まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

飛び込め!ショタコン☆スプラッシュ

2008-06-11 | 日本映画
 広島も、いよいよ梅雨入り。しとしとぴっちゃんな季節の到来です。
 ちょっと憂いことがあると、乾かない洗濯物のような気分になりがちに。湿気た心にカビがこびりつかないよう、精神状態を清潔に磨く努力をせねば。夏のために必要な雨のように、私も潤いを探すことにしよう...

 ダイブ公開記念!お松の第4回独り邦画男前映画祭①
「DIVE!!」
 飛び込み部員の中学生・知季は、新任の女性コーチに才能を見出され、ライバルの要一と飛沫とともに、オリンピック出場を目指すことに...
 観る前までは、これって確実にYAOIな腐女子&少年好きのゲイ向け映画だよなあ、と思ってたので、別にイカガワシイ映画じゃないのに、観たい!と大っぴらに言うのが躊躇われ、興味を持つことさえ何となく後ろめたいような気にさせられてたのですが(これは恐らく、私だけではないはず!)。映画じたいは、観ていて気持ちの良い、爽やかで熱いスポ根青春ものでした。
 若者が、一途に真剣に何かに取り組む姿は、ほんと美しいです。私も、死んでもいい!すべてを賭けたい!と思えるものと、若い時に出会えてたらなあ。それを探すことすらしなかった無為な日々を送ったことを、心から後悔してしまいます。
 ウォーターボーイズとかみたいに、お笑いテイストや恋愛、青春の悩み、とかいった要素は極力排除されていて、ひたすら飛び込みに邁進する真面目でシンプルなストーリーが、すっきりしていて好感を持てました。飛び込みシーンの迫力ある臨場感や、特訓シーンのハードさに驚かされます。
 
 内容は、文部省推薦的ですが。ヴィジュアル的には、やっぱ特定の層にターゲットを絞ってるとしか思えない系です。映画の80%は、男の子の裸で埋め尽くされてるし。しかも、ただ上半身裸になってるのではなく、下半身がギリギリラインの競泳用パンツなので、ほんと目のやり場に困るというか。ヘタな全裸より、ヤバいんですよねえ。股間、形がくっきり表れてるしチラっと見せなら萌え~で済むのですが、アップとかキワどいアングルとかで目の前にドドーンと延々と映ってるので、ちょっと気持ち悪くもなったり。
          
 がっかりというべきか、安心したというべきか。やっぱ私って、ショタコンじゃないよなあ。少年の裸には、全然ハアハアにならない。痛々しくて、早く服を着せてあげて、とさえ思った。男は少年より大人がいいです。
 主演の男の子3人が、それぞれ個性的で、キラキラまぶしくてwohwoh,yeah~♪by うただひかる です。
 実質の主役は、知季役の林遣都(つい最近、名前がケント、と読むと知った。本名なの?)。きれいな顔ですよね、彼。女よりきれい。でも女っぽいところはなく、優しさの中に凛とした強さがあって魅力的。明るくて無邪気で一生懸命な知季のキャラも可愛かった。弟に彼女を略奪!されてガーン、やけ食い&引きこもり、な彼が微笑ましかったです。
 ワタシ的に一番イケるルックスなのは、優秀な要一役の池松壮亮かな。
  
 真っ黒で猿みたいで、でも品があって聡明そうで、カッコカワイイ!囁くような優しい声が素敵です。でも彼ひとりだけ、何だか時代劇っぽいんですよねえ。今にも、父上...とか言い出しそうな感じ。「ラスト・サムライ」や「義経」(幼少時代の頼朝役、最高だった!主役のタッキー、この子から演技教えてもらえよ!と思った)の彼が、あまりにも素晴らしかったせいでしょうか。
 スカウトされて青森からやってくる飛沫役は、溝端淳平。彼も中学生役なの?!遣都くん&壮亮くんに比べると、大人っぽすぎ。実際には2人と1つしか違わないらしいけど。とにかく淳平くん、ワイルドな男前です。青森に会いにきた知季と要一に、最近はセックスしかしてねえよ!と言う飛沫の台詞、違和感なし!3人のうち彼だけ、着替えシーンでケツ見せサービスあり。
 遣都くんは学ラン、壮亮くんはブレザー、淳平くんは漁師姿と、3人とも裸より服を着てるほうが萌えます。
 3人が、ヘンにゴチャゴチャ友情物語せず、一定の距離感を保って切磋琢磨しあうのが爽快な反面、YAOIな妄想を抱かせる要素が皆無なのも、ちょっと寂しいかな。
 少年3人より、見た目もキャラも男前!なのが、コーチ役の瀬戸朝香。美人ですが、飛び込みよりもレスリングって感じのゴツさ。めちゃくちゃ強そうです。少年3人とケンカしても、余裕で勝てそう。見た目はクールな体育会系女ですが、キミはダイヤモンドの瞳の持ち主よ!とか、キミにしか見えない風景を見てきなさい!とか、言うことはロマンチックな乙女です。
 それにしても。潰れかけの弱小クラブから、あんな短期間でオリンピック出場者が出る、なんてことありえるのかなあ。
 
 少年時代にしかない、爽やかなキラキラ感をフィルムに永久保存してもらえて、主役の3人にとっても後々に思い出深い映画となるのではないでしょうか。
 
 遣都くんの新作「ラブファイト」のプロデューサー兼共演が、大沢たかお氏ってのは何だか危...おっと、これ以上は♪大沢さん、美少年の遣都くんに目はともかく手はつけないでね!
 
 
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篤姫(20)~(23) 閨ねだり

2008-06-09 | 日本のドラマ(連続)
 「篤姫」第20話から23話まで観ました...

 まず、20話...
☆お世継ぎ作りの心得
 幾島が篤姫に見せる、子作りノウハウ春画!あれ何~?と、一緒に観てる子供に訊かれたら困るシーンです。
☆初夜の褥
 篤姫と合体しようとしない上様。あんな子供みたいな女とは、ヤレないよなあ。ピロートークの途中でな篤姫に、『え”~!!』と上様。おまえは内場勝則か!
☆アヒルの正体
 しゃしゃり出てくる篤姫に、『何をする、わしの鴨じゃ~』と上様。アヒルじゃなくて、カモだったんですね!
 橋の上でバランスを崩す篤姫(そのまま池に落っこちれば面白かったのに!)を、瞬間ためらった後、助ける上様の真顔が男前でした
★総括
 上様、うつけのフリするなら、徹底的にやれよ。すぐ篤姫に見破られるなんて、やってる意味ないじゃん!
 MVPは、瞬間男前顔がイケてた堺雅人。

 つづいて、21話...
☆スゴい名前
 オープニングクレジット、“堀切園”なんてスゴい苗字の演出家。NHKって、報道番組の記者とか、たまにそんな名前、目にしますよね。
☆女4人談合
 篤姫の髪型改造について、話し合う本寿院、幾島、滝山、歌橋。かなりふざけた感じで、フジテレビの大奥っぽいのが何だかなあ...
☆上様、ヘンな顔!
 あひゃひゃ!スゴい顔できますねえ。大笑い!まさに顔芸!
★総括
 ガーン番組始まって初の、瑛太欠席!そーすけに殴られて負傷したので、タケルはお休み?
 MVPは、驚異のヘン顔を見せてくれた堺雅人!ついで、花を食べるシーンが色っぽかった鶴田真由。
          
 そして、22話...
☆慶喜
 冷たくダークなキャラが、いい感じじゃん。平岳大の顔って、ちょっと暗くキツくした所英男?に見えたのは、私だけ?
☆好戦的な爺
 切腹じゃ~!とか、首はねよ~!とか、戦じゃ~!とか、石原都知事も真っ青なタカ派爺の水戸老公って、ちょっと「マーズ・アタック!」のロッド・スタイガーみたいで笑えます。
☆上様の正体
 ついに本心を篤姫に明かしてしまう上様。でも...うつけを演じてる理由が、???いまいち納得できない、ていうか、それ聞いて上様ってやっぱウツケなのかな、とも思ってしまった。
★総括
 上様がまともになると、ただの“やりすぎ演技”に堕してしまう堺雅人...
 MVPは特にナシ。

 最後に、23話...
☆上様が、ウザくなってきた
 だんだん鼻につき始めてきた。恐れてた通りの展開。堺雅人、いつもこれだもんね。前みたいに、ちょこっと出て炸裂!のほうが、良かったかも。
☆お近
 愚痴る尚ゴローちゃんに、またキツい態度。結果的に、尚ゴローちゃんはいつも改心反省するんだけど。でもなあ。客前でエラそうに夫を説教したり、離縁する!などと脅すなんて、とても良妻とは言えません。年若い夫が、大きな夢を抱いて現状に満足できないのが、なぜいけないの?私なら、恨みがましい顔して詰るより、慰めたり励ましたりしてあげたいけどなあ。
☆慶福
 後の将軍、家茂。本寿院や歌橋、滝山までウットリする、優美で聡明な若君...には、私には見えないんだよなあ。しかも、すごい棒読み...松田優作の次男だとか?福士誠治か池松壮亮だったら、さぞや凛々しく清々しい若様だったことでしょう。
★総括
 正直、観るのがキツくなってきた。ふざけすぎなシーンが多いし、瑛太もほとんど出てこなくなったし。玉木宏、若村麻由美の登場まで、頑張れるか不安に...
 MVPは、特にナシ。
 
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たらいまわ死

2008-06-08 | その他のヨーロッパ映画
 ついさっき知ったのですが...秋葉原の通り魔事件、怖いですね。
 ただ繁華街を歩いてただけで、何で殺されたり怪我を負わされなきゃならないの。こんな理不尽な犯罪、ほんと許せません。最近、若い男による他人を巻き添えにした八つ当たり的ぷっつん陰惨事件が多すぎて、オチオチ外も歩けない世の中になってしまいました。もしかしたら、私も犠牲者になりうる...という覚悟を、バカバカしいと嗤うことはできません。
 
 「ラザレスク氏の最期」
 ルーマニアの映画は、これが初体験。
 独り暮らしの老人ラザレスク氏は、頭痛と腰痛に襲われ救急車を呼ぶ。だが、救急車はなかなか来ず、やっと来たかと思うと、あちこち病院をたらいまわしにされて...
 日本でも問題になっている、病院たらいまわし。このルーマニア版も、ひどい...こんなこと、あっていいの?と、唖然となってしまいます。
 運悪く大事故があったため、運び込まれる病院はどこも患者でゴッタ返していて、医者も看護士もラザレスク氏をまともに診てくれない。しかもラザレスク氏はアル中気味なので、ただの酔っ払い扱い。追っ払われ同然に病院を転々してる間に、ラザレスク氏の容態はどんどん悪化していく。ドラマというよりドキュメンタリータッチで、医療現場の実態や問題をあぶり出しています。
 診察する医者たちが、みんなそろいもそろってヤな連中ばかりなんです。すげーエラそうで高圧的で、完全に患者を見下していて、診てやってる、ありがたく思え、みたいな態度。日本でも昔は、黙って従うしかない患者の弱味につけこんだ傲慢医者、多かったような。
 でもまあ確かに、めちゃくちゃ激務で心身ともに疲労、休む間もなく働きづめなドクターたちが、いちいち患者の気持ちを慮る余裕なんてない、のも解かる。アル中とかヤク中とかいった連中など、ほんと鬱陶しいだろう。人手の足りなさも、深刻な医療問題ですよね。
 それと、救急隊と医者の軋轢みたいなのも、なにげに描かれていて興味深かった。救急隊が医学的な意見を言うと、生意気な!越権行為!と腹を立てる医者たち。そんないがみあいも医療現場では、くだらないようで、とても深刻な問題にも思えます。
 ぞんざいに、適当に扱われるラザレスク氏の姿は、悲惨きわまりないんだけど、でも何だろう?あんましシリアスな感じがせず、むしろ滑稽(全体的に、いかにも笑え!なコメディとは違う、そこはかとないシニカルなユーモアが感じられる)、なのが返って怖い映画なのかも。瀕死な状態でも、医者に減らず口を叩いたり、素直に言うことを聞かないラザレスク氏の偏屈さに苦笑。いるいる、こんな困った爺さん患者。医者たちがムカ&イラっとなるのも解かるけど、でもやっぱヒドいよ。救急隊員に、意識があるうちは手術拒否できるから、意識不明になるまで救急車に乗せて、そのへんを走って時間つぶしてきて、なんて言う医者、信じられん!
 とにかく、ラザレスク氏のように、金も社会的ステイタスもない、生きようと死のうとどっちでもいい、みたいな人間は、こんな風に切り捨てられちゃうんだなあ、とゾっとしました。日本でも、他人事ではありません。 
 かなり長い映画(150分ぐらい)ですが、ラザレスク氏どーなっちゃうの!?という不安のおかげで、退屈することなく最後まで観られます。
 そうそう、ラザレスク氏が部屋で飼ってる、ぜんぜん動かないグータラな猫ちゃんたちが、すごく可愛いです。
 
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女と男の湿痴帯

2008-06-06 | 北米映画 00~07
 最近、我ながら性格が曲がってるなあ、意地悪だなあ、とイヤになることが多いです。
 先日、家族とTVを観てて...嵐の大野くんって絵が上手いね、天才だね、と言うmy motherやダミアンに、天才って何で素人のあんたらが分かるの?こないだニュースで、田舎の高校生の美術部の絵が紹介されてたけど、そっちのほうがスゴい上手い!と思ったよ、アイドルだと天才、素人の高校生だと単に上手いだけ、になっちゃうんだね!なんて、冷笑まじりに言い放ってしまった自分が、とてつもなくヤな人間に後で思えてきて、欝になりました。底意地の悪い見方や言い方をせず、ジミー大西より上手いかな?とか、中途半端なアイドルやめて、芸術家になればいいのにね!とか、トゲのないコメントがどうしてできなかったのかなあ。今後は気をつけよう。

 「クローサー」
 人気舞台劇の映画化とか。ロンドンを舞台に、男女4人がくっついたり離れたりする話。
 うう~ん。これがオトナの恋愛なのか。こむずかしい深淵な恋愛観をぶつけ合う4人ですが、私には単に下半身がユルくてだらしない連中にしか見えませんでした。4人のキャラや言動には共感できませんでしたが、女も男も所詮はスケベで弱い生き物だと痛感させるところは面白かった。まあ、恋愛を素晴らしくするのもダメにするのも、セックスしだいって内容には頷けました。もしセックスが子供を作るためだけの行為だったら、世界は平和で退屈になるんだろうなあ。
 男女の痴話ですが、情交シーンは全然ありません。そういうところが、あくまで知的な作品だから、と言いたげで鼻につきます。気取ってないで、エロシーン見せろよ!
 つっても、このキャストでエロいシーンなど観たくないかも...
          
 久々に見たジュリア・ロバーツ。さすがに老けたなあ。華がなくなったというか。かといって熟女の色気もないし、潤いがない。角度によっては、男に見える。でも、たまに良い表情をするし、いい女優だとは思います(適当)。
 ジュード・ロウは、こんな男イヤだなあと不快になる、嘘つきで自分勝手で不誠実な役。でも彼、ほんと美男子ですよね。ちょっと濃すぎるし、崩れかけの美貌が何だか不気味ですが。今回もですが、演技よりも後退M字頭髪が気になって...髪は薄いのに、胸毛やスネ毛は原始人のようにボーボーなのが面白いですよねえ。
 優等生なイメージのナタリー・ポートマンが、ストリッパー役!というのが話題になりましたが。脱いでないんだけど、かなりキワどい格好やポーズを見せて、なかなか頑張ってました。同じ年頃の広末や田中麗奈は、絶対やらない(できない)だろうし。でも、これほどエロくないストリッパーも珍しい。子供がやってるみたいで、痛々しい。はすっぱな言動やファッションも、ちょっとアヴァンギャルト気取ってる東大生お嬢様って感じなんですよねえ。育ちの良さや高学歴って、役者にはそんなに必要なものではないですね。
 クライヴ・オーウェンも、ジュード郎に劣らず濃ゆい!見てると胸やけしそうです。あんなエロ医者、イヤだなあ。仕事中にエロネットするシーン(相手はネカマしてるジュード郎)が笑えました。
 せっかくロンドンを舞台にしてるので、もうちょっとそれを活かしてほしかったかも。しばらくロンドンと気づかなかったし。
 こんなウダウダしい痴話って。フランス映画だったら、もっとしっくりくるかも?フランスでリメイクしてほしい。理想キャストは、こうだ!
 ジュリア・ロバーツ→シャルロット・ゲンズブール
 ジュード・ロウ→ブノワ・マジメル
 ナタリー・ポートマン→リュディヴィーヌ・サニエ
 クライヴ・オーウェン→メルヴィル・プポー
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男前はスリル、ショック、サスペンス②

2008-06-05 | 日本のドラマ(単発)
 つづいて第二弾、火曜サスペンス劇場の再放送「冬の駅」。
 東京で独り暮らしの青年・信夫は、幼い時に自分を捨てて男と駆け落ちした母が、山陰の海で水死したとの知らせを受ける。母が住んでいた豊岡に向かった彼は、そこで幸子というバーのママと知り合って...
 火サスの非シリーズものには、たまにクオリティの高い作品があったんですよね。これもその一本。いちおう殺人は起きるけど、事件の謎とかサスペンスよりも、ドラマに重点が置かれています。
 信夫の母親と、過去のある女・幸子の、くらたまも涙する男運の悪すぎな“だめんず”ぶりが、愚かで悲しい。こーいう女性たちって、ダメ男・悪い男を引き寄せてしまう磁気みたいなのがあるんだろうなあ。そんなのがない私って、幸?不幸?
 ダメ男との因縁以上に、愛する子供を手放してしまった痛恨が、すごく重く悲しい信夫の母と幸子です。自分たちの孤独や不幸は我慢できても、子供がそれらを抱えて生きなきゃならないなんて、耐えられませんよねえ。

 母の子への悲しい愛が、しみじみ哀切に描かれています。ワタシ的には、惹かれ合う信夫と幸子のラブストーリーのほうを、もっと濃密にしてほしかったんだけど。幸子が信夫の想いを受け入れられないのは、彼が自分を愛してるというよりも、境遇が似ている母親を自分に重ねてるだけと悟っているから、という幸子の心情とかは細やかに描かれていて、大人の愛とはいえエッチすればいいってもんじゃないよな、とも思いました。
 人情ドラマとしては良くできてる脚本だと思うけど...信夫と、彼の母親に関わりのある幸子の出会いは、ありえないほど偶然すぎます。そんな“都合のいい運命の出会い”が許されるのは、韓ドラだけよ!
 2時間ドラマらしく、豊岡の街とか、山陰の海や砂丘とか、ローカルな魅力も満載です。信夫の母は冷たい海に浮かび、彼女の内縁の夫は砂丘に埋まってる。役者さんたち、死体演技ご苦労様!大変だったろうなあ。

 このドラマは無論、仲村トオル目当てで観たのさ♪
 信夫役の仲村トオル。9年前のドラマなので、さすがにちょっと若い、けど、今とそんなに変わってない?やっぱカッコいいですね、彼。背が高くて、どこにいてもガリバー状態。元ビーバップな目つきの鋭さといい、迫力があります。バーで酔っ払って絡んでくるトオルに、何だテメエは!とオッサンたちが怒るシーンがあるのですが、あんたたちじゃケンカしてもトオルには絶対勝てないよ!って感じなのです。見た目はクールなトオルですが、母親への屈折した愛憎や葛藤で、駄々っ子みたいな言動するのが、何だか可愛かったです。
 演技よりも、おおっと目を惹いたのが、トオルの超筋肉質ナイスバディ!幸子の部屋で着替えるシーンで、すごい肉体を見せてくれます(↑画像)。さぞや鍛えてるんだろうなあ。眼福ですが、フツーの会社員の信夫が、なぜあんなカラダしてんの?!濡れ場などはなかったのが残念。
 最近よく見る、うまいだろ?俺って演技うまいだろ?な、鬱陶しい演劇出身の俳優よりも、ちょっと不器用なトオルのほうが、役者として大きい感じがして好きです。
 幸子役の余貴美子が、ほんと素晴らしいです!翳があって色っぽくて、男たちがフラっとなるのも理解できる。場末のバーの美人ママ役が、これほど似合う女優もいません。わけありフェロモンむんむん。子供と別れるシーンとか、駅でのラストシーンとか、情感悲哀に満ちた演技で、若いトオルを完全に圧倒してます。くたびれたリアルな色香と同時に、声や喋り方に可愛らしさもあって素敵な余さん。同じ熟女でも、ブリッコな黒木瞳は気持ち悪いけど、余さんには憧れる私です。
         
 夏スタートの連ドラ「四つの嘘」に出演のトオル。主演は永作博美、内容はドロドロって、あの「週末婚」を彷彿とさせて楽しみ♪
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男前はスリル、ショック、サスペンス①

2008-06-04 | 日本のドラマ(単発)
 大好きな男前が主演のサスペンスドラマを、2本つづけて観ました。
 第一弾は、WOWWOWのドラマ「孤独の歌声」。
 若い女が犠牲になる連続殺人事件が発生。少女時代、自分のせいで親友が殺されたという罪悪感に苦しむ女刑事・風希は、担当していたコンビニ強盗事件捜査で、ミュージシャン志望の青年・潤平と知り合う。彼との出会いが、風希に連続殺人鬼へと近づく手がかりを与えることに...
 原作は、天童荒太の小説。むかし、火曜サスペンス劇場でもドラマ化されてました(風希役は、スケバン刑事こと斉藤由貴。上司役は、確か水谷豊だったような?)。「永遠の仔」など天童荒太の作品らしく、重いトラウマと、人間の解かり合えない孤独&解かり合いたい渇望がテーマのサスペンスです。
 最近の民放の2時間ドラマよりは、見ごたえあります。大まかなストーリーや展開は、ほとんど「羊たちの沈黙」ですが。羊のVシネマバージョン、みたいな感じ?
 面白いのですが、ちょっと???なところも多々あるんですよねえ。風希が捜査しているコンビニ強盗事件に、連続殺人鬼が居合わせてたり。風希の隣人のキャバクラ嬢が、新たな被害者になったり。おとり捜査する風希に、殺人鬼がすぐに引っかかったり。ちょっと都合が良すぎる偶然?韓流ドラマの切ない運命とは違った、まがまがしい運命の交差?
 十字架のようなトラウマ、ヒリヒリするような孤独感や、愛や救いを求めて叫びたいのに声に出せない絶望感や焦燥感などは、あまり描かれてなかったのが残念。本来は暗く重くなるはずの内容を、極力わかりやすいアメリカのサイコ映画っぽくしてしまったのは、まあ気軽に観やすいという点では、成功してるのかも?登場人物よりも、夜の風景や音などが、都会の孤独をよく表していたかも。
 ヒロインの風希役は、内山理名。彼女って、私にとっては長い間“なぜ主役ができるの?女優”の筆頭なんですよねえ。このドラマでも、地味やなあとか、清川虹子に似てるかも?とか思ってしまった(ピンクのルージュこってり塗った唇が、いかがなものかと...)。パッと目を惹くものがないんですよねえ。でも、演技は悪くないと思った。最近は、きれいで可愛いけど、とても女優とは認められない連中が多い中、内山理名の演技は及第点と言える部類です。でも、風希はもう少し精神不安定っぽい、危なげな魅力のある女優のほうが向いてる役です。内山理名は生真面目すぎて、壊れそうな女の危うさが皆無だし。斉藤由貴のほうが、壊れた色気があってインパクトがあった。
          
 このドラマを観たのは無論、潤平役の福士誠治に逢いたかったからさ♪
 時代劇専門俳優になりつつある福士くんなので、現代劇の彼は新鮮。しかも、髪にメッシュ入れた、服装もキャラもちょっと不良っぽい男の子役なので、武士役とは違う魅力を味わえました。彼って、ほんと端正で古風な男らしいマスク。イマドキの若者風ファッションでも、チャラチャラ感が全然ない。ちょっと大きめの顔は、やっぱ時代劇向きかも。気になったのが、すごいブツブツ汚肌だったこと。まあ、若い男の子だから仕方ないけど、メイクで隠せなかったのかな。
 背が高くてスタイルもいい福士くんですが、意外と痩せてるんですね。タンクトップ姿の彼、胸に厚みがなくて、腕が細い。チラっと見えた腋毛に萌え~あと意外だったのが、歌が上手いこと!本人が歌ってるんですよね?ちょっと尾崎豊みたいな声でした。歌手デビューもイケるんじゃない?
 あ、そうそう。ちょっとドキっとしたのが、犯人に連れ去られた風希を探しながら、潤平が携帯電話をかけるシーン。『オラ、出ろよ、オラァ』という福士くんの口調が、何かエロかった。セックスの最中の攻め言葉みたいで♪
 演技は、まだまだぎこちない福士くんですが、俺って演技うまいだろ?な小ざかしい俳優なんかより、好感と期待を抱けます。成長が楽しみな大器です。仕事を選んで、良い役者に育ってほしい。
 連続殺人鬼役の山本太郎が、おいしいところ全部いただき!でした。若い女を拉致監禁して、擬似家族ごっこに興じるサイコな太郎ちゃん。キモい怖い、というより、笑えます。太郎ちゃん本人も、明らかにそれを狙ってます。見た目はチョコボール色のプロレスラーみたいな彼が、子供がえりしちゃってる時の言葉づかいや笑顔、すごく可愛いです。彼が被害者に無理やり観せるホームビデオが、狂ってて笑えます。ママが死んじゃった~!と、壊れたマネキン抱いて身悶えする太郎ちゃんに爆笑。彼のせいで(おかげで?)サイココメディになってしまってます。
  
 そろそろ福士くん、大人の恋愛ものとかにも挑戦して!でもやっぱ彼は、ちょんまげが似合う若手俳優No.1!
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ジェラ太郎の鬼退治

2008-06-02 | イギリス、アイルランド映画
 今さらですが...東京江東区のマンション殺人事件、怖いですねえ。隣に、たまたま異常者が住んでたせいで...遺体の一部をトイレに流したって...いったい、何やったの?!想像を絶します。
 独り暮らしが長かった私、いま振り返るとゾっとします。隣近所に誰が住んでたかなんて、ぜんぜん知らなかったし。知りようがないですよねえ。女性にとって、独り暮らしは命がけ!と覚悟しなきゃいけない時代なんですね。何で私が!?な理不尽すぎる理由で殺されるのだけは、絶対イヤです。

 「ベオウルフ」
 西暦500年頃。小国デネ国で、男たちが次々と巨人グレンデルによって惨殺される。隣国の英雄ベオウルフが、グレンデル討伐のため仲間たちとデネ国に乗り込んでくるが...
 ロバート・ゼメキス監督版のベオウルフは、何かCGアニメっぽいし、観たダミアンとM子、職場の後輩も、口をそろえてつまんなかった!と言ってたので、後にも先にも未見。こっちのイギリス映画版は、ベオウルフ役がmy dear ジェラルド・バトラーなので、つまんないかも?という不安など打ち消して観ました。思ってたより面白かったです。
 基本の話は、ほとんど桃太郎の鬼退治+渡辺綱の鵺退治?グレンデルって、人間?妖怪?北京原人?やらかすことはひどいんだけど、ちょっと可哀想なキャラでもあります。海の半魚女(グレンデルのガールフレンド?)がキモかったです。デネ国って、国というより村落って感じ。キリスト教が伝来してくるところが興味深かった(宣教師のおっさんが狂信的で笑える)。グレンデルと半魚女vsベオウルフの闘いが、かなりショボくて拍子抜けですが。首や腕がぶった切られるなど、残虐なシーンが多いので、子供向けの話だけど子供には観せられない映画かも。
 ロケ地の広大さ、美しさが見所。どこで撮影したのでしょうか。断崖とか高地とか滝とか、暗く深い緑とか、圧倒的な自然美に魅せられます。どんなに独創的なCGも、やはり本物の自然の驚異的な美しさには敵いません。
 ジェラルド・バトラーが、やっぱチョベリグ(死語)
        
 ジェリーって、やっぱ時代劇が似合いますね。こぎれいな貴族じゃなくて、ワイルドな戦士系をやらせたら天下一品。この映画でも、雄々しくて屈強そうで、めっちゃ素敵です。見るからに頼りがいがあって、ジェリーがいるだけでもう安心♪って感じ。長身かつガッチリした堂々たる体躯が好きジェリーって、いわゆる美男ではないけど、すごい男前です。思わず見惚れてしまう表情が多い。ほんと、ザ・漢(おとこ)って感じ。最近、ヤワな優男やチャラいガキばっかもてはやされてるので、ジェリーみたいな男は貴重です。
 すごく男くさい風貌ですが、何となく愛嬌があって優しそうなところが、ジェリーのチャームポイントなんですよね。ヘンにスカしてたりカッコつけてたり、自意識過剰的にシリアスぶってるところが皆無。無敵の英雄役なんだけど、ユーモラスな味も出してて可愛い。人間味のあるベオウルフを好演してるジェリーです。「300」の熱血すぎる裸王よりも、こっちのジェリーのほうが好きです。ジェリーみたいな桃太郎に、お供したい♪その時は、きびだんごの代わりに夜の寵愛ください。
 監督した「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」がオスカーで話題になるなど、才女のサラ・ポーリーが占い女の役でジェリーに絡んできます。でかいジェリーと並ぶと、子供みたいです。
          
 ジェリーの日本公開待機作は、ジョディ・フォスターとの「幸せの1ページ」と、ヒラリー・スワンクとの「P.S.アイ・ラブ・ユー」の2本。ジョディ兄貴とヒラスワ、2度のオスカーに輝く大女優たちですが、どっちもほとんど男なので、ジェリーも撮影中そんなにしんどい目には遭わなかったのでは?同じハリウッドの大物オスカー女優でも、もしこれが性悪なJRとか気難しいRWとかだったら、ジェリーも大変だったことでしょう。
 
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ありござ⑫~最終回 海の神様カムサハムニダ

2008-06-01 | 韓国のドラマ
 「ありがとうございます」第12話から最終話まで観ました...

☆ヨンシンって...
 私の人生から出て行って!とソクヒョンを拒みつつ、彼にボムを預けてギソとデート。言ってることとやってることが、矛盾してます。
 だいたい、ソクヒョンといいギソといい、男を拒みすぎでナニサマな女なんですよねえ。いざというときには、二人に助けてもらってるのに。自分が男たちのせいでイライラしてるからって、ボムが大事にしてるクマのヌイグルミを海に捨てるなんて、鬼母!
 それに、常に目を離すべきではない重度な痴呆症のハラボジを、いつもほったらかしだし。そして、ボムはいつも同じような安物っぽい服を着てるけど、ヨンシンは悪趣味な乙女ファンシーな服とっかえひっかえ。娘より、自分のファッションに金かけてます。
☆引越し
 あっという間に準備完了。早っ!「秘密」の室長も秒速だったよなあ。私なんか毎回、荷物ほとんどなくても時間かかったけどなあ。
☆悪病島の人々
 反省して、ヨンシンを必死になって引き止める。私だったら、絶対許せないけどなあ。家をブっ壊して、献血も拒んだ連中だよ。本当なら感動的な場面なんだろうけど、私はシラけちゃった。号泣する島民たちよりも、怒りもせずに待っててくれてた引越しトラックの運ちゃんの優しさに感謝して!
☆心霊写真
 ハラボジがボムを守ってくれてる♪と和気藹々。怖くないの!?
  
 ↑ヒョギ、いつも開いてる口がアホっぽくて可愛かった
★総括
 うう~ん。感動より、イライラすることが多いドラマでした。私ってホント、冷血人間♪ヒョギの精悍なアホ顔&肉体美だけマシッソヨ!
 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イッてみよ~!

 ギソ・・・福山雅治
 ヨンシン・・・天童よしみ
 ソクヒョン・・・仲村トオル
      ・
 ボム・・・池松壮亮
      ・
 近所のおじさん・・・六平直政
 ギソの死んだ恋人・・・酒井法子(友情出演)
 ソクヒョンの婚約者・・・南野陽子
      ・
 オ先生・・・向井理
 看護婦・・・秋本奈緒美 
 ヨンシンの弟・・・石黒英雄
 ボムの友人・・・溝端淳平
 旅館のおばさん・・・あき竹城
 旅館のおばさんの息子・・・辻本茂雄
      ・
 ギソの母・・・山本陽子
 ギソの父・・・塩見三省
      ・
 ソクヒョンの母・・・富士真奈美
 ハラボジ・・・小林桂樹

 こんなん出ましたけどぉ~?
 ちょっと年くってるけど、何となくチャン・ヒョクとカブるところがある福山をギソに。ひとつ屋根の下のチイ兄ちゃんっぽく。主題歌は、天童よしみとデュエットで(デュオ名:TENDOH+)。
 ボムは、幼女より少年のほうが萌えるので、壮ちゃまに♪

 次は何を観よっかなあ。「ファッション70’s」「ゲームの女王」「パンチ 運命の恋」でチュ・ジンモ祭しよっかなあ。

 扶養家族のため?ドラマに映画にガンガン働くヒョギに、また新作のニュース!こちら こ、これは楽しみな内容ぢゃ~!妻武器とかも、M谷K喜のヌルいコメディなんかじゃなくて、こんなのに出ればいいのにね...
コメント
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