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南伸坊『本人の人々』その2

2012-12-18 07:27:00 | ノンジャンル
 先日、母がテレビで見たという佐村河内守さんの交響曲第1番の第3楽章をユーチューブで聞かせていただき、圧倒されました。もっと広く知られていい方だと思います。

 さて、昨日の続きです。
 他に取り上げられている人物は、カルロス・ゴーン(日産自動車社長)、養老孟司(解剖学者)、椎名誠(作家)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、安藤忠雄(建築家)、キアヌ・リーブス(俳優)、村上龍(作家)、清原和博(プロ野球選手)、日野原重明(聖路加国際病院理事長)、田岡俊次(『アエラ』スタッフライター)、瀬戸内寂聴(作家/天台寺住職)、市川新之助(歌舞伎俳優(子供の認知問題発覚の後))、マイケル・ジャクソン(ミュージシャン)、綾小路きみまろ(漫談家/司会者)、デイビッド・ベッカム(サッカー選手/イングランド代表)、安倍晋三(政治家)、ボブ・サップ(格闘家)、田中耕一(島津製作所フェロー(ノーベル賞受賞直後))、みのもんた(司会者/タレント)、松井秀喜(プロ野球選手)、竹中平蔵(経済財政・金融大臣)、Gackt(ミュージシャン)、ドン小西(ファッションデザイナー)、窪塚洋介(俳優)、タマちゃん(スーパーアイドル(ちなみに多摩川に現れたアザラシのことです))、猪瀬直樹(作家(まだ東京都副知事になっていない頃))、吉田拓郎(ミュージシャン)、福田康夫(内閣官房長官)、辻仁成(作家(ここでは中山美穂に扮した伸坊さんも見られます))、山崎拓(政治家(セックス・スキャンダルの直後))、中山雅史×秋田豊(サッカー選手/日本代表)、星野仙一(阪神タイガース監督)、土井たか子(社会党党首(秘書の経費流用疑惑が出た直後))、和泉節子(狂言プロデューサー)、犬神源太(「ジー・オーグループ」名誉会長(グループの破産が報じられた直後))、鈴木宗男(政治家(これもムネオハウスなどがスキャンダルとして報じられた直後))、石井一久(メジャーリーガー)、小澤征爾(指揮者)、寺原隼人(日南学園高・投手(もっぱら眉の細さについて語っています))、えなりかずき(タレント)、原辰徳(読売巨人軍監督)、若松勉(ヤクルトスワローズ監督(優勝して「ファンの皆様、おめでとうございます」と発言した直後))、手嶋龍一(NHKワシントン支局長)、宮崎駿(アニメーション作家)、五木寛之(作家)、嵐山光三郎(作家)、舛添要一×田嶋陽子(参議院議員)、大橋巨泉(タレント/参議院議員)、宍戸錠(俳優)、ジョージ・ブッシュ(第43代米国大統領)、塩川正十郎(塩爺)(何と、職業が“塩爺”!)、井上陽水(ミュージシャン)、田中真紀子(外務大臣)、小泉純一郎(第87代内閣総理大臣)、梅宮アンナ(タレント)、矢沢永吉(ミュージシャン)、新庄剛志(メジャーリーガー)、引田天功(イリュージョニスト)、イチロー(メジャーリーガー)、扇千景(国土交通大臣)、デヴィ夫人(タレント)、加藤絋一(自民党元幹事長(森喜朗内閣不信任決議案に賛成して泣いた直後))、アラファト(PLO議長)、田中康夫(長野県知事/作家)、中村江里子(元女子アナ)、叶美香(叶姉妹(これも職業が何と“叶姉妹”!)、森喜朗(第85、86代内閣総理大臣(外国からの賓客に「ハウアーユー」というべきところを「フウアーユー」と言ってしまって、世間から嘲笑を受けた直後))、以上です。
 表情の特徴まで真似ていて、それがそっくりだったりすると、もう写真を見ただけで爆笑するしかなく、伸坊さんの“本人術”の素晴らしさに、ついつい魅せられてしまいました。しかし笑わせてもらえるだけでなく、例えば五木寛之さんの言葉として「(前略)自分を愛していない人間は、他人を愛することができない。だから、たとえ幼稚な愛であっても、人はせめて、ナルシシズムからでも出発するしかないのではないか、とぼくは思うのです。(中略)人間は生まれてきて、生きつづけてきて、生きている存在。そこにまず人間のいちばん大きな価値があるのだ、ということを私たちは自覚していかなければならない。」という文章がさりげなく書かれていたりもして、とても勉強になる本でもありました。伸坊さんの“本人術”、前作の『歴史上の本人』より、数段レベルアップしているように思いました。素晴らしい写真が多く掲載されているので、皆さんも是非、直接手に取って読まれることをお勧めいたします。

 →Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto