Sさんより2011年3月27日のメール 大橋様
先日、チャリティコンサートがありました。
大江さんの呼びかけにより、今回の地震・津波災害にあわれた方への寄付を目的としたものでした。
大江さんは長らく、このニーダーザクセン州・州立オーケストラの指揮者でした。
急な催しでしたが、州が協力し、チケットは即刻、完全に売り切れ、当日、キャンセルチケットの販売を待つ人々が結構いました。
大江さん、ニーダーザクセン州オーケストラ有志、ハノーバー女子コーラス、ハノーバー音楽大学研究生有志によって演奏がありましたが、
どれも、大きな拍手で支援されていました。
最後はベートーベンのEroika の第三楽章。
アンコールには大江さんがピアノ独奏で”ふるさと” をしみじみと演奏し、日本人の人には特に胸にこたえたことかと思います。
多くの人が日本のことを心配し、胸を痛めています。
いろいろな所で協力・支援活動が広まっています。
私の属するドイツ・日本友好会では この30日にチャリティコンサートを予定しています。
教会でHeren Donath と おくやま・えみこさんのソプラノ演奏にタンゴアンサンブル(日本人のヴァイオリニスト・先の州立
オーケストラのメンバーが中心)で行われます。
今は一生懸命宣伝中です。
早く、これらの小さな励ましが、被害にあわれた人々の所へ届きますように。 s
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私(大橋)は、自分は原発神話に騙されていないと思っていましたが、現実に原発事故が起こり、放射線被害に対する認識が非常に
甘かったことを反省せざるを得ませんでした。
原爆と原発は、放射能が生物に与える被害の影響・結果は同じなのです。
私は何度も原水爆禁止世界大会国際会議に参加し、放射線被害にあった方々の姿を見聞きしてきました。しかし福島の原発被害が
大小の差はあるにしても広島・長崎と同じ結果になってくるのだということにすぐには気がつきませんでした。
2011年の8月の原水爆禁止世界大会でのスローガンは、ノーモアー広島・長崎にノーモアー福島が加えられました。
原発は、原爆を作るための原料を作る装置ですから、アメリカの強力な圧力で日本に持ち込まれた経過を考えると、
同じアメリカに対する日本国民の命と暮らしを守る要求でもあることに気がつきました。
広島の原爆資料館に行けば被害の実態を知ることが出来ますが、今心配なのは二世~三世への遺伝問題です。
皆さんの心配はすでに早くから起こっています、原水爆禁止世界大会に参加して、日本・韓国・マーシャル群島・米、旧ソ・中国・
ニュージーランド等多くの被爆証言を聞いてきました。私が参加した原水爆禁止世界大会国際会議の議事録に多く紹介されています。