今朝、わし史上最大級にショックな出来事が…
雨上がりの朝、遅刻する~!と焦って駅から職場まで走ってたら、ぎゃ!?ツルっと足が滑って、気が付くと前のめりに地面に倒れてた…強打した顔右側と右足の痛みよりも、転んだことのショックでしばらく冷たい地面に倒れたままの私は、あたかも行き倒れの変死体…大丈夫?!と心配そうに近寄ってくる親切な人たちに、ひたすら恐縮しながら羞恥と気まずさで逃げるようにその場を立ち去ったのですが…今もショックをひきずってます。私、長く生きてますが子どもの頃から転んだことなどほとんどなく、打ったり折ったりしたこともないんです。我が身を守ることに関しては、とっても用心深い人間だと自負したので、よもやのアクシデントが何かの悪い転機になってしまうのでは、とビクビクしてます。
忙しい年末、イライラしたりセカセカしがちになりますが、皆さま何卒ご用心くださいませ…
心が落ち着いてくると、今度は打ち身の痛みが…こんなの怪我のうちに入らん!と、周囲はみんな冷たいですあったかいお風呂も、今夜は身に染みることでしょう。ボケ~っとせずに、気を引き締めたいと思います…
師走の英国男優映画祭④
「情愛と友情」
中産階級出身のチャールズは、入学したオックスフォード大学で貴族のセバスチャンと出会い、親密になる。セバスチャンの家族が住むブライズヘッドに招かれたチャールズは、セバスチャンの妹ジュリアと恋に落ちるが…
ノンケの親友に恋してしまうゲイ。あろうことか、親友は自分の妹と愛し合うようになって、ガーン!!!というのが、物語の大ざっぱな要約。どんなに愛しても、絶対に結ばれることがないと分かってる恋って、切なく虚しい、けど、どうせダメだからと最初っから諦められる恋なら、まだ救いがある。でも…好きなノンケが彼女も作らずいつも自分と一緒にいてくれて、どんなワガママも優しくきいてくれて、何の見返りも求めず献身的に支えてくれて味方でいてくれて、そのうえ酔った勢いとはいえキス!もさせてくれた男に、もしかしたらイケる?友だち以上になれるかも?と期待し、希望を抱いて気長にチャンスをうかがってたら、女に、それもよりにもよって自分の妹と彼が恋に落ちるのを目の当たりにするなんて!まさに、トンビに油揚げをさらわれた的な。そりゃないぜ~!もう誰も信じん!酒!酒じゃ酒!酒買ってこいー!!にもなりますよね~…
ノンケの優しさに勘違いしたゲイが悪いのか。ゲイの恋を無意識のうちに煽った優しいノンケが悪いのか。絶望のあまりどんどんコワレてゆき、自滅の道まっしぐらなセバスチャンが愚かで哀れ。それにしても。チャールズの優しさは、ほんと罪ですよ。あれは誰だって勘違い、期待しますよ。人間、優しすぎるのも考えものです。チャールズの優しさこそ、セバスチャンにとっては酒よりも危険な毒でした。セバスチャンにとっては悲劇でしたが、あんな風に心が蕩けてダメになってしまうほど、私も誰かに優しくされてみたいものです。
誰が見てもラブラブカップルな、チャールズとセバスチャンの仲良しぶり。男女の恋人同士でも、あそこまで一心同体な付き合いするのは稀ですよ。ほんと二人っきりの時は楽しそうで安らいでて、二人のため~世界はあるの~♪な甘~いムード。他人が入り込む余地なしなイチャイチャ緊密さは、ペッパー警部が見たらそろそろ君たち帰りなさい、と叱られるレベル。ブライズヘッドの噴水で、全裸で泳いでるシーンとかもそうでしたが…セバスチャンがゲイと知ってて、あーいう無防備なこと平気でするチャールズって、怖い男だな~と思った。セバスチャンの想いに、どこかでブレーキをかけることもできたでしょうに、そうはせずズルズルと曖昧な心地よい関係を続け、男としての愛はジュリアに向けながらもセバスチャンは失いたくないチャールズ、ズルい男!誰にでも優しく、常に受け身なチャールズみたいな男が、返って悪人よりも人を傷つけ悲しませるんですよね~。チャールズもセバスチャンのことを愛してたけど、ノンケなので肉体的には結ばれない。セバスチャンの代わりに、男としての愛はジュリアで満たす、みたいな関係とまでは言えないにしても、ほのかにそんな感じもしたのが腐的には面白かったです。
チャールズが本当に愛していたのは、手に入れたいと願ったのは、セバスチャンとジュリアではなくブライズヘッドだったのでしょうか。セバスチャンに初めてブライズヘッドに連れて来られたチャールズが、その壮麗な館に圧倒され魅了されてる様子は、ほとんど恋の陶酔だったし。セバスチャンの家族の相克などどーでもよさそうで、ブライズヘッドに来ると幸せそうなチャールズ。そうなるのも解かるほど、ブライズヘッドが本当に美しんですよ!あんなお屋敷で大勢の召使たちにかしずかれて、優雅な貴族生活してみたい~。ごはんのたびに正装に着替えなきゃいけないのは、ちょっとしんどいけど。管理とか、大変なんだろうな~。ゆかしく高雅だけど、重々しく冷厳な空気が漂ってるところが、アメリカや韓国のドラマに出てくるゴージャスな成金豪邸とは違います。この映画の影の、いや、真の主役はブレイズヘッドなのかもしれません。なので、ジェイン・オースティン風な邦題が???“Brideshead Revisited”(ブライズヘッドふたたび)というオリジナルタイトルを、もうちょっと工夫してほしかったかも。
出演者も、適材適所的に好演しています。セバスチャン役は、007最新作「スペクター」でも好演してたベン・ウィショー。
羽生結弦かよ!いつもテディベアもってるのが笑えた。これまで見た中で、いちばんゲイゲイしい演技でした。さすがにベンがやると、リアルすぎます。かなりクネクネナヨナヨしてるので、そーいうのが苦手な人にはキモいかもしれません。でも、ガラス細工のデリケート演技は、冴えまくってます。気が強いけど甘えん坊で心が脆く、チャールズじゃなくても守ってあげたくなる可愛さ、痛々しさ。ベンのエレガントかつスタイリッシュな貴族ファッションも目に楽しい。最後はどこの修行僧!?みたいな風貌になるのも見所。後半になると、パタっと出て来なくなります。
貴族一家の中に入り込んで、はからずも一家崩壊させる優しい疫病神チャールズ役は、「イミテーション・ゲーム」で暗号解読チームの一員を演じてたマシュー・グード。
イミテーションゲームの時より、イケメンに見えました。優しそうで知的、でも優男って感じではなく、男らしいところが素敵。長身で恰幅がよく、スーツやタキシードがよく似合うところは、さすが英国男優。
ジュリア役は、「キャプテン・アメリカ」シリーズのヘイリー・アトウェル。美人ですが男らしいというか逞しすぎて、貴族の令嬢に見えなかった。一家を支配する宗教き○がいな侯爵夫人役は、名女優のエマ・トンプソン。すっかり貫禄たっぷりなおばさまになりましたね~。末妹役の女の子、どっかで見たことあるな~と思ったら、フェリシティ・ジョーンズでした。イタリアでのんきに隠遁生活してる侯爵役は、ハリポタ校長の俳優マイケル・ガンボン。彼の愛人役は、かつて妖艶な美女だったグレタ・スカッキ。おばさん、いや、おばあさんになったな~。でも美人なのは不変でした。
ブライズヘッドがあるイギリス郊外だけでなく、オックスフォード、ヴェニス、モロッコといったロケ地も美しく撮られていて、旅心を誘われました。
ちなみに、この映画版に先立って、TVドラマ化もされているようです。「華麗なる貴族」という邦題で、チャールズ役はジェレミー・アイアンズ!こっちも観たい!
↑マシュー&ベン、軽いキスどまりなラブシーンが残念ベンは007だけでなく、「白鯨との闘い」「リリーのすべて」も来春日本公開!
雨上がりの朝、遅刻する~!と焦って駅から職場まで走ってたら、ぎゃ!?ツルっと足が滑って、気が付くと前のめりに地面に倒れてた…強打した顔右側と右足の痛みよりも、転んだことのショックでしばらく冷たい地面に倒れたままの私は、あたかも行き倒れの変死体…大丈夫?!と心配そうに近寄ってくる親切な人たちに、ひたすら恐縮しながら羞恥と気まずさで逃げるようにその場を立ち去ったのですが…今もショックをひきずってます。私、長く生きてますが子どもの頃から転んだことなどほとんどなく、打ったり折ったりしたこともないんです。我が身を守ることに関しては、とっても用心深い人間だと自負したので、よもやのアクシデントが何かの悪い転機になってしまうのでは、とビクビクしてます。
忙しい年末、イライラしたりセカセカしがちになりますが、皆さま何卒ご用心くださいませ…
心が落ち着いてくると、今度は打ち身の痛みが…こんなの怪我のうちに入らん!と、周囲はみんな冷たいですあったかいお風呂も、今夜は身に染みることでしょう。ボケ~っとせずに、気を引き締めたいと思います…
師走の英国男優映画祭④
「情愛と友情」
中産階級出身のチャールズは、入学したオックスフォード大学で貴族のセバスチャンと出会い、親密になる。セバスチャンの家族が住むブライズヘッドに招かれたチャールズは、セバスチャンの妹ジュリアと恋に落ちるが…
ノンケの親友に恋してしまうゲイ。あろうことか、親友は自分の妹と愛し合うようになって、ガーン!!!というのが、物語の大ざっぱな要約。どんなに愛しても、絶対に結ばれることがないと分かってる恋って、切なく虚しい、けど、どうせダメだからと最初っから諦められる恋なら、まだ救いがある。でも…好きなノンケが彼女も作らずいつも自分と一緒にいてくれて、どんなワガママも優しくきいてくれて、何の見返りも求めず献身的に支えてくれて味方でいてくれて、そのうえ酔った勢いとはいえキス!もさせてくれた男に、もしかしたらイケる?友だち以上になれるかも?と期待し、希望を抱いて気長にチャンスをうかがってたら、女に、それもよりにもよって自分の妹と彼が恋に落ちるのを目の当たりにするなんて!まさに、トンビに油揚げをさらわれた的な。そりゃないぜ~!もう誰も信じん!酒!酒じゃ酒!酒買ってこいー!!にもなりますよね~…
ノンケの優しさに勘違いしたゲイが悪いのか。ゲイの恋を無意識のうちに煽った優しいノンケが悪いのか。絶望のあまりどんどんコワレてゆき、自滅の道まっしぐらなセバスチャンが愚かで哀れ。それにしても。チャールズの優しさは、ほんと罪ですよ。あれは誰だって勘違い、期待しますよ。人間、優しすぎるのも考えものです。チャールズの優しさこそ、セバスチャンにとっては酒よりも危険な毒でした。セバスチャンにとっては悲劇でしたが、あんな風に心が蕩けてダメになってしまうほど、私も誰かに優しくされてみたいものです。
誰が見てもラブラブカップルな、チャールズとセバスチャンの仲良しぶり。男女の恋人同士でも、あそこまで一心同体な付き合いするのは稀ですよ。ほんと二人っきりの時は楽しそうで安らいでて、二人のため~世界はあるの~♪な甘~いムード。他人が入り込む余地なしなイチャイチャ緊密さは、ペッパー警部が見たらそろそろ君たち帰りなさい、と叱られるレベル。ブライズヘッドの噴水で、全裸で泳いでるシーンとかもそうでしたが…セバスチャンがゲイと知ってて、あーいう無防備なこと平気でするチャールズって、怖い男だな~と思った。セバスチャンの想いに、どこかでブレーキをかけることもできたでしょうに、そうはせずズルズルと曖昧な心地よい関係を続け、男としての愛はジュリアに向けながらもセバスチャンは失いたくないチャールズ、ズルい男!誰にでも優しく、常に受け身なチャールズみたいな男が、返って悪人よりも人を傷つけ悲しませるんですよね~。チャールズもセバスチャンのことを愛してたけど、ノンケなので肉体的には結ばれない。セバスチャンの代わりに、男としての愛はジュリアで満たす、みたいな関係とまでは言えないにしても、ほのかにそんな感じもしたのが腐的には面白かったです。
チャールズが本当に愛していたのは、手に入れたいと願ったのは、セバスチャンとジュリアではなくブライズヘッドだったのでしょうか。セバスチャンに初めてブライズヘッドに連れて来られたチャールズが、その壮麗な館に圧倒され魅了されてる様子は、ほとんど恋の陶酔だったし。セバスチャンの家族の相克などどーでもよさそうで、ブライズヘッドに来ると幸せそうなチャールズ。そうなるのも解かるほど、ブライズヘッドが本当に美しんですよ!あんなお屋敷で大勢の召使たちにかしずかれて、優雅な貴族生活してみたい~。ごはんのたびに正装に着替えなきゃいけないのは、ちょっとしんどいけど。管理とか、大変なんだろうな~。ゆかしく高雅だけど、重々しく冷厳な空気が漂ってるところが、アメリカや韓国のドラマに出てくるゴージャスな成金豪邸とは違います。この映画の影の、いや、真の主役はブレイズヘッドなのかもしれません。なので、ジェイン・オースティン風な邦題が???“Brideshead Revisited”(ブライズヘッドふたたび)というオリジナルタイトルを、もうちょっと工夫してほしかったかも。
出演者も、適材適所的に好演しています。セバスチャン役は、007最新作「スペクター」でも好演してたベン・ウィショー。
羽生結弦かよ!いつもテディベアもってるのが笑えた。これまで見た中で、いちばんゲイゲイしい演技でした。さすがにベンがやると、リアルすぎます。かなりクネクネナヨナヨしてるので、そーいうのが苦手な人にはキモいかもしれません。でも、ガラス細工のデリケート演技は、冴えまくってます。気が強いけど甘えん坊で心が脆く、チャールズじゃなくても守ってあげたくなる可愛さ、痛々しさ。ベンのエレガントかつスタイリッシュな貴族ファッションも目に楽しい。最後はどこの修行僧!?みたいな風貌になるのも見所。後半になると、パタっと出て来なくなります。
貴族一家の中に入り込んで、はからずも一家崩壊させる優しい疫病神チャールズ役は、「イミテーション・ゲーム」で暗号解読チームの一員を演じてたマシュー・グード。
イミテーションゲームの時より、イケメンに見えました。優しそうで知的、でも優男って感じではなく、男らしいところが素敵。長身で恰幅がよく、スーツやタキシードがよく似合うところは、さすが英国男優。
ジュリア役は、「キャプテン・アメリカ」シリーズのヘイリー・アトウェル。美人ですが男らしいというか逞しすぎて、貴族の令嬢に見えなかった。一家を支配する宗教き○がいな侯爵夫人役は、名女優のエマ・トンプソン。すっかり貫禄たっぷりなおばさまになりましたね~。末妹役の女の子、どっかで見たことあるな~と思ったら、フェリシティ・ジョーンズでした。イタリアでのんきに隠遁生活してる侯爵役は、ハリポタ校長の俳優マイケル・ガンボン。彼の愛人役は、かつて妖艶な美女だったグレタ・スカッキ。おばさん、いや、おばあさんになったな~。でも美人なのは不変でした。
ブライズヘッドがあるイギリス郊外だけでなく、オックスフォード、ヴェニス、モロッコといったロケ地も美しく撮られていて、旅心を誘われました。
ちなみに、この映画版に先立って、TVドラマ化もされているようです。「華麗なる貴族」という邦題で、チャールズ役はジェレミー・アイアンズ!こっちも観たい!
↑マシュー&ベン、軽いキスどまりなラブシーンが残念ベンは007だけでなく、「白鯨との闘い」「リリーのすべて」も来春日本公開!