米国・二大政党
好感度ともに低下
“現状打開の魅力感じない”
【ワシントン=西村央】
民間世論調査機関ギャラップ社の1日の発表によると、米の二大政党である民主、共和両党ともに、国民の好感度を減少させて います。同社は「米国の現状への不満を反映したもの」と分析、二大政党の双方に現状打開の魅力を感じない国民が増えていることを示しています。
5月24、25日にギャラップ社とUSAトゥデーが行った調査によると、今年に入ってから上昇気味だった野党共和党への好感度は3月下旬の42% をピークに低下に転じ、今回は36%。一方、民主党は、大統領選挙が実施された2008年11月の55%から低下を続け、3月には41%にまで落ち込みま した。今回、わずかに持ち直したものの43%に。
民主、共和のどちらかに好感を持っている国民は79%。両党の合計が70%台に落ち込んだのは、92年の好感度調査開始以来初めてです。
調査の分析では、「これまでは一つの党が下降すると他方が上昇というパターン。双方とも低迷というのは異常」と指摘。国政への不満を二大政党の双 方が吸収できていないことをあげています。米国では11月には中間選挙が実施されますが、今回の調査は第三党を求める志向が強まっているともいえます。