まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

遠い夏の日に探した宝物

2008-06-19 | 日本映画
 昨夜、浴室で誤って剃刀で左手の薬指を切ってしまいました...
 傷口は7、8ミリぐらいしかないのに、なぜか出血が止まらず、めちゃくちゃ痛い!痛いのは我慢できるのですが、血がドクドクと出続けるのが不安で怖いです。あまりの痛さと大量出血に、一睡もできず朝を迎えてしまいました。病気や怪我など滅多にしない私なので、大したことがなくてもビビってしまいます。こんな傷、秋葉原の被害者の受けた刺し傷に比べたら、かすり傷のうちにも入りませんが...

 お松の第4回独り邦画男前映画祭④
 「鉄塔武蔵野線」
 元チビノリダーこと伊藤淳史が、子役時代に主演した作品。
 小学生最後の夏休み。見晴は、父と離婚する母に伴い引っ越す前に、年下の友人アキラを連れ、送電線の鉄塔をたどる冒険に出ることに...
 掘り出し物的な佳作でした。淡々と優しい、そしてどこか切ないノスタルジーにあふれていて、微笑ましくもシンミリしてしまいました。
 見晴とアキラを見ていて、男の子っていいなあ!と心底思いました。思いっきり駆け回ったり、泥んこになったりズブ濡れになったり、取っ組み合いのケンカしたり。鉄塔の一号にたどりつく!という冒険の目的にも、何だかロマンがあるんですよね。私も、わんぱくで逞しい少年に生まれたかった!
 はじめは他愛もないものに思えてた鉄塔をたどる旅も、だんだんメチャクチャ過酷になってきて、この子たち大丈夫なの!?と不安&心配に。どんなにハードでも、あきらめず前へ前へ進む見晴の闘志と根性は、壮絶でもあります。確かに子供の執念って、あなどれないものがありますよね。
 たとえ他人にとってはくだらないことでも、何かを一途に命がけでやり遂げようとする姿って、ほんと美しい。見晴のひたむきな熱さを見ていて、まぶしいような、羨ましいような、妬ましいような、複雑な気分になってしまいました。
 まだ見晴はガキんちょなので、ヘンに思春期のモヤモヤな悩みとかいったテイストもなく、両親もほとんど出てこないので大人の余計な絡みとかもなく、シンプルで爽涼感ある内容だったのが、ほんと良かったです。
 東京をちょっと離れると、あんなにも長閑で緑豊かな場所があるんだなあ。広い畑や静かな森など、見晴たちが通り過ぎる風景も美しく撮られています。真っ青な空、蝉の声、誰もいない夕方の公園、静かにそびえる鉄塔etc.毎年ちゃんと目にできるはずなのに、もう二度と会えないような郷愁を感じさせられて、涙ぐみそうに...
   
 見晴役の伊藤淳史、か、か、可愛い~チビで真っ黒で、ほんと猿みたいです。とても翌年に中学生になる子には見えないあどけなさ。面立ちは今とそう変わってませんが、黒目勝ちの瞳の美しさは、子供時代のほうが際立ってます。大人になった彼は、オドオドとキョドった青年の役ばかり演じているけど、この映画の彼は、すごく行動的で男らしいキャラで、弟分のアキラに兄貴風を吹かすところなど子供ながら、あっちゃんカッコいい~by オリラジ です。基本的には、子役が苦手、ていうか、興味がない私も、この頃の伊藤くんと、ちょっと前の池松壮亮くんには、ショタコン萌え♪二人とも演技の巧さ以上に、子供のくせに男のフェロモンがあるのが怖い。
 インタビューによると、チビノリダー時代は覚えてないらしい伊藤くんも、この映画の仕事は忘れがたい思い出になってるのだとか。
 アキラ役の内山眞人も、すごく可愛いです。赤ちゃんみたいな顔。みっちゃん、みっちゃん~!と無邪気に慕うアキラを、男らしく従え守る見晴。ガキの親分子分関係というより、ちょっとYAOIっぽさも感じさせて、危ない二人です。二人があと3つ4つぐらい年くってたら、確実にBLな映画になってたことでしょう。
          
 もこみちとか松じゅんとかより、伊藤くんのほうが1000倍イケメンに見える私の目って、変でしょうか...
 
 
     
コメント (2)
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