ポンペオ長官「10日以内に朝米高官級会談」…
金与正、今度は米国へ行くか?
ポンペオ米国務長官「10日以内」の朝米高官級会談を予告
「ここで開かれるだろう」米国で会談の見込み
今月初め、ポンペオ長官が4回目の訪朝で
金正恩委員長に面会し金与正が同席
「金与正特使+金英哲らが同行」する形式になる可能性
マイク・ポンペオ米国務長官が19日(現地時間)に「10日以内に」と期限を明示した朝米追加高官級会談が実現するならば、北朝鮮側の交渉相手は誰だろうか。ポンペオ長官はメキシコシティで「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)とのインタビューで「“ここ”(here)で北側の交渉相手と高官級会談ができることを強く期待する」と明らかにした。場所は明示しなかったものの、自身の5回目の訪朝ではなく、北側の交渉相手が米国に来て会談をすることを望むという意味だ。
ポンペオ長官の北朝鮮との交渉経過に照らして見れば、、最初に思い浮かぶ人物は金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委副委員長だ。金副委員長は、金正恩国務委員長の特使として訪米し、6月1日にホワイトハウスを訪問しドナルド・トランプ大統領に金委員長の親書を伝えた。併せてポンペオ長官の1~3回目の訪朝(3月31~4月1日、5月8~9日、7月6~7日)時の交渉相手であった。
だが、今度は前例と違う可能性がある。今月7日のポンペオ長官の4回目の訪問時には、金正恩委員長が直接相手をした。しかも金委員長のポンペオ長官面会の倍席者は、金英哲副委員長ではなく金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委第1副部長だった。金副委員長は昼食の席にのみ参席した。
ポンペオ長官の期待通りに米国で朝米高官級会談が開かれるならば、今度は金与正副部長が訪米する可能性があるという観測が出ている。ただし、その場合にも「金与正副部長が一人では行かない可能性がある」と外交安保分野の高位要人が指摘した。金与正副部長が金正恩委員長の親書を伝える特使として行っても、現在の状況でポンペオ長官と1対1の協議に入ることは負担が大きいので「金与正特使+同行人」方式になりうるという話だ。この時の「同行人」は、リ・ヨンホ外相よりは金英哲副委員長である可能性が相対的に高い。リ・ヨンホ外相は、国連総会を契機に9月26日にポンペオ長官に会ったが“交渉”はしなかったし、ポンペオ長官の1~4回目の訪問時にも交渉の相手ではなかったためだ。