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韓国からもう一度ノーベル平和賞受賞者が出る可能性はあるだろうか。

2018-10-02 | 世界の変化はすすむ

ノーベル平和賞候補?賭け屋の本命は文在寅・金正恩

登録:2018-10-02 06:27 修正:2018-10-02 07:19

 
トランプ・金正恩、トランプ大統領の単独受賞、UNHCRなども取り上げられる 
今年2月に候補申請が締め切られ両首脳が候補に含まれなかった可能性も 

文在寅大統領が先月20日、三池淵招待所を訪問し、金正恩国務委員長と散歩をしながら会話している=平壌写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 韓国からもう一度ノーベル平和賞受賞者が出る可能性はあるだろうか。

 今月5日(現地時間)午前のノーベル平和賞受賞者の発表を控え、賭け屋の耳目が朝鮮半島に集中している。ノーベル賞受賞者を占う各種の国外賭け屋サイトで、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の共同受賞が最も有力視されているからだ。4・27南北首脳会談を皮切りに3度にわたる首脳会談を通じて、北朝鮮の非核化と朝鮮半島の平和を成功させるよう導いたという評価のおかげだ。

 1日、英国の賭け屋「ナイサーオッズ(NicerOdds)」が総合したオッズによると、文大統領と金国務委員長のオッズは最低1.53で、最高2.20(EU基準)で最も低い。これは100ユーロを文大統領と金委員長の共同受賞に賭けた場合、配当金が最高220ユーロになるという意味だ。オッズが低いほど授賞の可能性が高くなる。金委員長とドナルド・トランプ米大統領共同受賞に対するオッズは6.00で次点で、トランプ大統領の単独受賞のオッズは最低4.50~最高7.50で、その後を続いた。

英国の賭け屋サイト「NicerOdds」が集計したノーベル平和賞受賞候補のオッズ=NicerOddsよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 毎年ノーベル賞の受賞者を予想してきた英国のブックメーカー「ラドブロークス(Ladbrokes)」でも、文大統領と金委員長の共同受賞が一番人気だった。6・12朝米首脳会談が終わった直後「ラドブロークス」が公開したオッズによると、文大統領と金委員長には100ドルをかけてもほぼ元金しか戻ってこない。それだけ確率が高いということだ。ドナルド・トランプ大統領の共同受賞に対するオッズは4対6で、100ドルをかけた場合、166ドルを返してもらうことができる。トランプ大統領の単独受賞(オッズ10対1)と国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)(オッズ10対1)の授賞可能性が共同3位でその後を続いた。

 相次ぐ南北・朝米首脳会談を経て、文在寅大統領とトランプ大統領は実際にノーベル平和賞の候補として各界で取り上げられてきた。ビル・クリントン政権で労働部長官を務めたロバート・ライシュ米国UCバークレー政策大学院教授は、今年5月、国際会議に出席するために韓国に滞在していた際、「朝鮮半島に恒久的な平和が定着すれば、ノーベル平和賞をもらう資格がある人はトランプではない。文在寅大統領」だとしたうえで、「文大統領のように才能があって、知的で、謙遜で、進歩的な人はほとんど見たことがない」とフェイスブックに書き込んだ。

 激論が巻き起こっているものの、トランプ大統領のノーベル平和賞受賞に対する世論も国内外で高まっている。文大統領は初の南北首脳会談直後の4月30日に開かれた首席・補佐官会議の途中、故金大中(キム・デジュン)元大統領の夫人イ・ヒホ氏が「大きな仕事をやり遂げた。ノーベル平和賞を受賞するように」という祝電を送ってきたという報告を聞いて「“ノーベル”賞はドナルド・トランプ米大統領が受賞すべきであり、私たちは“平和”だけを持ってくれば良い」と述べた。

 南北首脳会談直後の4月28日、米ミシガン州で開かれた集会では、トランプ大統領が演説の途中、朝鮮半島の非核化と南北首脳会談に対する話を切り出すと、客席から「ノーベル、ノーベル」を連呼した。当時、トランプ大統領は親指を立てて、笑顔を浮かべた。トランプ大統領は、ノーベル賞に対する世論を意識したかのように5月1日「平和こそが賞だ(PEACE is the PRIZE)」という短い文章と共に、同じ文章が書かれた自分の写真をフェイスブックに載せた。

トランプ大統領が5月1日に掲載したフェイスブック=フェイスブックよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 当時、ニューヨークタイムズ紙はこのような世論について、「共和党議員たちが世の中で最も好戦的な人、ドナルド・トランプをノーベル平和賞の受賞者に推している」と批判しており、ニューズウィークは「他国の首脳を公開的に嘲弄し、何度も空爆(シリア)を試み、何度も戦争を脅しのカードとして突きつけたトランプにノーベル平和賞を与えるかをめぐり、激しい論争が繰り広げられるかもしれない」と指摘した。

 賭け屋の予想は大体一致するが、異変の可能性もある。ノーベル平和賞候補の推薦は今年2月すでに締め切られた。ノーベル委員会は推薦を受けた候補をもとに3月までに最終候補リストを決定し、8月まで候補を検討する過程を経る。今年開かれた南北首脳会談と朝米首脳会談などはいずれも4月以降に開かれただけに、最終候補リストに文大統領や金委員長、トランプ大統領がいずれも含まれなかったこともあり得る。現在三人を除いて、有力な受賞者とされる候補は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や国連世界食糧計画(WFP)、カルラス・プチデモン前スペイン・カタルーニャ自治州首相、ソウル平和賞を受賞しているコンゴの産婦人科医デニス・ムクウェゲ博士、イラクの女性運動家ヤナル・モハメド氏、プーチン政権の不正などを暴露したロシア新聞ノバヤ・ガゼータなどだ。

 ノーベル委員会は1日、生理医学賞を皮切りに、2日に物理学賞、3日に化学賞、5日に平和賞、8日に経済学賞の受賞者を発表する予定だ。ノーベル文学賞の受賞者発表は、スウェーデン・アカデミーに対する「#MeToo」の影響で2019年に延期された。故金大中元大統領は2000年、史上初の南北首脳会談以降、ノーベル平和賞を単独で受賞したことがある。歴代の米大統領の中ではセオドア・ルーズベルト(1906年)、ウッドロー・ウィルソン(1919年)、ジミー・カーター(2002年)、バラク・オバマ(2009年)など4人がノーベル平和賞を受賞した。

パク・ダヘ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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第3回南北首脳会談以降、北朝鮮と非核化交渉を準備中の米国内の気流に関心が集まっている。

2018-10-02 | 韓国ハンギョレ新聞

米国、北朝鮮外相の国連演説に「非核化約束の履行に関心」

登録:2018-10-01 06:07 修正:2018-10-01 07:38

米「リ・ヨンホ演説」に慎重な立場 
 
ボール渡された米国、動揺せず、 
AP「リ・ヨンホ発言、終戦宣言の圧迫」 
米、終戦宣言に肯定的な気流が増えたが 
「非核化まで対北朝鮮制裁を維持」を固守

 
アントニオ・グテーレス国連事務総長(右)が9月28日(現地時間)、国連総会出席のためにニューヨークを訪問中のリ・ヨンホ北朝鮮外務相と握手している/聯合ニュース

 北朝鮮のリ・ヨンホ外務相が29日(現地時間)、ニューヨークの国連総会の演説で、非核化に対する米国の「相応の措置」を要求し米国にボールを渡したことで、第3回南北首脳会談以降、北朝鮮と非核化交渉を準備中の米国内の気流に関心が集まっている。

 米国政府はリ外務相の国連演説について具体的な反応を示していない。ドナルド・トランプ大統領はもちろん、マイク・ポンペオ国務長官も、直接的な言及をしなかった。ただし、米国務省はリ外務相の演説に関する外国メディアの質疑に「トランプ大統領と金委員長は、最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)と北朝鮮のためのより明るい未来づくりに関連したいくつかの約束を交わした。米国はこれらすべての約束の履行に向けて、北朝鮮と話し合いを続けている」として原則論的立場を繰り返した。

米国のドナルド・トランプ大統領(左)と北朝鮮の金正恩国務委員長//ハンギョレ新聞社

 米国のマスコミは、リ外務相が「一方的に核武装の解除はない」と発言した点に注目した。ニューヨークタイムズ紙は「北朝鮮が米国の譲歩なしには絶対に非核化しないと言っている」という見出しで報道しており、AP通信は「リ外務相の発言は慎重な態度を示している米国が終戦宣言に合意するよう圧迫するため」と指摘した。だが、米国のある外交消息筋は「朝米が一日二日交渉を行ってきたわけではないため、米国が今回の演説で刺激されたり、交渉の構図が変わったりすることはないだろう」と話した。米国も北朝鮮の今回の演説を北朝鮮が自らの立場を国連の舞台を通じて全世界に知らせるためのものと見ているということだ。

 金委員長と文大統領の第3回南北首脳会談以降、米国は大きな枠組みで朝米対話に友好的な雰囲気を演出している。トランプ大統領は同日、ウェストバージニア州で開かれた共和党の遊説で、金委員長の親書を再び言及し、「彼は私に美しい手紙を書いてくれた。素晴らしい手紙だ」としたうえで、「私たちは恋に落ちた」と述べた。リ外務相の演説から数時間後に出た発言だ。

 しかし、朝米が具体的な実務交渉に入れば、「ディテールの悪魔」に直面する可能性は依然として残っている。トランプ大統領が26日の記者会見で、北朝鮮の非核化の期間について「我々は時間競争(time game)をしているわけではない。2年や3年、5カ月がかかっても問題にはならない」と言ったのが代表的だ。北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)の核施設を廃棄する意向まで示しただけに、交渉の主導権を握っていく意志をのぞかせたものといえる。

 米国は北朝鮮の非核化の初期措置に対して提供する相応措置のうち、終戦宣言については初めよりは肯定的な認識に転じたという。ただし、対北朝鮮制裁は非核化が行われるまでそのまま維持されるべきという立場を固守している。

 政府高官は「朝米が直接会って、互いの要求事項とタイムテーブルを交渉テーブルの上に置き、それを繋ぎ合わせてみる作業が最も重要だ」と話した。ポンペオ長官の4度目の訪朝と、スティーブン・ビーガン国務省北朝鮮政策特別代表と北朝鮮のカウンターパートによるウィーン交渉が、2回目の朝米首脳会談の成否を分けるものとみられる。

リ・ヨンホ北朝鮮外相が29日(現地時間)、ニューヨーク国連本部で国連総会演説をしている。リ外相は「(北朝鮮の)非核化の意志は確固たるものであるが、一方的な核武装解除はない」と述べた。ニューヨーク/ファン・ジュンボム特派員//ハンギョレ新聞社
ニューヨーク/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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