若者の平和運動に希望
日本子どもを守る会が集会
日本子どもを守る会が13日、東京都豊島区で「第20回平和祈念集会」を開きました。全国各地の高校生平和ゼミナールや学生平和ゼミナールがこれまでの平和運動を報告。講演した俳優の斉藤とも子さんは、若者の活動する姿が「希望だ」などと語りました。
集会テーマは「声を上げる高校生・大学生たちと連帯して」です。各地の活動の課題なども出しながら交流しました。オンラインを含め約80人が参加しました。
「被爆者に支えられて」と題して講演した斉藤さんは、24年前の舞台をきっかけに始まった被爆者との交流を振り返り、「(被爆者は)自分と同じ思いをさせたくないと、つらくて話したくない体験を話してくれました」と、時折声を詰まらせながら語りました。高校生の平和運動にも参加して、彼らに励まされたとも述べ、「(平和な世界をつくるため)みなさんがんばっていこう」と呼びかけました。
東京学生平和ゼミナールで活動する大学2年生(20)は、核兵器禁止条約に日本が署名・批准するよう求める署名活動に取り組みました。その中で、「未来をつくるのは自分たち若者だという、主権者意識が芽生えたことが非常に大きかった」と語りました。また、被爆者の実相を世界中が知れば、核廃絶は可能だと述べ「平和運動を今後も発展させたい」と話しました。
活動の課題について広島高校生平和ゼミナールの世話人からは、被爆者の高齢化に伴う継承問題があると指摘。体験を聞くだけでなく、被爆した場所へのフィールドワークや絵画などでの表現活動を通して、「(高校生が)自分事として、当事者の思いや体験を語れるようにしていきたい」と語りました。