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日本語版新聞紹介

みなさんのご協力をよろしくお願いいたします。

2011-06-14 | 世界の変化はすすむ

原発からのすみやかな撤退、

       自然エネルギーの本格的導入を

日本共産党が提言

国民的討論と合意よびかけ


 日本共産党の志位和夫委員長は13日、国会内で記者会見し、「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格的導入を 国民的討論と合意をよび かけます」と題する党の提言を発表し、“原発からの撤退”での国民的合意づくりをよびかけました。笠井亮衆院議員が同席しました。 


写真

(写真)記者会見する志位和夫委員長(左)、笠井亮衆院議員(党原発・エネルギー問題対策委員会責任者)=13日、国会内

志位委員長が会見

 志位氏は、「福島原発の事故は、原発頼みのエネルギー政策を21世紀も続けていいのかという問いを突きつけている」と指摘。「この事故が明らかに したものは何か」と問いかけ、(1)原発事故には、他の事故にはみられない「異質の危険」がある(2)現在の原発技術は、本質的に未完成で危険なもの (3)世界有数の地震国・津波国に集中立地することの危険(4)「安全神話」への固執の深刻な結果が明瞭になったこと(5)安全な原発などありえない―と いう五つの点に言及しました。

 原発事故の「異質の危険」という点では、「飛行機も墜落する危険性がある」(中曽根康弘元首相)などという推進派の発言を批判。「原発事故には、 放射性物質が外に放出されると、もはやそれを抑える手段は存在せず、被害を空間的、時間的、社会的に限定できないという他に類のない特徴がある。それへの 国民の不安が広がっている」と強調しました。

 使用済み核燃料を後始末する方法が見つけられていないことに関し、青森県六ケ所村の再処理工場も受け入れ可能量の87%に達しており、全国の各原発施設のプールもあと数年で満杯になりかねないと指摘。「こうした技術を使い続けていいのか」と問いかけました。

 志位氏はさらに、“世界最高水準の安全基準を決める”などといって原発依存を続けようとする政府の姿勢を批判。「原発の危険性を最小限にするため に最大の措置をとる必要があるが、それでも安全な原発などありえないということを直視しなければならない。日本国民が、そのような危険な技術を社会的に許 容していいのかが問われている」と強調しました。

5~10年以内に撤退を

 その上で志位氏は、まずは政府が「原発からの撤退の政治的決断」を行う必要があると強調。撤退にかける期間やエネルギー政策については国民的討論 を踏まえて決めるべきだが、党としては「5~10年以内を目標に原発から撤退するプログラムを政府が策定すること」を提案するとのべました。

 この期間に、電力消費量を10%程度削減して、現在総発電量の9%程度の自然エネルギーを2・5倍程度に引き上げれば、原子力の発電量(2009年度実績で25・1%)をカバーできると話しました。

 また志位氏は、原発縮小にただちに踏み出すこと、原発の危険を最小限にする原子力の規制機関の設置を提起。自然エネルギーの本格的導入と、低エネルギー社会にむけたとりくみも詳しく提起しました。

 最後に志位氏は、「原発からの撤退という一点で、ぜひ国民的な討論を起こし、国民的な合意を形成して、政府に実行をせまっていきたい」と述べました。

 穀田恵二国対委員長と笠井亮衆院議員(原発・エネルギー問題対策委員会責任者)は同日、日本共産党の「提言」を、枝野幸男官房長官と与野党各党の国対委員長らに届けました。

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資料提供・もう少し詳しく調べなければ・・と思います。

2011-06-14 | 市民のくらしのなかで

自然エネルギー活用のカギ

「NAS電池」はココが凄い!

web R25 6月13日(月)10時5分配信

原発事故の影響で実施された計画停電は、大きな混乱を招いた。この夏も電力不足が懸念されているが、いざというときでも安定的に電力を供給できる仕組みは ないのだろうか? そんな中、耳に入ったのが従来の設備では不可能とされていた「大量の電力を貯蔵できるシステム」がメキシコで導入されたというニュー ス。

「それはNAS電池という、大容量の電力を充放電できる電池を使った仕組みです。天候により電力供給量が左右される太陽光発電など、自然エネルギーを使っ た発電設備に併設して使用されています。電力が余ったときに充電、足りないときに放電することで常に一定量の電力が供給できるのです」

とはNAS電池の開発を進める東京電力の広報部。NAS電池があれば、万が一の場合でも貯めこんだ電力を使って停電も防げるという。気になるその仕組みは?

「NAS電池のマイナス極にはナトリウム(Na)が、プラス極には硫黄(S)が、特殊セラミックスで仕切られて存在しています。NAS電池に電気を通すと ナトリウムイオンが発生し、硫黄との化学反応により放電が起こります。充電する場合はその逆で、ナトリウムイオンの受け渡しにより放電、充電が行われるの です」(同)

NAS電池は自動車のバッテリーなどに使われる鉛電池と比べてエネルギー密度が約3倍高く、同じ電力を蓄電するのに必要な電池の体積は3分の1。発電所が 蓄放電する上で求めるエネルギー効率や寿命などの条件もクリアしているんだそう。となると、早急な設置が期待されるが、今後の予定は?

「青森県にある二又風力発電所でNAS電池が設置されましたが、今後の利用拡大の障壁が設置コストです。導入拡大にあたり価格低下が進むことがのぞまれています」

東北電力も導入を検討しているNAS電池。電力不足を解決するためにも、早く普及してほしいものですね。
(冨手公嘉/verb)
(R25編集部)

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原発54・外国から攻撃されれば日本に原爆が54落ちたのと同じではないのか?

2011-06-13 | 世界の変化はすすむ

原子力政策の転換を

非核政府の会が全国総会


写真

(写真)原発依存政策の転換も議論された非核の政府を求める会の第26回全国総会=11日、東京都内

 結成25周年を迎えた非核の政府を求める会は11日、第26回全国総会を東京都内で開きました。1年間の方針議案と「核兵器のない世界、非核の日本めざす国民的共同行動をさらに大きく」と呼びかける「国民のみなさんへの訴え」を採択しました。

 常任世話人会を代表して柴田真佐子さん(全労連副議長)が、方針提案。非核・平和をめぐる情勢で、「核兵器のない世界」をめざす流れは第65回国 連総会の論議など注目すべき進展があったとし、被爆国の政府にふさわしい役割を発揮させようとのべました。非核・平和の国民的合意を推進するためにも 「会」の前進は重要だと強調しました。

 福島原発事故で示された原発の危険性について、“安全二の次”の核兵器産業の副産物として実用化されたところに問題の大本があると指摘。米国が、 日本での核持ち込み・出撃態勢確立のために、日本の「核タブー」払拭(ふっしょく)の重要政策として原発推進を図ってきたと力説。「会」は結成以来、核戦 争反対・日本の核戦場化阻止を掲げ、核(放射能)被害の非人道性を告発してきたとして、「原子力行政の根本的見直し、原発依存政策の転換は焦眉の課題だ」 としました。

 藤田俊彦常任世話人(前長崎総合科学大学教授)が核保有国の核戦力状況について、笠井亮常任世話人(日本共産党衆院議員)がアメリカの核戦略と原発依存政策の関係や国会情勢について、それぞれ補強報告しました。

 討論では、各地の「会」の活動報告をはじめ22人がマイクを握りました。原発とともにアメリカ原子力艦船の放射能汚染の危険性と入港させない運動が大切だとする発言などがありました。

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浅草へ行った。観音様89センチ(元20)、近くに見える新タワー634㍍

2011-06-13 | 市民のくらしのなかで

身長60センチ男性を「世界最小」に認定

    フィリピンの18歳―ギネス

時事通信 6月13日(月)5時32分配信

 【マニラ時事】フィリピン南部ミンダナオ島に住む身長約60センチの男性ジュンレイ・バラウィンさん(18)が12日、「世界一背の低い男性」として、ギネス世界記録に認定された。
 ギネス・ワールド・レコーズによると、同日にバラウィンさんが18歳の誕生日を迎えたのを期に認定された。バラウィンさんの体重は約5キロで、両親によれば、1歳になってから成長が止まってしまったという。 

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福島ガンバレ! と応援した人は多かったのではないでしょうか

2011-06-13 | 市民のくらしのなかで

陸上:福島千里が2冠 

女子二百も制す 日本選手権

2011年6月12日 21時37分 更新:6月13日 1時38分「毎日」より

女子二百メートル決勝。百メートルに続き、優勝した福島(左)。右は2位の市川=熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で2011年6月12日、望月亮一撮影
女子二百メートル決勝。百メートルに続き、優勝した福島(左)。右は2位の市川=熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で2011年6月12日、望月亮一撮影

 陸上の日本選手権最終日は12日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、女子五千メートルで絹川愛(めぐみ)=ミズノ=が世界選手権(8月開幕、韓国・大邱)参加標準記録Aを突破する15分9秒96で初優勝し、世界選手権代表に決定した。

 男子やり投げは村上幸史(スズキ浜松AC)が82メートル75の大会新記録で12連覇。男子四百メートルは金丸祐三(大塚製薬)が45秒68で、短距離種目では史上最多の7連覇を果たし、ともに代表に決まった。

 女子二百メートルは福島千里(北海道ハイテクAC)が23秒44で2年ぶりに制し、百メートルと合わせ自身初の2冠。男子百メートルは江里口匡史 (大阪ガス)が3連覇したが記録は10秒38と平凡で、同種目はここまで参加標準Bの突破者もいない異例の事態となった。女子円盤投げは室伏由佳(ミズ ノ)が51メートル85で、女子では林香代子(72~81年、砲丸投げ)以来史上2人目の大会10連覇を達成した。

 世界選手権代表は、アジア選手権(7月7~10日、神戸)などの結果なども加味し、7月11日の日本陸上競技連盟理事会で出そろう。

 ○…前日の女子百メートルと同様、二百メートルも一瞬で勝負の行方が決まった。福島が得意のスタートからの加速で後続を置き去りにし、そのまま危 なげなく逃げ切った。両種目の日本記録保持者とはいえ、2冠はこれが初めて。「トータルで走ることができたのは初めて」と安堵(あんど)の表情を浮かべ た。日本新記録を一心に追い掛けた昨季までと違い、今季は決勝で最大限の力を発揮することを心掛ける。「強さと経験。いつ、どこでも、どんな環境でもしっ かり走れる」。そう言い切れる自信と風格が備わってきた。

 ○…男子やり投げの村上は、1回目に大会新記録となる82メートル75をマークし、他選手の成長も著しい中でも、役者の違いを見せつけた。その1 回目の投てきの助走で、左ふくらはぎがつりそうになり、2~5回目はパス。仕切り直しの最後の一投は76メートル台で、「周りの雰囲気もあって冷静になれ なかった。いい勉強になった」と苦笑い。それでも、今季は出場した3試合すべてで1回目に80メートル超えを果たし、安定感は増している。あとは目標の 85メートル超えへ、何かきっかけがほしいところだ。

 (★は世界選手権の参加標準記録Aを突破し日本選手権で優勝したため代表に決定)

 【男子】

 ▽百メートル (1)江里口匡史(大阪ガス)10秒38(2)小谷(立命大)10秒40(3)川面(中大)10秒49

 ▽四百メートル (1)★金丸祐三(大塚製薬)45秒68(2)広瀬(慶大)45秒84(3)石塚(ミズノ)46秒20

 ▽八百メートル (1)横田真人(富士通)1分47秒24(2)口野(富士通)1分48秒34(3)牧野(ユティック)1分48秒36

 ▽五千メートル (1)渡辺和也(四国電力)13分37秒41(2)佐藤(日清食品グループ)13分38秒19(3)鎧坂(明大)13分39秒88※1着はオープン参加のビタン・カロキ(エスビー食品)13分15秒76

 ▽走り高跳び (1)戸辺直人(筑波大)2メートル22(2)衛藤(鈴鹿高専)2メートル19(3)土屋(モンテローザ)2メートル19

 ▽砲丸投げ (1)村川洋平(スズキ浜松AC)18メートル35(2)豊里(鹿屋体大)17メートル28(3)山田(富士通)17メートル19

 ▽やり投げ (1)村上幸史(スズキ浜松AC)82メートル75=大会新(2)ディーン(早大)79メートル20(3)荒井(七十七銀行)78メートル87

 【女子】

 ▽二百メートル (1)福島千里(北海道ハイテクAC)23秒44(2)市川(中京大)23秒62(3)今井(至学館大)、岡部(チームミズノ)23秒97

 ▽八百メートル (1)岸川朱里(長谷川体育施設)2分3秒34(2)久保(エディオン)2分4秒46(3)陣内(九電工)2分5秒78

 ▽五千メートル (1)★絹川愛(ミズノ)15分9秒96(2)新谷(千葉陸協)15分20秒35(3)小林(豊田自動織機)15分42秒85

 ▽百メートル障害 (1)木村文子(エディオン)13秒32(2)伊藤(関大)13秒48(3)桐山(中京大)13秒56

 ▽四百メートル障害 (1)久保倉里美(新潟アルビレックス)55秒81(2)田子(J・VIC)56秒90(3)三木(東大阪大)56秒92

 ▽走り幅跳び (1)井村久美子(アイディアメンタルTC)6メートル39(2)高武(福岡大)6メートル34(3)岡山(山口TFC)6メートル29

 ▽円盤投げ (1)室伏由佳(ミズノ)51メートル85(2)高橋(筑波大)51メートル31(3)敷本(アーベント)49メートル17

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いつまでも貯金があるわけではありません。

2011-06-12 | 市民のくらしのなかで

東日本大震災3カ月

“生活苦しい”7割

被災者200人アンケート 9割が国の支援要求


 東日本大震災の発生から11日で3カ月。本紙は岩手、宮城、福島3県の被災者への「200人実態アンケート」を1週間かけて行い、置かれている状 況や要望などを聞きました。被災者の先の見えない苦しみと不安、生活と産業再建に向けて国の全面支援を求める強い願いがあふれました。(東日本大震災取材 団)


 アンケートは、仮設住宅、借り上げ住宅、避難所、損壊した自宅などで暮らす18歳から88歳までの被災者(無作為)を本紙記者が直接訪ね、実施しました。

 「震災後の家計・収入はどうですか?」の問いにたいし「かなり苦しくなった」(42%)「少し苦しくなった」(29%)と答え、71%もの人が家計の苦しさを訴えています。預貯金などを取り崩して生活費に充てている人が4割に上ります。

 家を津波で流された岩手県陸前高田市の女性(41)は仮設住宅で暮らしています。「救援物資だけでは生活できないので、ほとんど買って食べています。収入がないのできつい」と話します。

 家計・収入を「変わらない」と答えた人は25%ですが、その多くが年収の少ない年金生活者です。実質、ほとんどの家計が震災によって直撃されたことになります。

 避難生活が3カ月となり、精神的にも肉体的にもいっそう追い詰められていることが鮮明になりました。「体調の変化」の問いについて「ストレスを強く感じる」(45人)「眠りが浅い」(37人)「疲労感が強い」(35人)などと答えています。

 福島県では、原発避難の労苦と放射能の恐怖が加わります。

 それだけに復興への願いは切実で、「国の全面的な支援が必要」と求めた人が91%にのぼります。宮城県石巻市ハローワーク前で取材に応じた男性(42)は、雇用確保、生活物資の支援を上げ「個人の生活を豊かに、個人の再建を優先して復興を」と自ら用紙に書き込みました。

 一方で、岩手県大槌町で水産加工を仕事にする女性(74)のように「自民も民主もけんかばかり。少しは被災者のことを考えてほしい」と、民主と自民・公明などの被災者無視の権力争いに怒る声が相次ぎました。

 アンケートを取る記者に、「ボランティアの人が支援物資を持って来てくれたのには本当に助かった」「頼りになる」といたる所で声がかけられました。

 日本共産党は震災以来、被災地の声を国会に届け、大震災・原発災害にあたっての「提言」を発表。国が責任を持って、被災者の生活再建を土台から支えるよう求めています。

グラフ
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・人災 ・東電災 ・政府災・・・どうしてくれるのですか

2011-06-12 | 市民のくらしのなかで

被ばく線量

「限度超」3人目 /   福島第1の東電社員


 東京電力は10日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で働いている同社の社員が新たに、今回の事故に限って設定された緊急時の被ばく線量限度の250ミリシーベルトを超える被ばくをしていた可能性があると発表しました。

 発表によると、新たに限度を超える被ばくをしていたとみられる社員は50代の男性で、3、4号機の運転員。事故が発生した3月11日から同14日まで中央制御室で機器の操作に従事し、同15日以降は主に同原発敷地内にある免震重要棟で作業をしていたといいます。

 日本原子力研究開発機構にある、内部被ばくを調べるホールボディーカウンターで精密に検査した結果、甲状腺から検出された放射性ヨウ素131の値 が895ベクレルと通常より高めだったと、9日に報告を受けたといいます。外部被ばく線量は111・27ミリシーベルトで、東電は、内部被ばく線量を合わ せると限度を超えている可能性があるとして、今後、放射線医学総合研究所(千葉市)で詳しく調べることにしています。

 また、これまで限度を超えているとみられていた同原発3、4号機運転員の30代と40代の男性社員の被ばく線量が10日、ほぼ確定しました。2人 とも、1号機で水素爆発が起きた3月12日に甲状腺から検出されたヨウ素131すべてを取り込んだとみられ、30代の社員の内部被ばく線量は590ミリ シーベルト、40代の社員は540ミリシーベルトとなりました。

 3月と4月の免震重要棟内での作業や移動時に受けた外部被ばく線量を加えると、それぞれ678・08ミリシーベルトと、643・07ミリシーベルトとなりました。3日に発表した推定値は、最大でそれぞれ654ミリシーベルトと、659ミリシーベルトでした。

解説

ずさん放射線管理

作業員の命と健康守れ

 東電の社員や作業員に対する被ばく管理のずさんさがまたも明らかになりました。今回、限度を超える被ばくをしていた可能性がある社員も、すでに限度を超えていたとみられる2人の社員と同じ3、4号機の運転員でした。

 東電は2人が限度を超える被ばくをしていた可能性があると発表した5月30日の時点で、同じ業務についていた人が約150人(その後130人に訂 正)いると説明。残りの人たちの検査を進めていくとしていました。今回新たに限度を超える可能性がある社員がいると分かったのは10日以上たってからでし た。

 東電は、検査が遅れている理由に、ホールボディーカウンターの数が限られていることをあげています。しかし、3人とも甲状腺からヨウ素131が高 い値で検出されたことで限度を超える被ばくをしていることが判明しました。甲状腺の被ばく線量であれば、ホールボディーカウンターでなくてもサーベイメー ターをのどに当てれば、わずかな時間で測れるといいます。

 ことは、高濃度の放射性物質があちこちに存在する現場で働く人たちの生命と健康をどう守るかという問題です。一刻も早く検査を進め、適切な対応をしていくことが求められています。(間宮利夫)

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解説なしで、資料として提供しています。

2011-06-10 | ちょっと気になるマスコミ報道

<中国の台頭と米中衝突のリスク ――バランスを維持するには日韓との同盟関係を維持し、台湾は手放すべきだ>(1)

チャールズ・グレーザー/ジョージ・ワシントン大学教授
中国の台頭はたしかに危険をはらんでいるが、それが伴うパワーバランスの変化によって覇権競争が起きて米中の重要な国益が衝突することはおそらくない。核 兵器、太平洋による隔絶、そして現在比較的良好な政治関係という三つの要因のおかげで、現在のアメリカと中国はともに高度な安全保障を手にしており、あえ て関係を緊張させるような路線をとることはないだろう。米中間の緊張の高まりを抑えつつ、地域バランスを維持するには、事態をやや複雑にするとはいえ、ワ シントンはアジアでもっとも重要なパートナーである日本と韓国に信頼できる拡大抑止を提供し、一方で、台湾防衛のような最重要とは言えないコミットメント については従来の政策を見直し、アメリカは台湾から手を引くことも考えるべきだろう。何よりも、アメリカは中国の影響力と軍備増強によって生じるリスクを 過大視し、過剰反応しないようにする必要がある。

米中衝突の理論と現実

 中国の台頭は21世紀の国際関係を規定するもっとも重要な出来事になるかもしない。問題は、それがハッピーエンドになるかどうかだ。そうならない場合、 どうなるのか。大国間戦争のリスクを高めてしまうのか。米中関係の緊張は冷戦同様に危険なものになるのか。それとも、ソビエトとは違って地政学的ライバル となるだけでなく、経済的にもライバルとなる中国との関係に規定される時代は、さらに深刻で危険に満ちたものになるのか。 
 これまで、地域研 究、歴史、経済などさまざまな分野の専門家が、こうした疑問の一面については優れた洞察を示してきた。だが、中国の特異性、過去の行動、そして経済的軌道 からみると、中国は、多くの専門家が想定するほど、時代を規定するような重要な役割を果たすことはないかもしれない。というのも、中国が超大国としてどの ように振舞うか、その行動と他国の行動が最終的に衝突するかどうかは、国際政治のパターンだけでなく、その国の特有の要因にも左右されるからだ。
  どのような状況ならグローバルなパワーバランスの変化が紛争に行き着くのか。この大きなテーマはまさに国際関係理論の研究対象であるだけに、分析対象にそ うした特有の要因を加味すべきだろう。国際関係理論を用いた中国の台頭をめぐるこれまでの論争には、リベラル派が将来を楽観し、リアリストが今後を悲観す るという構図があった。
 リベラル派は、「現在の国際秩序は開放的な政治・経済体制によって規定されており、この体制なら、中国の台頭を前にして も平和的に順応していける」と主張してきた。「アメリカをはじめとする主要国は、中国が既存の秩序に参加し、その枠組みのなかでの繁栄を遂げることを歓迎 すると表明できるはずだし、実際に、そうするはずだ。・・・中国も、自らが好ましいと考える秩序を確立しようと、危険でコストのかかる現状変革を試みるよ りも、既存の国際システムに自らを織り込んでいく可能性が高い」。リベラル派はこのように考えてきた。
 これに対してリアリストは、激しいせめぎ 合いが生じると予測している。「力をつけた中国はより強引に国益を模索し始め、アメリカをはじめとする国々はこの動きへの対抗バランスを形成しようとす る。この悪循環は、控えめにみても冷戦期の米ソの対立に準じた状況を作り出し、覇権戦争を招き入れる恐れがある」。中国が東シナ海と南シナ海における領海 権を強く主張する一方で、アメリカとインドが接近しているのは、その悪循環がすでに始まっている証拠だとリアリストはみている。
 だが、より洗練されたリアリストの視点に立てば、事態を楽観してもよさそうだ。
中 国の台頭が、厳格なリアリストが主張するほど競争的で危険な環境を作り出すわけではないだろう。主要国を紛争へと向かわせるような構造的力学はそれほど大 きくはない。むしろ危険なのは、覇権戦争のような、国際関係理論が示唆するリスクではなく、北東アジアにおける特有の論争がいかなる事態を引き起こすか だ。
 幸い、国際システムにおける安全保障秩序がこれらの論争を米中が管理していく助けとなる。別の言い方をすれば、中国の台頭がどのような結末 を招き入れるかは、国際システムが作り出す圧力よりも、アメリカと中国の指導者がどのように問題に対処するかで決まる。米中が衝突すると決まっているわけ ではない。アメリカが新しい国際政治のリアリティに配慮し、不本意ながらも譲歩に応じ、危険を過大視しなければ、大規模な衝突は回避できるはずだ。

安全保障のジレンマ

純然たるリアリストの理論では、国家の行動は国際システムが作り出す圧力と機会という点から説明され、国家間紛争において国内要因が配慮されることは基本 的にない。混沌とした世界では、各国が自国の安全保障を強化するためにとる行動が、戦争を引き起こすと考えられている。もちろん常にそうなるわけではな い。
 それに「各国が自国の安全を強化しようとすると戦争に陥る」というのはそもそも奇妙な話だ。自国の安全を確保したいのなら、むしろ戦争では なく協力や平和の恩恵を選ぶはずではないのか。この謎を説明する理屈が、ある国が安全保障を高めようとすると、他国の安全保障は低下するとされる「安全保 障のジレンマ」だ。
 「安全保障のジレンマ」がどれだけ説得力があるかは、どれだけ相手を攻撃し、強制しやすい環境にあるかに左右される。他国を 攻撃しやすい環境にある場合、特定国の軍事力のわずかな増強が他国の安全保障を大幅に低下させ、不安と軍拡競争という負のスパイラルに拍車がかかる。一 方、防衛や抑止力が機能している環境なら、特定国の軍備増強が必ずしも他国を脅かすわけではない。むしろ、この環境で国際システムのメンバー間で良好な政 治関係が維持される場合もある。
 「安全保障のジレンマ」は、ある国が他国の動機や目標をどう受け止めるかにも左右される。「敵国を突き動かして いるのは支配欲ではなく、自国の安全保障を確保したいという欲求だ」とみなされる場合には、敵国が軍事力を強化しても、相手国は、これをさほど厄介な問題 とは考えない。「敵に対抗して軍事力を強化しなければ」と考えることもなく、この場合、政治的・軍事的な負のスパイラルに陥るのを回避できる。
  「安全保障のジレンマ」にもさまざまなレベルがあることを理解すれば、リアリストの理論も大きく変化し、いつものように憂鬱なシナリオばかりが示されるこ とも少なくなるだろう。「安全保障のジレンマが大きければ、国家間の競争は激しくなり戦争の可能性は高まる」。これが、悲観的リアリストの典型的な「予 測」だ。だが安全保障のジレンマが小さい場合には、国際システムが自制と平和の機会を与えてくれる。
 さらに「安全保障のジレンマ」を適切に理解 すれば、敵国が安全だと考える環境では自国の安全も強化されることがわかるはずだ。敵国が不安を抱くような状況を作り出せば、相手を競争的で脅威に満ちた 路線へと駆り立ててしまう。逆に言えば、「自制と協調」が魅力的な選択肢となる。自国が求めているのは支配ではなく、ささやかな安全保障に過ぎないと相手 に理解させれば、緊張感と危機感をあおり立てることもない。
この理屈を中国の台頭に当てはめればどうなるだろうか。
 まずもっとも大きな 意味では、明らかにグッドニュースだ。現在の国際環境からみると、相手に大きな脅威を与えることなく、米中両国は自らの中核利益を守れるからだ。米中の場 合、核兵器を保有しているために、効果的な抑止力を維持できることも安定を維持していく上でプラスに作用する。
 今後、中国のパワーがアメリカの パワーを大きく上回るようになっても、アメリカは依然として中国の先制攻撃を生き延び、相手に大きなダメージを与える核による報復攻撃戦力を保有し、抑止 力を失うことはあり得ない。一方で、広大な太平洋を越えて中国がアメリカ本土に対する通常兵器による大規模な攻撃を試みるのは事実上不可能だ。この二つの 制約を克服できるような圧倒的な軍事パワーを中国が整備するとは当面考えられない。
 アメリカも克服しがたい制約を持っている。軍事面では、現在 の中国はアメリカに大きな後れをとっているが、いずれ核戦力の増強を通じて対米抑止力を形成するだろう。さらに中国にしてみれば、アメリカの圧倒的な通常 戦力も(地理的に離れていることを考慮すれば)それほど大きな脅威ではない。戦力、ロジスティクス機能の多くは、太平洋の向こう側の米大陸に配備されてい るに過ぎない。
 こうした特有の条件ゆえに「安全保障のジレンマ」は大きく低下している。中国がいずれ超大国の地位を手に入れても、米中は現在同 様に高度な安全保障を維持していくだろう。その結果、ワシントンと北京は地政学的関係が極度に緊張するのを回避できるし、「安全保障のジレンマ」も抑制さ れ、むしろ、協調が促される。
 例えば、アメリカは、中国が核戦力を近代化しても、あえてそれに反応しないという選択をすることもできる。この路 線をとれば、「アメリカは中国の安全保障を脅かすつもりはない」というメッセージを送れるし、核の軍拡競争という負のスパイラルに陥るのを回避できると考 えられる。
 
(C) Copyright 2011 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan
 
※各媒体に掲載された記事を原文のまま掲載しています。
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これで、国民をだました。! その見直しをしないのですか?

2011-06-10 | 市民のくらしのなかで

マニフェスト:民主が見直し議論開始…

実効性は未知数  有権者欺した見直しを!

2011年6月9日 21時44分             赤字の見出しは大橋が付けました

 民主党は9日、「マニフェスト(政権公約)検証委員会」(委員長・岡田克也幹事長)の初会合を開き、衆参両院選のマニフェスト見直しの議論を開始 した。子ども手当など「4K」の撤回や見直しを求める自民、公明両党に民主党側の「進展」をアピールすることで、大連立や与野党協力の環境を整える狙いが あるが、実効性は未知数だ。

 検証委は3月の設置直後に東日本大震災が発生し、議論開始がずれ込んでいた。岡田氏は5日のNHKなどの番組で、マニフェスト見直しについて「菅 直人首相の退陣までに党内で議論しなければならない」と述べた上で、検証作業は「夏ごろまでにと思っていたが前倒しする」と明言した。

 09年衆院選マニフェストの各政策について、まず16日までに達成の度合いを整理する。

 最大の焦点の子ども手当について、検証委は「現時点では満額支給は困難」との検証結果をまとめるとみられる。「総額16・8兆円に上る政策すべて が実現できるわけではない」との結果を示すことで、小沢一郎元代表の議員グループなどへの説得材料とし、「現実路線」への転換を図りたい考えだ。

 しかし菅首相の退陣時期や与野党協議の形も見えない中では、具体的な見直し論に踏み込めそうもない。岡田氏自身も9日の会見で「子ども手当(見直し)は検証委が決めることではない」とトーンダウンした。【野口武則】

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このごろは、失敗しませんね。原発の技術より上ですね。

2011-06-10 | 市民のくらしのなかで

<古川宇宙飛行士>ソユーズ、

宇宙ステーションにドッキング

毎日新聞 6月10日(金)6時25分配信

<古川宇宙飛行士>ソユーズ、宇宙ステーションにドッキング
ISSにドッキングしたソユーズ宇宙船=JAXA/NASA

 【モスクワ大前仁】古川聡宇宙飛行士(47)が乗り組んだロシアの宇宙船「ソユーズTMA02M」は日本時間10日午前6時18分、国際宇宙ステーショ ン(ISS)にドッキングした。古川さんら3飛行士は、ISSに滞在中の3人と合流し、11月下旬までのISSでの生活が始まる。

【特集】古川宇宙支局長通信

 日本人飛行士のISS長期滞在は、09年の若田光一さん(47)、09~10年の野口聡一さん(46)に続き3人目。医師免許を持つ古川さんは滞在中、 宇宙に長期滞在することが人体に与える影響を調べる「宇宙医学」の実験を担当。ISSの維持管理のほか、7月に予定される米スペースシャトルの最終飛行を ISSで見守る。また、毎日新聞の「臨時ISS宇宙支局長」として宇宙から情報発信する。

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天皇に対して忠実な軍隊をつくるために書かれた「軍人勅諭」

2011-06-09 | 質問に答えます。

「古典教室」不破社研所長の第5回講義

第2課『経済学批判・序言』(つづき)

歴史観 ロマン


写真

(写真)講義する不破哲三・社会科学研究所所長=7日、党本部

 第5回「古典教室」が7日に開かれ、不破哲三社会科学研究所所長が、前回につづき第2課『経済学批判・序言』の講義をしました。

 不破さんは本論に入る前に、マルクスの歴史観が入ってきたことによって、日本の歴史観に大きな変革が2度にわたって起こったことから話を始めました。

 戦前の日本で支配的だった「とてつもない不合理な歴史観」の源流は、天皇に対して忠実な軍隊をつくるために書かれた「軍人勅諭」(1882年)に あると不破さん。そのいきさつに触れた作家の松本清張の『象徴の設計』を紹介し、この歴史観が国民に「たたき込まれた」様子と歴史を、自分が小学校で使っ ていた「国史」の教科書を開きながら実感を込め語りました。

 そういう時代に、史的唯物論の立場から自分たちの国の歴史を描き出し、最初の変革を起こしたのが、戦前の党幹部で経済・歴史学者の野呂栄太郎 (1900~34年)でした。野呂が指導的役割を果たした全7巻の『日本資本主義発達史講座』(1932~33年、岩波書店)を紙袋から取り出すと、会場 中の視線が集中しました。

 1945年の敗戦後に、マルクスの本でもレーニンの本でも読める時代がきて、マルクスの歴史の見方で日本の歴史を考える流れが、ものすごい勢いで広がり、「これが第二の変革でした」とのべました。

 宮崎県の男性(37)は「不破さんが、明治からのつくられた歴史観を述べていたところでは、当時がいかに強権的な国家体制で、侵略戦争が拡大した のはその結果だということがよくわかりました。野呂栄太郎を中心として日本の資本主義を集団で分析したことは、とても価値のあることだと思います」と感想 を寄せました。

土台の変革、そして上部構造で「決着」へ

 「序言」の本論にすすんだ不破さんは、「ここはすらっとは読めないが、これらのテーゼ(定式)には、大事な史的唯物論の基礎概念がもりこまれ、読み解くと頭が整理できます」と読む心構えについてのべました。

 配布したテキストでは、もともと段落がなくつながっている文章を一文ごとに改行して読みやすくしました。(1)生産力と生産関係(2)経済的土台 と上部構造(3)社会革命の時代とは?(4)土台と上部構造の両面から革命の時代を考える(5)経済的社会構成体。その交代の法則性(6)人類社会の歴 史。「前史」から「本史」へ―を内容とする六つに分け、一つひとつ解説しました。

 「桎梏」(しっこく)を「足かせ・手かせ」という語源にもさかのぼるなど、むずかしいマルクスの言い回しを、イメージのわく具体例や現代政治への批判をまじえ、解きほぐすように説明していきました。

 このなかで、当時のマルクスはこの著作が広く読まれることをねらって、大事な「階級」という言葉が出てこないが、生産関係の中で経済的な立場が共 通な集団が階級であり、現代の日本ではマルクスの時代と比べはるかに階級の姿が分かりやすくなる一方で労働者階級の意識を押さえ込む手段も発達していると 補足。社会の革命は、土台の変革を基礎に、最終的には上部構造で「決着」がつけられるというポイントを丁寧に解説しました。

 不破さんは、生産力の「桎梏」と言っても、今日では、金融危機や格差と貧困、地球温暖化、原発災害などあらわれ方は多様だとして、日本共産党の綱 領との関連にも言及しました。戦前から論争となってきた「アジア的生産様式」や「社会構成体」の概念について、自ら論文を書いたことを振り返って、論争の 到達点も紹介しました。

 福井の男性(61)は「定式の(1)から(6)まで講義によって理解を深めることができました。とくに、『人間がこの衝突を意識するようになり、 これをたたかって決着をつける場』の理解が深まりました。上部構造での衝突を勝利的に解決する、上部構造に決着をつけることによってこそ革命を起こし、勝 利することができるということであると分かり、そうかそういう意味だったのか、とその発見に感動した」と感想文に書きました。

 「この定式を頭において日本の歴史を見るとおもしろいことがある」と語った不破さん。マルクスが「大づかみに」と言った原始共産制、奴隷制、封建 制、資本主義的という四つの生産様式について、ギリシャ・ローマの奴隷制と違って日本の奴隷制は共同体が全部支配者に服属する「丸ごと奴隷制」というべき もので、その後の研究では同じ体制が世界各地で見られると話しました。

 マルクスが『資本論』で日本の封建制(江戸時代)についてヨーロッパの中世の生きた見本と呼んだことも紹介しながら、日本ほどこの四つが順序だっ て典型的に進んだ国は世界でもまれだとした上で、人類史の「前史」につづく「本史」(社会主義社会)も、日本が先頭に立って経験しようではないかと語る と、会場に共感の笑いが広がりました。

「21世紀は本史開く時代」世界的視野で

 「21世紀は、本史を開く時代です」と話をすすめ、いまの世界を見たらどうなるかと提起した不破さん。社会主義をめざす中国は、上部構造は社会主 義をめざしているが、国民1人あたりのGDPで見ると、物質的基礎は途上国の段階にあると指摘。「日本のように発達した資本主義国では、物質的基礎は十二 分にあり、矛盾の桎梏化もいたるところに見られます。しかし、上部構造での衝突を勝利的に解決する条件をまだ持っていない」とのべ、「科学的社会主義の党 の役割がたいへん大きい」と強調しました。

 ソ連崩壊後のイタリアやフランスの共産党の推移と対比して、「日本共産党は科学的社会主義を自主的に発展させ、鍛え上げてきた綱領路線を持ってい る。そういう点で日本共産党は資本主義国のなかできわだった位置を占めている」と語り、「わが国の党の運動はそういう位置にあるという世界的な視野から も、広い目でみてほしい」とのべて講義を結びました。

 茨城で聞いた女性(29)は「楽しみに待っていたかいがありました。『経済的土台』と『上部構造』は別々でなく互いに影響しあっていると感じまし た。両方を同時に鋭くつかむ目を養っていきたいと思いました。古典と綱領を並行し学習していることが大事なんだと思いました。大きな目長い目で、科学的社 会主義を、この世界を、歴史を、未来をつかんでいきたい」と感想を述べています。


「上部構造で決着」に反響

 「いざ社会を本格的に変革するときは、土台の変革を基礎として、上部構造で決着がつけられる」――。この不破さんの解説に、「上部構造で決着でき るように力をつけなければとあらためて思った」(福岡、女性)、「印象に残った。何のためにやっているか、大きな目で活動していきたい」(東京、男性)な どの感想が受講者から多く寄せられました。

 『経済学批判・序言』の該当の箇所は、マルクスの第四の定式〈土台と上部構造〉の中です。「このような諸変革を考察するにあたっては…物質的な変 革と、人間がこの衝突を意識するようになり、これとたたかって決着をつける場となる、法律、政治、宗教、芸術、または哲学の諸形態、簡単に言えばイデオロ ギー諸形態とを、つねに区別しなければならない」となっています。


 『日本資本主義発達史講座』 野呂栄太郎の指導のもとに、平野義太郎、大内兵衛、山田盛太郎ら30人を超える党内外のマルクス主義 理論家を結集し、幕末から近代までの日本資本主義の歴史を、史的唯物論の観点から集団で分析した労作。日本の情勢と革命の方針を示した「32年テーゼ」が 重視した問題をあとづける内容を持ち、当時の知識人や学生に大きな影響を与えました。

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広がりだした脱原発の世論! スイスでも

2011-06-09 | 世界の変化はすすむ

スイス国民議会、脱原発承認

読売新聞 6月8日(水)23時29分配信

 【ジュネーブ=佐藤昌宏】スイスの国民議会(下院)は8日、新規の原子力発電所建設禁止と既存の原発の段階的な廃止を政府に求める決議を採択した。

 政府は先に国内に5基ある原発を2034年までに段階的に停止する方針を発表しており、議会がこの政府方針に実質的な承認を与えたことになる。

 全州議会(上院)は9月にも同様の決議案の採決を行う方針で、採択されれば、政府は来年にも原発を段階的に停止するための法案を提出する。

最終更新:6月8日(水)23時29分

読売新聞

 
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古川さんは11月下旬まで約5カ月半滞在・・長いですね

2011-06-08 | 市民のくらしのなかで

古川宇宙飛行士:ソユーズ打ち上げ成功

2011年6月8日 5時24分 更新:6月8日 11時48分

打ち上げに成功したソユーズ=カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で2011年6月8日、AP
打ち上げに成功したソユーズ=カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で2011年6月8日、AP
宇宙服に着替えて笑顔を見せる古川宇宙飛行士(右)。左はボルコフ飛行士=カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で2011年6月7日午後10時半ごろ、大前仁撮影
宇宙服に着替えて笑顔を見せる古川宇宙飛行士(右)。左はボルコフ飛行士=カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で2011年6月7日午後10時半ごろ、大前仁撮影

 【バイコヌール宇宙基地(カザフスタン)大前仁】古川聡宇宙飛行士(47)が搭乗するロシアの宇宙船「ソユーズTMA02M」は8日午前2時12 分(日本時間同日午前5時12分)、バイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げられた。約9分後、高度約200キロの予定 軌道に乗り、打ち上げは成功した。

 古川さんは99年に宇宙飛行士候補に選ばれてから12年4カ月待ち、初飛行をかなえた。待機期間は日本人飛行士では最長。47歳での初飛行は、日 本人宇宙飛行士では最年長だ。日本人のソユーズ搭乗は、90年、TBS記者だった秋山豊寛さん(68)、09年末から半年間ISSに長期滞在した野口聡一 飛行士(46)に続き3人目。

 ソユーズには古川さんのほか、ロシア人のセルゲイ・ボルコフ船長(38)と米国人のマイケル・フォッサム飛行士(53)が乗り組んでいる。古川さんは船長補佐の役割も担う。

 数日間続いた強風が打ち上げ直前には収まり、ソユーズロケットは星空に突き刺さるように飛び立った。少し遅れてごう音が、1キロ近く離れた取材場 所まで地響きのように伝わってくる。約90秒後、第1段ロケット分離。オレンジ色の炎がくっきりと見える。5分近くたって第2段ロケット分離が伝えられる と、居合わせた人々から拍手が起こった。

 ソユーズは日本時間10日早朝、ISSにドッキングする。古川さんは11月下旬まで約5カ月半滞在し、日本実験棟「きぼう」の維持管理のほか、抗 がん効果が期待される物質の結晶実験などを担当する。医師として、無重力空間を活用した宇宙医学研究にも取り組む。日本人飛行士のISS長期滞在は、09 年の若田光一さん(47)、09~10年の野口さんに続き3人目。

 これまで多くの飛行士を宇宙へ運んだ米スペースシャトルは、7月の最終飛行で引退が決まっており、人間を宇宙へ送る手段は当面、ソユーズだけになる。

 ★古川聡さん(ふるかわ・さとし) 64年横浜市生まれ。89年、東京大学医学部卒業。同年から東大病院外科で医師として勤務。99年、星出彰彦 さん(42)、角野(現・山崎)直子さん(40)らとともに、宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士候補に選ばれた。00年、医学博士号 を取得。08年、国際宇宙ステーションの長期滞在クルーに選ばれる。趣味は野球、ソフトボール。

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なんと言うことをするのか! 義捐金の趣旨をよく考えろ!

2011-06-08 | 市民のくらしのなかで

義援金理由に生活保護打ち切り

収入扱いしないで

福島・南相馬


 東日本大震災で大地震と大津波で被害にあい、さらに東京電力福島第1原発事故で警戒区域、緊急時避難準備区域、計画的避難区域、該当ない区域と四 つの区域となっている福島県南相馬市。義援金や東京電力からの賠償金仮払いなどを受け取ったことを理由に生活保護の打ち切りや停止が相次いでいます。


政府答弁とも食い違い

 日本共産党の荒木ちえこ南相馬市議には5件の相談が寄せられており10日に南相馬市と交渉することにしています。

 同市の夫妻は、義援金が収入とみなされて5月27日に生活保護を打ち切られました。

 「生活保護を打ち切られると医療費などがかかり義援金を返還しても保護は打ち切らないでほしい」と訴えています。

 夫(70)は、心筋梗塞の持病があります。「胆のうを切除する手術もしています。月に1回の通院と投薬が必要で生活保護は命綱。6月3日に入る予 定だった保護費が入らず困っています」といいます。「東電の補償金はあくまで仮払い。当てにはならないお金。返納してでも生活保護を継続してほしい」とい います。妻(68)も大腸がんの手術をして内科に通院しています。「不安で眠れません」と一方的な打ち切りの通知に苦しんでいます。

 日本共産党の赤嶺政賢議員は4月13日の衆院厚生労働委員会で義援金を生活保護の収入として認定しないように求めました。細川律夫厚労相は「被災者は必要なものを用意する自立更生に義援金を当然使うだろう。収入にはならないと処理されていくと思う」と答弁していました。

 全国生活と健康を守る会連合会(全生連)は5月20日に厚生労働省と交渉し「見舞金や支援金は震災による精神的苦痛を緩和し慰労する趣旨が大きい ので収入認定をしないでほしい」と要求。担当者は「見舞金や支援金など自立更生のための費用については収入認定をしない」と回答しています。

 荒木ちえこ市議は「市のやり方は一方的な決定を押し付けていて被災した市民に寄り添う姿勢がありません。国会での厚労相の答弁とも違っておりおかしい。是正させたい」と話しています。 (菅野尚夫)

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広がる民主化の風が・・・・ペルーにも!

2011-06-08 | 世界の変化はすすむ

ウマラ氏勝利宣言 成長、生活改善に

南米ペルー 左派に支持


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(写真)5月2日広場でオジャンタ・ウマラ氏の勝利を喜ぶ支持者=5日、リマ(菅原啓撮影)

 【リマ=菅原啓】南米ペルーで5日実施された大統領選決選投票は、6日も開票作業が続き、中央選管の公式集計(開票率87%)によると、オジャンタ・ウマラ候補の得票率は、50・9%、右派のケイコ・フジモリ候補は49・1%となっています。

 民間会社の出口調査や選挙監視団体の独自集計にもとづく最終結果予想はいずれも、ウマラ候補が3~5ポイントの差で優位とのべています。

 公式集計は、首都リマなどフジモリ候補の支持が強い地域が先行して進んでいます。このため、今後、地方部の集計が進めば、ウマラ氏との差は開いていくとみられます。

 ウマラ候補は首都リマ市内の広場で、「何百万人の国民の活動の結果、大統領府にたどり着くことになった」と勝利宣言。経済成長の成果を国民生活の 改善のために活用する具体的な政策を改めて列挙しつつ、「私は公約を達成するまで休みなく働く」と語り、数万人の支持者から盛んな拍手と歓声を浴びまし た。

 テレビで出口調査の結果を見て集会に駆け付けた女子学生ミリアム・マイスさん(23)は、「教育予算を増やすというウマラの主張に共感して投票し た。経済成長を目指すだけでなく、国民すべてが人間として尊重され、成長できる国にしてほしい」と新政権への期待を語っていました。

 フジモリ候補は、まだ敗北を認めていません。


解説

新自由主義拒んだ有権者

 ペルー大統領選の決選投票で左派のウマラ候補が勝利を確実にしたことは、なによりもまず、多くの国民が、大企業の利益を優先し、民営化や労働法制 の改悪を進めてきた新自由主義政策の継続を拒否した結果です。また旧フジモリ政権の人権抑圧や汚職の復活を拒否する人が多くいることも示しました。

 ペルーでは、1990年代のフジモリ政権が強権的なやり方で新自由主義政策を導入。経済成長率は、8・8%(2010年)と中南米諸国でも群を抜 いていますが、その恩恵を受けているのはごく一部の富裕層。「保健、教育の分野の指標は中南米でも平均以下という状況」(ウマラ陣営の幹部)が続き、今も 国民の3分の1は貧困状態といいます。

 こうした中で、「国民生活の改善が伴わない経済成長は意味がない」「国民すべてに経済成長の恩恵がとどく経済モデルを」と語るウマラ氏の訴えは、多くの有権者の心をつかんだといえます。

 フジモリ候補も、貧富の格差の問題を重視して、極貧層への支援金支給などを公約。父親のフジモリ政権時代と同じような、貧困地域での学校建設や食 料支給も強調し、貧困層の一部には歓迎されました。しかし、多くの国民には、新自由主義政策の基本は変えないというフジモリ氏の主張は魅力的には映りませ んでした。

 富裕層や財界は、決選投票で一致してフジモリ氏を支援。その一方で、ウマラ氏が勝てば「経済成長が止まって、生活も悪化する」など、ウマラ氏への 攻撃を強めました。投票日直前には、ウマラ氏の顔写真入りで、「私たちは外国製品の輸入に反対。国境を閉鎖します」などと書いた出どころ不明の謀略ビラも 出回りました。しかし、こうした不安や恐怖をあおる作戦も、実体験を通じて経済モデルの「変化」を願っていた国民には決定的な動揺を与えることはできませ んでした。

 ウマラ氏が大統領選で勝利したとしても、国会議席では、少数与党という困難も抱えています。公約実現のため、ウマラ氏と与党勢力の真価が問われるのはまさにこれからです。(リマ=菅原啓)


 ペルー 1821年にスペインから独立。人口約2950万人。先住民が45%、先住民と白人との混血が37%を占めます。面積は約129万平方キロ(日本の約3・4倍)。

ペルー大統領にウマラ氏

新自由主義転換訴え 左派政権誕生へ


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(写真)オジャンタ・ウマラ氏の勝利を喜ぶ支持者=5日、リマ(菅原啓撮影)

 【リマ=菅原啓】南米のペルーで5日実施された大統領選挙決選投票で、左派のオジャンタ・ウマラ候補が右派のケイコ・フジモリ候補にリードし、当選を確実にしました。同国で選挙を通じて左派政権が誕生するのは初めてです。

 選挙戦では両候補がともに貧困層対策の強化を訴えたものの、ウマラ候補は新自由主義の転換と自主的外交の推進を主張。対してフジモリ候補は新自由主義路線の基本を堅持する姿勢を明確にしました。

 フジモリ候補は、汚職と人権抑圧の罪で25年の禁錮刑を受け服役中のアルベルト・フジモリ元大統領の娘。有権者の間に旧フジモリ政権の復活を懸念 する根強い声があったことや、これに反して「国民すべてに経済成長の恩恵を」との訴えに共感が広がったことが、ウマラ候補の勝利につながったとみられま す。 

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