まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

飛び込め!ショタコン☆スプラッシュ

2008-06-11 | 日本映画
 広島も、いよいよ梅雨入り。しとしとぴっちゃんな季節の到来です。
 ちょっと憂いことがあると、乾かない洗濯物のような気分になりがちに。湿気た心にカビがこびりつかないよう、精神状態を清潔に磨く努力をせねば。夏のために必要な雨のように、私も潤いを探すことにしよう...

 ダイブ公開記念!お松の第4回独り邦画男前映画祭①
「DIVE!!」
 飛び込み部員の中学生・知季は、新任の女性コーチに才能を見出され、ライバルの要一と飛沫とともに、オリンピック出場を目指すことに...
 観る前までは、これって確実にYAOIな腐女子&少年好きのゲイ向け映画だよなあ、と思ってたので、別にイカガワシイ映画じゃないのに、観たい!と大っぴらに言うのが躊躇われ、興味を持つことさえ何となく後ろめたいような気にさせられてたのですが(これは恐らく、私だけではないはず!)。映画じたいは、観ていて気持ちの良い、爽やかで熱いスポ根青春ものでした。
 若者が、一途に真剣に何かに取り組む姿は、ほんと美しいです。私も、死んでもいい!すべてを賭けたい!と思えるものと、若い時に出会えてたらなあ。それを探すことすらしなかった無為な日々を送ったことを、心から後悔してしまいます。
 ウォーターボーイズとかみたいに、お笑いテイストや恋愛、青春の悩み、とかいった要素は極力排除されていて、ひたすら飛び込みに邁進する真面目でシンプルなストーリーが、すっきりしていて好感を持てました。飛び込みシーンの迫力ある臨場感や、特訓シーンのハードさに驚かされます。
 
 内容は、文部省推薦的ですが。ヴィジュアル的には、やっぱ特定の層にターゲットを絞ってるとしか思えない系です。映画の80%は、男の子の裸で埋め尽くされてるし。しかも、ただ上半身裸になってるのではなく、下半身がギリギリラインの競泳用パンツなので、ほんと目のやり場に困るというか。ヘタな全裸より、ヤバいんですよねえ。股間、形がくっきり表れてるしチラっと見せなら萌え~で済むのですが、アップとかキワどいアングルとかで目の前にドドーンと延々と映ってるので、ちょっと気持ち悪くもなったり。
          
 がっかりというべきか、安心したというべきか。やっぱ私って、ショタコンじゃないよなあ。少年の裸には、全然ハアハアにならない。痛々しくて、早く服を着せてあげて、とさえ思った。男は少年より大人がいいです。
 主演の男の子3人が、それぞれ個性的で、キラキラまぶしくてwohwoh,yeah~♪by うただひかる です。
 実質の主役は、知季役の林遣都(つい最近、名前がケント、と読むと知った。本名なの?)。きれいな顔ですよね、彼。女よりきれい。でも女っぽいところはなく、優しさの中に凛とした強さがあって魅力的。明るくて無邪気で一生懸命な知季のキャラも可愛かった。弟に彼女を略奪!されてガーン、やけ食い&引きこもり、な彼が微笑ましかったです。
 ワタシ的に一番イケるルックスなのは、優秀な要一役の池松壮亮かな。
  
 真っ黒で猿みたいで、でも品があって聡明そうで、カッコカワイイ!囁くような優しい声が素敵です。でも彼ひとりだけ、何だか時代劇っぽいんですよねえ。今にも、父上...とか言い出しそうな感じ。「ラスト・サムライ」や「義経」(幼少時代の頼朝役、最高だった!主役のタッキー、この子から演技教えてもらえよ!と思った)の彼が、あまりにも素晴らしかったせいでしょうか。
 スカウトされて青森からやってくる飛沫役は、溝端淳平。彼も中学生役なの?!遣都くん&壮亮くんに比べると、大人っぽすぎ。実際には2人と1つしか違わないらしいけど。とにかく淳平くん、ワイルドな男前です。青森に会いにきた知季と要一に、最近はセックスしかしてねえよ!と言う飛沫の台詞、違和感なし!3人のうち彼だけ、着替えシーンでケツ見せサービスあり。
 遣都くんは学ラン、壮亮くんはブレザー、淳平くんは漁師姿と、3人とも裸より服を着てるほうが萌えます。
 3人が、ヘンにゴチャゴチャ友情物語せず、一定の距離感を保って切磋琢磨しあうのが爽快な反面、YAOIな妄想を抱かせる要素が皆無なのも、ちょっと寂しいかな。
 少年3人より、見た目もキャラも男前!なのが、コーチ役の瀬戸朝香。美人ですが、飛び込みよりもレスリングって感じのゴツさ。めちゃくちゃ強そうです。少年3人とケンカしても、余裕で勝てそう。見た目はクールな体育会系女ですが、キミはダイヤモンドの瞳の持ち主よ!とか、キミにしか見えない風景を見てきなさい!とか、言うことはロマンチックな乙女です。
 それにしても。潰れかけの弱小クラブから、あんな短期間でオリンピック出場者が出る、なんてことありえるのかなあ。
 
 少年時代にしかない、爽やかなキラキラ感をフィルムに永久保存してもらえて、主役の3人にとっても後々に思い出深い映画となるのではないでしょうか。
 
 遣都くんの新作「ラブファイト」のプロデューサー兼共演が、大沢たかお氏ってのは何だか危...おっと、これ以上は♪大沢さん、美少年の遣都くんに目はともかく手はつけないでね!
 
 
コメント
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