まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

イケメン悪魔の影武者

2015-12-10 | フランス、ベルギー映画
 師走の英国男優映画祭③
 「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」
 湾岸戦争真っただ中のイラク。元軍人のラティフは、独裁者サダム・フセインの長男ウダイの命令で彼の影武者となる。狂気的なウダイから逃れられず、ラティフは地獄のような日々を送るが…
 いま大人気のイギリス男優。某映画雑誌で行われた人気投票では、大方の予想に反し、ベネディクト・カンバーバッチを抑えてトム・ヒドルストンが1位に輝きました。バッチ、トムヒ、もちろん素敵です。でも…誰がいちばん好きかと問われたら…トム・ハーディ?ジェームズ・マカヴォイ?ヒュー・ダンシー?マイケル・ファスベンダー?うう~。迷いと目移りと熟考を重ねた結果、やはり今はドミニク・クーパーかもしれない!という結論に達しました~。カッコいい、可愛い、若造でもおっさんでもないちょうどいい年頃、高い演技力、ワイルドで不良っぽいけどスマートで品があり、肉体美とラブシーンにおける大胆さエロさ、♂フェロモンの濃さは英国男優随一!ということで、僅差ながらもドミ公が暫定MY英国男No.1の栄冠に数あるドミ公の作品の中で、最も彼のファンが満足満腹になれるベスト作品は、やはり何といってもこの「デビルズ・ダブル」でしょう。

 サダム・フセインの長男ウダイと、彼の影武者になる軍人ラティフの二役を演じてるドミ公。ほぼ出ずっぱりで、どこを切ってもドミ公金太郎アメ映画。見た目は瓜二つ、でも性格は真逆な二人の男を、過激かつ繊細に巧妙に演じ分けていて、ほんと目がクギヅケになります。ウダイとラティフが同じ画面にいるシーンが多く、しかもベタベタしたり殴り合ったり密着して絡むシーンがほとんど。合成っぽさが全然ないのが驚異でした。どーやって撮影したんだろ?

 この映画のドミ公がね~。ほんとにカッコいい、可愛いんですよ~まず、スタイルが超いいんです。向井理もびっくりな小顔。そして、何着ても似合っててオサレ!小粋なブランドスーツ、軍服、アラブの民族衣装、リゾート風、ビキニパンツetc.どれもファッション雑誌から抜け出してきたかのよう。パーフェクトな着こなし。ハリウッドのセレブスターだと単なる悪趣味、コスプレになってしまうけど、ドミ公だとすべてが洗練されたハイセンスに。

 そして、ドミ公といえばのエロさ!この映画でも、これでもか!とばかりに脱ぎまくってます。ケツなんかフツーに出してますし。もう前張りなんかめんどくさくてしてなかったのでは。艶のある浅黒い肌と、腹筋もほどよく割れてる引き締まった肉体美。ただ脱ぐだけじゃなく、ラブシーンもエロい!

 それでセックスしたってことに?!な、不自然でサラっとしすぎなラブシーンと違い、この映画でのドミ公は動きといい体位といい、ほんとにヤってるとしか思えないリアルさ。あーいうシーンって、ほんとどーやって演じてるのか不思議。ウダイがパパのフセインに病院でお仕置きされるシーンや、ラティフがプールでピチピチビキニパンツはいてるシーンとかで、どんだけデカいの?!詰め物してる?!と、目を疑ってしまうドミ公の立派過ぎるイチモツに圧倒されます。さすが、かつて付き合ってた某有名ハリウッド女優をメロメロにしただけのことはあるわ。

 エロいだけでなく、ドミ公の演技力にも感嘆驚嘆。ウダイとラティフ、どっちかだけでもしんどいキャラなので、さぞかし大変だっただろうな~。無理やり影武者に仕立て上げられて、精神的肉体的に地獄を味わうラティフと、彼を寵愛と虐待の紙一重な扱いをするウダイ。ドMとドS、どっちもイケてるドミ公です。ウダイのドミ公、まさにやりたい放題なキ○ガイ腐れ外道なんですが、超ハイテンションでハッチャケまくってるイカレっぷり、怖いけど愛嬌もあるんですよね~。前歯むき出しの笑顔が、ウルトラキュートキャハハキャハハ♪なノリでハジけてトンじゃってるのが、何か笑えるし。甲高い声は、まるでジャパネット高田の社長。刃物とか銃もって暴れ狂ってる姿は、岡田あーみんの漫画に出てくるキャラみたい。ラティフに執着し、愛してる!だから絶対離さない!と束縛するウダイは、かなりヤンデレなBLで萌えます。ドミ公がドミ公とBL!というシチュエーションが、異様かつ妖しい。下劣で凶暴だけど下品に見えず、颯爽とした物腰、優雅な雰囲気は、まさに王子さまなドミ公です。

 これ、100%実話じゃないんだろうけど、当時のイラクは映画と似たような状況だったんでしょうね。フセイン一族の贅沢三昧な王侯生活がゴージャスかつ禍々しい。権力と金にあかせて暴虐のかぎりを尽くすウダイ、やることなすこと悪魔の所業なんですよ。自分にもっと似せるために、ラティフに整形させたり。チ○コの大きさまで揃えようと言い出すのが、戦慄で笑えた。影武者じゃなくて、ペット、いや、おもちゃ扱い。頭同様に下半身も狂ってて、市民の少女をナンパ、宮殿に拉致してクスリ漬けにし、死んだらゴミのように野原に死体遺棄とか。市民の結婚式に乱入(このシーンでの、ウダイ&ラティフのお揃いジャージが、超カッコよかった!あれ欲しい!)、花嫁を拉致して強姦したり。ノンストップな蛮行。もう誰にとっても疫病神なウダイ。彼に憎まれても愛されても破滅、みたいな。

 関わる人みんなに災厄をもたらすウダイですが、市民が平和で幸せそうにしてる中、あ、やっぱ出てきた~!的に、突然Mr.ビーンみたいに(ドミ公、Mr.ビーンにちょっと似てるし)ウダイがフラ~とヘラヘラしながら現れるお約束パターンが、まるでコントみたいで黒い笑いを誘います。悲惨な最期は、まさに因果応報です。あんな独裁者親子に支配されてたイラクの人たち、ほんと塗炭の苦しみだったんだろうな~。フセイン一族が滅んでも、イラクに平和が訪れてない現状が悲しいですね。とにもかくにも、日本の若い男優には絶対できないドミ公の激演、ファンならずとも一見の価値ありです。バイオレンスシーンがエグいので、苦手な人にはおすすめできませんが…

 ↑ドミ公ファッションショーの中でも、このジャージ?がとりわけオサレだった
 ウダイの愛人役、フランス女優のリュディヴィーヌ・サニエもエロい!アラブ女性役はちょっと強引でしたが、彼女もドミ公に負けじと痴女フェロモン出しまくってます。彼女にしては珍しく、あの巨乳をポロンしてなかったのが物足りなかった。時おり挿入される実際の湾岸戦争の映像が、当時を懐かしく思い出させます。

 ドミ公好きすぎて夢に出て来そうな最近名女優マギー・スミス主演の“The Lady in the Van”、ドリュー・バリモア主演の“Miss You Already”、降板したヘンリー・カヴィルに代わっての主役“Stratton”など、新作も続々♪
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