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「ロベール・ドワノー展」と「毛利家の至宝」展

2012-05-12 05:42:00 | ノンジャンル
 今週の水曜日、恵比寿の東京都写真美術館での「生誕100周年写真展 ロベール・ドアノー」というイベントと、六本木のサントリー美術館での「毛利家の至宝 大名文化の精粋 国宝・雪舟筆『山水長巻』特別公開」展に行ってきました。
 「ロベール・ロアノー」展では、略歴のところで、'47年にジャック・プレベール(マルセル・カルネ監督の『ジェニイの家』('36)、『霧の波止場』('38)、『悪魔が夜来る』('42)、『天井桟敷の人々』('45)などの脚本を書いた)と知り合ったと書いてあってビックリし、レジスタンス活動を撮った写真や、パリの市井の人々の写真、若き日のマルグリット・デュラスなど有名人のポートレートなど、写真もたっぷりと堪能させてもらいました。また、写真を見ながら、私が大学の教養課程の時に習った、ロラン・バルトの『明るい部屋』という論文のことを思い出し、イベントの販売コーナーで探してみると、蓮實重彦+杉本紀子訳のロラン・バルト『映像の修辞学』の文庫本があり、今回のイベントの公式写真集とともに、つい衝動買いしてしまいました。移動中や帰りの電車の中でその本を読んでみましたが、「文庫版訳者あとがき 言葉に魅せられた人/見入られた人」と題する、杉本さんによる美しい文章にめぐり合え、今日は本当にラッキーな日だったなあと思ったりもしました。
 さて、「毛利家の至宝」展の方ですが、これは16mに至る雪舟の水墨画が見られるというので行ってみました。その水墨画も確かに見事だったのですが、先日、私が住む厚木市に在住されている刀匠の方が作られた刀の展示会に行った時、その刀匠の方が目標とされている、平安末期から鎌倉時代にかけて作られた刀というのが、この「毛利家」展で展示してあり、これまたラッキーというか、不思議な縁を感じたりしました。他にも見事な茶器や衣服などが展示されていましたが、一番驚いたのは、1073年に書かれたという「史記呂后本紀 第九」という書面で、940年近く前に紙に書かれたものが、ほとんど完全な形で残っていることに驚嘆しました。
 久しぶりの上京ということで、他にも、六本木にビックタウンという巨大な施設が建てられているのを知ったり、新宿の「しょんべん」横町が健在であるのを確かめられたり、と色んな発見もあった一日でした。たまには(といっても平日でないと人込みの中にいるだけで疲れそうですが)都会に足を踏み入れるのもいいなあと思った次第です。「ロベール・ロアノー」展は明日(5月13日)まで、「毛利家の至宝」展は5月27日までやっているようなので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/