メリクリ~
皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしのことでしょうか。私は今年も、独りぼっちのロンリークリスマスで~すでも全然、寂しいなんて思わないんですよ~。クリスマスだろうがお盆だろうが、独りがいいの!気も体力も金も使う必要なく、気ままに静かに過ごす時間が好き。これって、強がりなのでしょうか?独りでももう寂しくなくなってる、孤独が幸せになってる、そんな自分は寂しい人間だよな~とは思います。
最近では、若い人たちも独りで静かに過ごす、いわゆるクリぼっちが主流になりつつあるとか。独りがいい人にも、愛する人と一緒の人にも、素敵なクリスマス、そして年末年始になるやうI wish
クリスマスの夜に観たくなる映画といえば、これですね。今夜の夢には、サンタじゃなくてアイツが出て来そう
「犬神家の一族」
財閥当主、犬神佐兵衛が不可解な遺言状を残して他界する。激しく反目し合う一族の間で、やがて陰惨な連続殺人が発生。名探偵の金田一耕助が、事件の真相を究明することになるが…
幼い頃にTVで観て、あまりのオゾマシさに夜ひとりでトイレに行けなくなるなど、私を恐怖のドン底に叩き落とした唯一の映画。いまだに、そのトラウマを引きずっています。でも、ときどき無性に観たくなる...美しい悪夢のような魔力が、この作品には潜んでいるようです。
横溝正史原作の金田一耕助シリーズの中で、犬神家を最も有名・人気作品にしたのは、公開当時、日本中に空前のブームを巻き起こしたという、この映画の存在ではないでしょうか。
犬神家の巨万の遺産をめぐって起こる、骨肉相食む陰惨きわまりない連続殺人事件。
殺人の謎と犯人を推理する楽しみ以上に、舞台設定や道具仕立て、登場人物のキャラの独創性・怪奇珍奇さが際立っているのが、この映画の面白さです。
冷暗で重苦しく、本当に何か禍々しいものが漂っているかのような、広大な日本家屋のオドロオドロしい雰囲気。そこで発生する連続殺人に施される、トンでもない演出に恐笑!
生首菊人形!屋根裏の窓からのぞく死人の顔!そして、そう...犬神家といえば!の、湖から突き出た二本足!いろんなところでパロディにされた、邦画史上に残る珍場面です。公開当時、子供たちの間で、それを真似た“スケキヨごっこ”が、夏休みのプールで流行ったとか。
犬神一族の面々は、超個性的で強烈!
何といっても最強キャラは、佐清でしょう。戦地で負った顔の傷を隠すため被っているゴムマスクの、不気味さときたら!「リング」の貞子なんて、ちっとも怖くないけど、スケキヨは怖い!あんなのと夜中に道でバッタリ遭ったら、おしっこチビって気絶するでしょう。ゴムマスクをはずす時の、あの気持ち悪い音も戦慄!ゴムマスクの下の、焼け爛れた顔もホラーです。
そして、遺産をめぐって醜悪な人間の業をさらす、強欲鬼婆三姉妹のエゲツなさときたら!ドラマ「遺産争族」の三姉妹なんて、犬神家の三姉妹に比べりゃ可愛い乙女ですよ。演じる高峰三枝子、三条美紀、草笛光子の濃厚すぎる熱演が圧巻です。遺産分配への不満爆発で、口汚く攻撃的なヒステリー状態も、息子を殺され半狂乱になる姿も凄まじい。彼女たちの恐ろしいところは、愛憎が強すぎるゆえに強欲になってるところ。たぶん、個人的には金なんかどうでもよく、ただただ娘として愛してくれなかった父への怨念と、命より大事な息子への深い愛ゆえに阿修羅と化しているところが、ああ女ってやっぱ因業な生き物だな、と戦慄せずにはいられません。それにしても人間、いや、女って、愛憎のためにここまで浅ましくなれるのか、ここまで理性を失えるのか。三人そろって亡父の愛人を襲撃する回想シーンは、ほんと笑えるほど恐ろしい!三女優とも見事な鬼婆ぶりですが、特に高峰三枝子は鬼子母神そのものな大迫力です。
いろんな役者が演じていますが、やはり金田一耕助役に最も適しているのは、石坂浩二でしょう。少し頼りなさそうで知的な感じが、金田一耕助のイメージにピッタリ。石坂金田一は、色白で目がクリっと輝いていて、とても可愛い!またドラマでリメイクされるとしたら、ぜひ向井理にやってほしいな~。
陰惨ドロドロの中にも、ユーモアが要所要所で効いてるとこも、この映画の魅力。三木のり平とか大滝秀治が、絶妙なボケ演技で和ませてくれます。あと、旅館の女中役の坂口良子が超可愛い!それにしても…主要キャストの多くが、すでに鬼籍に入ってしまってるんですよね~…
市川昆監督の、エヴァンゲリオンなど数々の映画やアニメに影響を与えた、才気に満ちた斬新な演出や映像が、いま観ても新鮮です。
蛇足ですが。犬神家の一族は、30年ぶりに同じ市川昆監督の手によってリメイクされました。主演も同じ石坂浩二。とんでもない駄作として、典型的なリメイクの悪い例となってしまいました。どうして市川監督は、晩節を汚すようなことをしてしまったのでしょう。残念でなりません。
皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしのことでしょうか。私は今年も、独りぼっちのロンリークリスマスで~すでも全然、寂しいなんて思わないんですよ~。クリスマスだろうがお盆だろうが、独りがいいの!気も体力も金も使う必要なく、気ままに静かに過ごす時間が好き。これって、強がりなのでしょうか?独りでももう寂しくなくなってる、孤独が幸せになってる、そんな自分は寂しい人間だよな~とは思います。
最近では、若い人たちも独りで静かに過ごす、いわゆるクリぼっちが主流になりつつあるとか。独りがいい人にも、愛する人と一緒の人にも、素敵なクリスマス、そして年末年始になるやうI wish
クリスマスの夜に観たくなる映画といえば、これですね。今夜の夢には、サンタじゃなくてアイツが出て来そう
「犬神家の一族」
財閥当主、犬神佐兵衛が不可解な遺言状を残して他界する。激しく反目し合う一族の間で、やがて陰惨な連続殺人が発生。名探偵の金田一耕助が、事件の真相を究明することになるが…
幼い頃にTVで観て、あまりのオゾマシさに夜ひとりでトイレに行けなくなるなど、私を恐怖のドン底に叩き落とした唯一の映画。いまだに、そのトラウマを引きずっています。でも、ときどき無性に観たくなる...美しい悪夢のような魔力が、この作品には潜んでいるようです。
横溝正史原作の金田一耕助シリーズの中で、犬神家を最も有名・人気作品にしたのは、公開当時、日本中に空前のブームを巻き起こしたという、この映画の存在ではないでしょうか。
犬神家の巨万の遺産をめぐって起こる、骨肉相食む陰惨きわまりない連続殺人事件。
殺人の謎と犯人を推理する楽しみ以上に、舞台設定や道具仕立て、登場人物のキャラの独創性・怪奇珍奇さが際立っているのが、この映画の面白さです。
冷暗で重苦しく、本当に何か禍々しいものが漂っているかのような、広大な日本家屋のオドロオドロしい雰囲気。そこで発生する連続殺人に施される、トンでもない演出に恐笑!
生首菊人形!屋根裏の窓からのぞく死人の顔!そして、そう...犬神家といえば!の、湖から突き出た二本足!いろんなところでパロディにされた、邦画史上に残る珍場面です。公開当時、子供たちの間で、それを真似た“スケキヨごっこ”が、夏休みのプールで流行ったとか。
犬神一族の面々は、超個性的で強烈!
何といっても最強キャラは、佐清でしょう。戦地で負った顔の傷を隠すため被っているゴムマスクの、不気味さときたら!「リング」の貞子なんて、ちっとも怖くないけど、スケキヨは怖い!あんなのと夜中に道でバッタリ遭ったら、おしっこチビって気絶するでしょう。ゴムマスクをはずす時の、あの気持ち悪い音も戦慄!ゴムマスクの下の、焼け爛れた顔もホラーです。
そして、遺産をめぐって醜悪な人間の業をさらす、強欲鬼婆三姉妹のエゲツなさときたら!ドラマ「遺産争族」の三姉妹なんて、犬神家の三姉妹に比べりゃ可愛い乙女ですよ。演じる高峰三枝子、三条美紀、草笛光子の濃厚すぎる熱演が圧巻です。遺産分配への不満爆発で、口汚く攻撃的なヒステリー状態も、息子を殺され半狂乱になる姿も凄まじい。彼女たちの恐ろしいところは、愛憎が強すぎるゆえに強欲になってるところ。たぶん、個人的には金なんかどうでもよく、ただただ娘として愛してくれなかった父への怨念と、命より大事な息子への深い愛ゆえに阿修羅と化しているところが、ああ女ってやっぱ因業な生き物だな、と戦慄せずにはいられません。それにしても人間、いや、女って、愛憎のためにここまで浅ましくなれるのか、ここまで理性を失えるのか。三人そろって亡父の愛人を襲撃する回想シーンは、ほんと笑えるほど恐ろしい!三女優とも見事な鬼婆ぶりですが、特に高峰三枝子は鬼子母神そのものな大迫力です。
いろんな役者が演じていますが、やはり金田一耕助役に最も適しているのは、石坂浩二でしょう。少し頼りなさそうで知的な感じが、金田一耕助のイメージにピッタリ。石坂金田一は、色白で目がクリっと輝いていて、とても可愛い!またドラマでリメイクされるとしたら、ぜひ向井理にやってほしいな~。
陰惨ドロドロの中にも、ユーモアが要所要所で効いてるとこも、この映画の魅力。三木のり平とか大滝秀治が、絶妙なボケ演技で和ませてくれます。あと、旅館の女中役の坂口良子が超可愛い!それにしても…主要キャストの多くが、すでに鬼籍に入ってしまってるんですよね~…
市川昆監督の、エヴァンゲリオンなど数々の映画やアニメに影響を与えた、才気に満ちた斬新な演出や映像が、いま観ても新鮮です。
蛇足ですが。犬神家の一族は、30年ぶりに同じ市川昆監督の手によってリメイクされました。主演も同じ石坂浩二。とんでもない駄作として、典型的なリメイクの悪い例となってしまいました。どうして市川監督は、晩節を汚すようなことをしてしまったのでしょう。残念でなりません。