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マイケル・マン監督『ALI アリ』その2

2012-05-20 03:17:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 アリはアリの後に王者となったフレイジャーがコーセルの番組に出ている時に電話して挑発し、コーセルに頼んで自ら彼の番組に出演し、フレイジャーをテレビの前で挑発すると、テレビ局の電話は鳴り止まず、フレイジャーは直接アリに会いに来て、前哨戦を勝ったら相手をしてやってもいいと言います。アリが前哨戦をTKOで飾ると、場内は「アリ!アリ!」の大合唱に包まれます。
 ブラウンは自分がユダヤ教徒でありながら、アリが受け入れてくれたとインタビューに答え、高裁では国内外で試合をすることが許される判決が出されます。
 無敗のフレージャーとの世界戦。アリは一方的に打たれ、クリンチで逃れますがダウンしてしまい、次もフックが来ると分かっていながら逃げられずに浴びてしまい、2度目のダウンを喫し、判定負けしてしまいます。半年後のフレージャーとの再戦に気持ちを切り替えるアリでしたが、フレージャーはアリとの再戦を前にジョージ・フォアマンに敗れてしまいました。
 アフリカのキンシャサでフォアマンとの世界戦が決まったアリは、現地に着くと、空港に集まった大群衆から「ブンマヘ、アリ!」の大合唱を贈られます。32才になったとインタビューで語るアリは、彼の熱狂的なファンの少年たちをしたがえて、村の中でロードワークをします。記者会見で年齢のことを質問するコーセルに、余裕をもってユーモアで答えるアリ。フォアマンが練習中にケガをして帰国するかもしれないと聞いたアリは、記者会見でそのことを取り上げ、自分から逃げたがっているフォアマンを励ましてやってくれと記者たちに言います。女性記者のポーシュと知り合い、デートするアリ。妻のブリンダとは喧嘩が絶えなくなってきます。コンゴの大統領とプロモーターとの会談。
 大観衆が見守る中、いよいよフォアマンとの試合が始まります。ロープに追い込まれ、連打を浴びるアリは、防戦一方となります。顔が腫れて傷ができ、試合が決まりかけたと思った時、打ち疲れたフォアマンにアリのパンチが当たるようになり、連打が決まると、フォアマンはたまらず倒れ込み、アリのKO勝ちとなります。両手を上げて勝ち誇るアリに対し、会場の大観衆の声がこだまし、豪雨が降り始める中、やはり熱狂的な観衆が会場の外で喜びを爆発させます。「アリは、1976年にブリンダと離婚し、77年にポーシュと結婚。86年には人生のほとんどを一緒に過ごしてきたロニー・ウィリアムズと同居するようになり、現在もミシガンで暮らしている。78年にはタイトルを失うが、3度目のタイトル奪取を成し遂げた」との字幕とともに映画は終わります。

 R&Bの音楽が絶えず流れる中、マン監督ならではのシャープな映像の連鎖が楽しめましたが、裁判が始まる当たりから間延びし始め、最後の方の会話のシーンなどは飛ばし見してしまいました。2時間37分もの長さでしたが、せめて1時間40分前後ぐらいだったら気持ちよく最後まで見られたんじゃないかと思います。ちょっと詰め込みすぎた感のある映画でした。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/