陶しいから!という理由で、躊躇なく根こそぎ根絶やしにしてしまった親の無神経さには、怒りよりも悲しみが。
 伐採された後の、空虚なデコボコ更地が、何だか私の心境と重なります...

 「バレエ・カンパニー」
 巨匠ロバート・オルトマン監督が描く、名門バレエ団の人間模様。
 「ゴスフォード・パーク」や「プレタポルテ」で、貴族社会やファション業界に蠢く人間の業や欲望を、シニカルに緻密に描いてきたオルトマン監督にしては、わりと淡白で優しい感じ。人間ドラマというよりも、バレエ団の練習風景や公演の舞台裏、運営会議などをカメラで追う、ドキュメンタリーみたいな内容です。懐かしの少女漫画ちっくな、バレリーナたちのドロドロ陰湿な闘いを、家政婦は見た!する話を期待していたので、ちょっと肩透かし。映画のほとんどは、バレエの舞台鑑賞って感じかも。
 ちょっとした失敗や怪我で、すぐに役を失うシビアさなど、さりげなく描かれるダンサーたちの挫折に、夢を実現させることの大変さを痛感。
 バレエへの興味や造詣が深ければ、もっと楽しめたことでしょう。バレエ=チュチュを着て踊る白鳥の湖、しか頭に浮かばない私なので、まるで前衛舞踏のような演目に、ビツクリ。凝った衣装や大・小道具が、面白かったです。
 ヒロイン役は、実際にバレリーナを目指していたという、ネーヴ・キャンベル。自ら映画の企画をオルトマン監督に持ち込んだとか。その熱意と、吹き替えなしの踊りに感嘆。「ワイルド・シングス」や「スクリーム」など、アバズレorケバ娘なイメージしかなかったので、見直しました。
 この映画を観た最大の目的は、言うまでもなく、ヒロインの恋人役で出演しているジェームズ・フランコ
 
 フランコくん、あまり出番はなかったのが、ちょっと残念でしたが、やっぱE男です。無口だけど、慈愛に満ちた笑顔を絶やさず、疲れたヒロインを優しく包み込む、まさに癒し系の男!白い料理人の服も可愛い!
 ヒロインと初めて一夜を明かした翌朝、彼女のために朝ごはんを作ってあげるフランコくん。このシーンが、かなり萌え~!!フランコくんみたいなイケメンが、上半身裸でゴハンを作ってくれる...って、女の妄想に近い、スウィート・シチュエーションだよなあ。料理人にしてはナイスバディなフランコくん、相変わらず脱ぎ率は高い!新作の「トリスタン」(イゾルデは、どーでもヨシ子さん!)が、ほんと楽しみです。
 
 
コメント (10)
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