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3月19日ブログの続編・・多くの方が 子ども見守り隊に参加してしてほしい

2014-03-30 | 「私がお話し」します。

 12年間の小学校正門前ボランテイアで思ったことを忘れないうちに12回に分けて掲載します。


一人でも多くの方が子ども見守り隊に参加してしてほしいと思います。

 

 

1、多くの子どもと知り合いになり、街中でも挨拶・会話するようになった子が・・・

 

  通学道路を歩いて来るA君兄妹は、いつも目立っていた。兄は小柄だがい つも明るく元気だ。ある日彼のおばあちゃんが付き添ってきた。おばあさんは校内にいく彼を見送ったあと私の横に来て、あの子はがさがさして、言うこと聞か ないし心配していますねん。と愚痴とも言える独り言である。私は「毎日見ていてよい子ですよ、きっと立派な子になりますよ。」と励ました。五年生になると 通学班のリーダーで10人ほどの低学年を連れて歩いてくるのだが、彼は、口笛を吹きながら歩いてくる。時には列の一番前で後ろ向きに歩いてくる。このユ ニークさを誉める人はあまりないらしい。私はなぜか誉めたくなる、嬉しい風景なのだ。

 ある日彼を近所で見たことがある。冬の下校時で薄暗くなる時間なのに、平気でお墓の中を歩いて帰るのだ。近道だから・・  普通の子は遠回りするのに・・。彼の家の前で偶然あったことがある。「A君の家はここやったのか?」「ウン、おっちゃん何しに来たんや?」「近くの家に用事があったからや!」「A君とこのおばあちゃんは、Mさんというのか?」「なんで知ってるの?」と不思議そう。また「なんでやねん?」と聞くので、「ここに書いてあるやろ」と2世帯住宅の表札を指差した。 これで前より親しくなった。

6年生の3学期、彼は「背が伸びないので悩んでいる」という話を聞い た。私は朝、彼を止めてもう卒業やな!肩幅が大きくなったな、中学校に行ったら背が大きくなるぞ!と励ました。彼が卒業したらその妹が低学年にいたのだ が、その子は兄よりもっとユニークなのだ。いつも周囲に数人の子がいて、ちょっと低い大きな声でなにやら話ながら来る、私はAちゃんはいつも元気やナーと言うと、「フン」という返事、きっとクラスの人気者に違いない、必ずクラスのリーダーになる。私が子どもの頃にもそんな子がいた。

 学校では、どの子もよい子にしようという指導の中で、A君兄妹のような形にはまらない子は貴重な存在なのだ。このように伸び伸び育っている子の未来は楽しみである。


  

 

 





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