韓日対立巡り「進展なく心が重い」
対話継続を強調=韓国外相
【北京聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は22日、中国・北京の韓国大使館で記者団と懇談し、韓日中外相会談を機に開かれた21日の韓日外相会談について「韓日のあつれき解消に向け進展がなかった」と述べた。その上で「外交当局間の率直な意思疎通を通じ、双方の立場について理解した」とし、「両国の懸案解決を巡っては心が重いが、対話と意思疎通を続けることに意味がある」と強調した。
北京の韓国大使館で記者団と懇談する康長官=22日、北京(聯合ニュース)
3年ぶりに開かれた韓日中外相会談については、「3カ国の協力体制が2国間の関係増進と平和・安定に向けた意思疎通の窓口であるとの認識で一致した」と述べ、3カ国首脳会談の準備に関しても「成果が大きかった」と評価した。
韓国の外交当局者は、康氏が今回の訪中で日本の河野太郎外相と機会があるたびに両国の懸案を巡って意見交換したと明らかにした。両国の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について日本側は維持すべきと表明し、韓国側は日本の対韓輸出規制強化を挙げながら、「敏感な軍事情報を交換する枠組みを維持できる状況ではない」と伝えたという。また、韓国側は輸出規制の撤回を求めたが、日本側は従来の立場を繰り返すにとどめ、韓国大法院(最高裁)が日本企業に賠償を命じた強制徴用訴訟問題についても日本の立場に変化はなかったと、同当局者は説明した。
ikasumi@yna.co.kr
関連記事
- 延長か破棄か 韓日軍事協定巡りNSC会議始まる=韓国大統領府
- 韓日外相 対話継続で一致=康氏「GSOMIA延長可否を検討中」
- 韓日軍事協定の延長「最後まで悩む」 徴用問題でも見解=韓国高官
- 韓日中外相 「3カ国協力必要」で一致
日本との軍事情報協定を破棄
「外交努力に応じず」=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は22日、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を更新しないことを決めたと発表した。協定の更新期限は今月24日で、どちらかが破棄を通告しない限り1年間自動延長されることになっていた。
青瓦台の金有根(キム・ユグン)国家安保室第1次長はこの日の会見で、「GSOMIAを終了することを決めた。協定の根拠に基づき、延長通知期限内に外交ルートを通じ、日本政府にこれを通知する」と述べた。
その理由として「日本政府が2日に明確な根拠を示さず、韓日間の信頼喪失で安全保障上の問題が発生したとの理由から『ホワイト国(優遇対象国)』から韓国を除外し、両国間の安全保障協力の環境に重大な変化をもたらした」と説明。こうした状況で安全保障上の敏感な軍事情報交流を目的に締結した協定を維持することは韓国の国益に合致しないと判断したと述べた。
青瓦台はこの日午後3時から鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)主宰で、国家安全保障会議(NSC)常任委員会の会議を開き、同協定の延長可否を議論した。
青瓦台関係者は「NSC終了後、常任委員たちは文在寅(ムン・ジェイン)大統領に常任委の決定を報告した。李洛淵(イ・ナクヨン)首相も同席し、事実上のNSC安全保障関連の全体会議が開かれた」と説明。「文大統領は常任委から報告を受け、約1時間討論を行い、これを裁可した。政府は諸般を綿密に検討した末、GSOMIAを延長しないことを決めた」と述べた。
同関係者は「政府は強制徴用被害者に対する日本企業の賠償責任を認めた大法院(最高裁)の判決を三権分立の原則の下で尊重すると同時に、韓日関係を踏まえ、韓日首脳会談の提案や2度の特使派遣を含め日本政府に解決策を提示して努力したが、日本は応じず、(文大統領が対話を呼びかけた)光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の演説にも公式な反応を示さなかった」と批判した。
同協定を巡っては安全保障問題などを理由に日本政府が対韓輸出規制の強化に踏み切ったことから、韓国与党の一部などから破棄すべきとの声が上がっていた。
GSOMIAは韓日が北朝鮮の核・ミサイル関連情報などを共有するために締結したもので、2016年11月に発効。効力は1年で、効力が切れる90日前に両国どちらかが協定を破棄する意思を通告すれば終了する。
csi@yna.co.kr
韓国のこの決定を受けてマスコミ関係では、政府発表を始め否定的なコメントが多く出されている。それぞれコメンテイターの勘が外れたのを棚に上げて、自分が正しいのに韓国は何をしているのかというわけだ。
なぜ自分の勘がくるっているのかを自戒しなければならない。世界を見る目が偏っているのだ。韓国政府の立場に立っていないことは確実だ。そうして韓国がなぜそんな決定をしたのかよく聞いてみる必要がある。謙虚にならなければ、あなた方の勘は、これからも外れ続けるであろう。
私は、韓国政府の決定をよく勉強し、真実を見極め、現実を理解し未来を切り開く洞察力を身に着けたいと思っている。勘がくるった根本は、20世紀の常識をそのまま21世紀に当てはめているところではないかと思うのだが・・・
ブログ管理者 大橋満