朝から大雨。サロンで窓の向こうの雨模様を見ながら朝食をとってると、他の宿泊客もにぎやかに席につき始めました。ほとんどがアメリカ人の熟年夫婦で、フレンドリーに話しかけてくれます。昨日行ったイニシュモア島や、彼らが行く予定のモハーの断崖について、軽く情報交換などし合いました。アイルランドには、どこへ行ってもアメリカ人観光客がすごく多いと感じました。アイルランドからの移民が多いアメリカ。多くのアメリカ人にとって、アイルランドは心のふるさとなんですね。
宿の人たちに別れを告げ、高速バスでダブリンへと戻ります。片道バス代は€12(学生料金)で、鉄道のほぼ3分の1!9時15分にゴールウェイのコーチステーションを出発、昼前の11時45分にはダブリンに到着しました。
この日から最終日までのダブリンでの宿泊は、トリニティカレッジの学生寮。夏休みの間、観光客に開放しているのです。ヨーロッパの名門大学の学生寮に滞在なんて、貴重な体験になりそう。ちょうどお昼のトリニティカレッジは、観光客でにぎわっています。エリザベス1世によって創設されたという歴史ある大学。作家のオスカー・ワイルドも卒業生です。建物や銅像など、古い歴史を感じさせてくれます。正門を入って左側の建物の前で、結婚式の撮影してました。教会か何かあって、ここで結婚式できるのかな?
やはり左側の建物にあるアコモデーションオフィスに入って、チェックインします。学生さんたちが取り仕切っていて、みんな美男美女でビックリしました。私のチェックインは、美人のお姉さんが。大学の地図(字がちっちゃくて、年寄り泣かせ)と、寮に入るためのカードキーを受け取ります。
私の滞在する部屋がある寮は、キャンパスの奥のほうにあって、かなり歩きます。カードキーを使って中に入ります。寮内はシーンと静まり返ってて、無人の空気。私の部屋は3階。エレベーターはなく、階段で。よっこらしょとスーツケースを抱えて階段を上がろうとすると、階段を若い男性がおりてきました。その小柄でメガネかけた髪の薄い男性は、優しく私に話しかけてきます。かなり訛りのある英語。ブラジルからの留学生らしい彼は、私の荷物をもって部屋へと案内してくれました。めっちゃ親切!
部屋は、思ってたより広くてベッドも大きく、簡素で清潔でTVなどはなく勉強机があるところが、学生寮らしい室内。
窓からは、美しい緑と静かなキャンパスが見渡せます。寝心地のよさそうなベッドに転がりちょっと休憩した後、再びダブリンの街へと繰り出します。
雨もすっかり上がり、爽やかな晴天。ダブリン中心地は観光客でいっぱい。この日は特に目標を定めず、気ままに街ブラ。人気の雑貨店アヴォカ本店に入ってみます。支店よりも、やはり品揃えが豊富。可愛い服や小物、変わった食材などを売ってて、また時間が経つのを忘れて見回ってしまいます。
ブラブラ歩いて、今度は国立美術館へ。ここにはピカソ、モネ、モリゾなどの絵画があり、カラヴァッジオの“キリストの逮捕”が特に有名で人気なんだとか。フェルメールの“手紙を書く婦人と召使”も印象的でした。美術館にある雰囲気の良いカフェで休憩。カフェラテとチョコオレンジケーキ、美味しゅうございました。
ふたたびブラブラ散歩。リフィ川沿いを歩いて行くと、北岸に停泊してるジーニー・ジョンストン号にたどり着きました。大飢饉時代、多くの移民をアメリカへ運んだという帆船です。船の近くには、不気味な大飢饉のモニュメントが設置されてます。リアルすぎて怖い!
昼下がりには、有名なギネスストアハウスへ行こうと、のんびりオコンネルストリートへ向かってたら、え?!何?!何ごと!?いつの間にか、オコンネルストリートは人!人!人でごった返し。お祭りか何か?!と思ったら、デモだった。
よく分からんが、たぶん公害問題に関係するもの?デモのせいで、交通はストップ。ギネスストアハウスへ行くためのルアスも動かなくなってるし!どーしよ~。オコンネルストリートのルアス停留場で、交通整備の黒人のお兄さんが、3つ先の停留場からなら乗れると教えてくれました。しょーがねーな~と、そろそろ歩き疲れてきた足に鞭うって、トボトボ3つ先の駅へ。途中、スコールのような大雨が降ってきて、ひえー!やっとのことで到着した停留場には、大行列!やっと乗れても、ルアスはまったく動く気配なし。時間はどんどん過ぎてゆく。ギネスストアハウスを諦めようとしたら、ルアスがいきなり発進。
James'sという停留場で降り、徒歩5、6分ほどでギネスストアハウスに到着。
アイルランドといえば、やはり最も有名なものはギネスビールでしょうか。広大なビール醸造所の敷地内に、7階建てのビルがあります。そこで、ギネスビールの歴史や製造の過程などを紹介、展示してるのです。人気観光スポットなので、チケット売り場の前はたくさんの人が。中はさながらビール万博といった趣。ビールが好きな人には、とても楽しいのではないでしょうか。ギネスストアアウスを訪れた有名人の写真が展示されてるコーナーもあります。エリザベス女王やオバマ大統領、トム・クルーズetc.って、え!?意外な人が!それは、韓国のスターであるチョン・ウソン!女王や大統領、ハリウッドスターと肩を並べてるなんて、ウソンすごいわ~。見学をし終えると、ビールの試飲ができます。私はあまりビール好きではないのですが、ギネスビールはわりと飲みやすいので好きです。
ビール万博よりも、私が夢中になってしまったのは、ギネスグッズ。すごくカッコよくてオサレな服や小物がいっぱいあって、アヴォカ以上に時間の経過を忘れて物色してしまいました。爆買したい!けど、予算は限られてるので、自分用のTシャツとか、ダミアンやピーターへのトランクス、ライターなどお買い上げ。
ギネスストアハウスを出ると、もう夕方の5時過ぎ。でも、まだ外は明るい。有名なパブ、ブレインズヘッドに行ってみたのですが、まだ明るいのにもう人人人!ごはんやお酒は静かなところがいい私には、どうもダブリンという街は向いてないようです。今度は、ザ・チャーチというパブに。
その名の通り、教会を改装したパプ。パイプオルガンとかステンドグラスとか、教会の雰囲気を残した美しい内装。ここも人は多かったけど、混んでるって感じではなかったので、ギネスビールのハーフパイントと、羊肉を注文。この赤ワインで煮込んだラムが、めっちゃ美味しかった!添えられてたクリーミーなポテトも。
お腹いっぱいになったので、しばらくプラプラ宵の散歩。テンプルバーとか、もうアナーキーな酔っ払いの巣窟と化してました。歩き疲れたので、トリニティカレッジに戻る。すっかり暗くなったキャンパスは、し~んと静まり返ってひと気もまばらで、ちょっと怖かった。寮内は、やはり私以外無人っぽい。共同シャワーも、気兼ねなく独り占めです。すごくキレイなバスルームなのですが、お湯の出が悪すぎ!疲れた体に、冷水はかなりキツい。部屋に戻ってベッドに潜り込むと、静けさの中にも遠くからダブリンの街の喧騒も微かに伝わってきます。一日を無事に楽しく終えたことに安堵しながら、眠りについたのでした。
to be continued…
宿の人たちに別れを告げ、高速バスでダブリンへと戻ります。片道バス代は€12(学生料金)で、鉄道のほぼ3分の1!9時15分にゴールウェイのコーチステーションを出発、昼前の11時45分にはダブリンに到着しました。
この日から最終日までのダブリンでの宿泊は、トリニティカレッジの学生寮。夏休みの間、観光客に開放しているのです。ヨーロッパの名門大学の学生寮に滞在なんて、貴重な体験になりそう。ちょうどお昼のトリニティカレッジは、観光客でにぎわっています。エリザベス1世によって創設されたという歴史ある大学。作家のオスカー・ワイルドも卒業生です。建物や銅像など、古い歴史を感じさせてくれます。正門を入って左側の建物の前で、結婚式の撮影してました。教会か何かあって、ここで結婚式できるのかな?
やはり左側の建物にあるアコモデーションオフィスに入って、チェックインします。学生さんたちが取り仕切っていて、みんな美男美女でビックリしました。私のチェックインは、美人のお姉さんが。大学の地図(字がちっちゃくて、年寄り泣かせ)と、寮に入るためのカードキーを受け取ります。
私の滞在する部屋がある寮は、キャンパスの奥のほうにあって、かなり歩きます。カードキーを使って中に入ります。寮内はシーンと静まり返ってて、無人の空気。私の部屋は3階。エレベーターはなく、階段で。よっこらしょとスーツケースを抱えて階段を上がろうとすると、階段を若い男性がおりてきました。その小柄でメガネかけた髪の薄い男性は、優しく私に話しかけてきます。かなり訛りのある英語。ブラジルからの留学生らしい彼は、私の荷物をもって部屋へと案内してくれました。めっちゃ親切!
部屋は、思ってたより広くてベッドも大きく、簡素で清潔でTVなどはなく勉強机があるところが、学生寮らしい室内。
窓からは、美しい緑と静かなキャンパスが見渡せます。寝心地のよさそうなベッドに転がりちょっと休憩した後、再びダブリンの街へと繰り出します。
雨もすっかり上がり、爽やかな晴天。ダブリン中心地は観光客でいっぱい。この日は特に目標を定めず、気ままに街ブラ。人気の雑貨店アヴォカ本店に入ってみます。支店よりも、やはり品揃えが豊富。可愛い服や小物、変わった食材などを売ってて、また時間が経つのを忘れて見回ってしまいます。
ブラブラ歩いて、今度は国立美術館へ。ここにはピカソ、モネ、モリゾなどの絵画があり、カラヴァッジオの“キリストの逮捕”が特に有名で人気なんだとか。フェルメールの“手紙を書く婦人と召使”も印象的でした。美術館にある雰囲気の良いカフェで休憩。カフェラテとチョコオレンジケーキ、美味しゅうございました。
ふたたびブラブラ散歩。リフィ川沿いを歩いて行くと、北岸に停泊してるジーニー・ジョンストン号にたどり着きました。大飢饉時代、多くの移民をアメリカへ運んだという帆船です。船の近くには、不気味な大飢饉のモニュメントが設置されてます。リアルすぎて怖い!
昼下がりには、有名なギネスストアハウスへ行こうと、のんびりオコンネルストリートへ向かってたら、え?!何?!何ごと!?いつの間にか、オコンネルストリートは人!人!人でごった返し。お祭りか何か?!と思ったら、デモだった。
よく分からんが、たぶん公害問題に関係するもの?デモのせいで、交通はストップ。ギネスストアハウスへ行くためのルアスも動かなくなってるし!どーしよ~。オコンネルストリートのルアス停留場で、交通整備の黒人のお兄さんが、3つ先の停留場からなら乗れると教えてくれました。しょーがねーな~と、そろそろ歩き疲れてきた足に鞭うって、トボトボ3つ先の駅へ。途中、スコールのような大雨が降ってきて、ひえー!やっとのことで到着した停留場には、大行列!やっと乗れても、ルアスはまったく動く気配なし。時間はどんどん過ぎてゆく。ギネスストアハウスを諦めようとしたら、ルアスがいきなり発進。
James'sという停留場で降り、徒歩5、6分ほどでギネスストアハウスに到着。
アイルランドといえば、やはり最も有名なものはギネスビールでしょうか。広大なビール醸造所の敷地内に、7階建てのビルがあります。そこで、ギネスビールの歴史や製造の過程などを紹介、展示してるのです。人気観光スポットなので、チケット売り場の前はたくさんの人が。中はさながらビール万博といった趣。ビールが好きな人には、とても楽しいのではないでしょうか。ギネスストアアウスを訪れた有名人の写真が展示されてるコーナーもあります。エリザベス女王やオバマ大統領、トム・クルーズetc.って、え!?意外な人が!それは、韓国のスターであるチョン・ウソン!女王や大統領、ハリウッドスターと肩を並べてるなんて、ウソンすごいわ~。見学をし終えると、ビールの試飲ができます。私はあまりビール好きではないのですが、ギネスビールはわりと飲みやすいので好きです。
ビール万博よりも、私が夢中になってしまったのは、ギネスグッズ。すごくカッコよくてオサレな服や小物がいっぱいあって、アヴォカ以上に時間の経過を忘れて物色してしまいました。爆買したい!けど、予算は限られてるので、自分用のTシャツとか、ダミアンやピーターへのトランクス、ライターなどお買い上げ。
ギネスストアハウスを出ると、もう夕方の5時過ぎ。でも、まだ外は明るい。有名なパブ、ブレインズヘッドに行ってみたのですが、まだ明るいのにもう人人人!ごはんやお酒は静かなところがいい私には、どうもダブリンという街は向いてないようです。今度は、ザ・チャーチというパブに。
その名の通り、教会を改装したパプ。パイプオルガンとかステンドグラスとか、教会の雰囲気を残した美しい内装。ここも人は多かったけど、混んでるって感じではなかったので、ギネスビールのハーフパイントと、羊肉を注文。この赤ワインで煮込んだラムが、めっちゃ美味しかった!添えられてたクリーミーなポテトも。
お腹いっぱいになったので、しばらくプラプラ宵の散歩。テンプルバーとか、もうアナーキーな酔っ払いの巣窟と化してました。歩き疲れたので、トリニティカレッジに戻る。すっかり暗くなったキャンパスは、し~んと静まり返ってひと気もまばらで、ちょっと怖かった。寮内は、やはり私以外無人っぽい。共同シャワーも、気兼ねなく独り占めです。すごくキレイなバスルームなのですが、お湯の出が悪すぎ!疲れた体に、冷水はかなりキツい。部屋に戻ってベッドに潜り込むと、静けさの中にも遠くからダブリンの街の喧騒も微かに伝わってきます。一日を無事に楽しく終えたことに安堵しながら、眠りについたのでした。
to be continued…