伏し目がちに

今日も本を売りに行く

先日私が売った文庫本が１００円コーナーにあった

『ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界』 (ちくま文庫) 安部謹也著

ヨーロッパ中世史が好きな人なら知っている学者である

１００円なら買って損は無いはずの一冊

ほとんど二束三文の値段しかつかなかったが　こうして誰かの手元に本が渡るのであれば　これからも頑張って売りに行こう

午後から曇りだしてきたので今日の仕事はこれまでとし　捨てる前にもう一度本をパラパラとめくる

すでに世の中は年末年始に向かっている

お歳暮　忘年会　クリスマス　正月　年末年始の休暇　

その多くが私の横を伏し目がちに慌ただしく通っていく