太陽系の外から飛来した天体「ボリソフ彗星(すいせい)」が8日夜、太陽に最接近する。太陽系の外から来る天体の観測は、2017年の「オウムアムア」以来2例目で、世界中で観測が進められている。
ボリソフ彗星は8月末、アマチュア天文家ゲナディ・ボリソフ氏が見つけた。時速約15万キロ・メートルという速度や飛来方向から、太陽系外からの天体と判断された。
ボリソフ彗星の軌道は緩やかな放物線状で、火星と木星の間を通過した後、再び太陽系から出る見込み。太陽に最も近づく時の距離は地球―太陽間の約2倍にあたる約3億キロ・メートル。28日頃には地球に約2億9000万キロ・メートルまで近づく。
米エール大のチームは11月下旬、ハワイの望遠鏡で撮影に成功。本体の核(直径約1キロ・メートル)から放出されたガスやちりでできる「尾」の長さが、地球の直径(約1万3000キロ・メートル)の約14倍に達することを明らかにした。
東京大木曽観測所(長野県)の望遠鏡で観測している酒向(さこう)重行助教(天文学)は「彗星をつくる物質を割り出し、太陽系の天体と比較すれば、成り立ちの違いがわかるかもしれない」と期待する。
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