2023年5月9日(火)
「謝罪や反省が不十分」
韓国各紙 岸田首相発言を批判
8日付の韓国各紙は、7日に行われた日韓首脳会談について、岸田文雄首相の歴史問題への発言に、不十分だとの姿勢を示しました。岸田氏は共同会見で、徴用工問題に関し「厳しい環境のもとで多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをされたことに胸が痛む」と発言しました。
保守系の朝鮮日報は社説で「『反省と謝罪』に言及するかわりに強力な遺憾を表明したものだが、韓国社会が望んだものには及ばなかった」と述べました。
東亜日報も社説で「一歩進んだ」としつつ、「十分ではない」と述べました。
京郷新聞は岸田氏の発言について、「反省や謝罪の表現とは言えない。被害者を正確に言及しなかった」と強調。さらに「文書ではなく個人的な心情だった点に失望した」とも述べました。
ハンギョレは、岸田氏の発言は「最小限の誠意を示したと評価できるが、依然として不足している」と批判。「歴史問題の代わりに両首脳が強調したのは経済と安保協力だ」と述べ、「発展的な韓日関係は明確な歴史認識から始まるということを忘れてはいけない」と述べました。