どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

暖かくなりました

2018年03月26日 | 日記
春になったとはいえ このところ上出来なほど暖かく となると家事にも力が入るというもの

掃除や買い出しもあるし 徘徊の下調べもあるし 読みっぱなしの本もあるしと 右を見れば左が気になり 上に目を向ければ足元おぼつかずといった感あり

格別忙しいわけでも たぶん時間が足らないわけでも無いのだろうから 思うだけでなく一歩ずつきちんと歩を進めるように心がけねば


21日には雪が降ったというのに ここ数日は暖房不要

それなのにまだモフモフと一緒に寝ている

時々 布団の中の冷たい場所を探して足を動かしたり 布団から足を出したりもしているので 私にしがみつくモフモフを 何? この子・・・寝苦しいなあ あっち行ってなんて思うこともあるのだけれど それでも寝る時には必ず連れて布団に入る

いったいいつまでこの子と一緒に寝るのか 

夏が怖い


ブログでも友達からも花見の報告が入ってくるけれど 私はまだわんわんと咲く桜は見ていない

この町にも桜並木があることはあるのだが まあ 咲いていることだけ確認できればいいかな

春に三日の晴れ無しというけれど ここ数日は最高に気持ちの良い日になると今日ラジオで言っていた

春風に誘われて・・・ああ どこか歩きたいなあ

あっ 明日も家事だった・・・




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徘徊報告ー旧小笠原伯爵邸(番外編)

2018年03月25日 | 日記
定礎は1926年 竣工は1927年 設計は「曾禰中條建築事務所」による

曾禰達蔵はコンドルの最初の4人の生徒のうちの一人であり ひとまわり以上年下である中條精一郎は曾禰の後輩にあたる(関係無いけれど 宮本百合子は中條氏の娘である)

恩師コンドルのおかげで 今は存在しない東京丸の内の三菱ビル群の設計に参加したあと 中條と設計事務所を開設したのが1908年

施主である小笠原長幹(ながよし)は小倉藩の最後の藩主の長男であり 竣工当時の敷地は2万坪あまりだったという

ある意味 冨は分配されているともいえるか


あまり私邸を手掛けていないこの事務所に どういった経緯で設計を依頼することになったのか 

曾禰氏は唐津藩士の子として生まれ 唐津藩も小笠原家が最後の藩主であるから もしかしたらそんなことが関係しているのだろうか

そして これだけの意匠の提案は誰によるものが大きかったのだろうか

施主の海外経験や 彫塑家である朝倉文夫に師事していたという芸術に対する深い造詣があってのことだったのだろうか

幾度となく打ち合わせをしたであろうし その記録も残っているはずである


小川三知(おがわさんち)は日本画を学んだあと アメリカに留学し そこでステンドグラスにも興味を持ったようだ

昨年見た私の好きな石の教会 安藤記念教会にも彼の作品があった

死後しばらくしてからステンドグラスの価値が認められてきたという



この部屋には同じ窓が3つあり 全てに同じようなステンドグラスがあったそうだが 残ったのはこの1枚


最後にトイレの入り口のサイン


当時のものかどうかはわからないが ネックレスとイヤリングだとわかる

もっとも今では 男性だって身につけるけどね

男性用ドアのサインは撮るのを忘れた

もしかしたらシルクハットでもかぶっていたかも

今回の徘徊で一番最初に撮った母の好きな水仙の花を おまけに載せておく
  
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徘徊報告ー旧小笠原伯爵邸(小鳥の館)

2018年03月24日 | 日記
目白から新大久保まで電車で移動し そこから大久保通りを飯田橋方面に向かって歩く

コリアンタウンを通り抜けたことを後悔したのは 前に書いた通り

以前には入り口付近しか見ることが出来なかったが 今日は庭も内部も見学できる

戦後 東京都に返還されてからしばらくは利用されたもののやがて放置され 荒れ果てたままになっていたその姿を展示されていた写真で今回見ることができたが それは悲しくなるほど無残なものだった

その後東京都からの民間貸出しとなり 2003年に大規模な修復工事が終了してレストランとして蘇ったわけだが こうした見学会を定期的に催してくれることに本当に感謝している

受付に意されていたA3両面のパンフレットがコンパクトながら実によい解説なので 驚いた

いたるところ 写真とともに解説をつけたいところなのだが どれも素敵なので選ぶのに困るほどだ

「小笠原伯爵邸」で検索すれば画像は山のように出てくるので ここではほどほどにしておく


正面玄関にある庇は葡萄棚を思わせるデザインになっている


玄関扉の上の鳥かごに入った鳥と葡萄


この玄関と同様 もっともよく知られた円形に突き出たシガールームの外壁部分にも葡萄柄とともに鳥がいる

小笠原邸が別名「小鳥の館」と呼ばれていた所以である

玄関の天井にある小川三知によるステンドグラスも鳥(遠近法を用いた珍しい構図とパンフレットにある)


偶然 さきほどの玄関扉の上の鳥かごとステンドグラスがかぶったところ


庭にあった焼却炉も鳥


これは修復中に作られそうで 地下のボイラーの鉄蓋(ドイツ製)をそのまま使用したとある

この建築物を象徴するかのようなシガールームの外壁にも鳥がいる


太陽の左側にトンボがいるが これはパンフレットの図面では蝶になっていたので おそらく設計変更があったのだろう


鳥 太陽 とんぼ そしてハートとそれに向かうかのような白い矢

部屋の内部も屋上も素晴らしいのだが きりがないのでここに載せるのはやめておく

明日は番外編を載せようと思う 
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徘徊報告―目白界隈(日立目白クラブ)

2018年03月23日 | 日記
教会の前の道の突き当りが「目白クラブ」である



昭和3年というから 母と同い年になる

もとは宮内省によって学習院の学生寮として建てられたものだが 今は日立の所有(昭和28年より)になっている

スパニッシュ風の赤い瓦屋根に白い壁 高い煙突に縦長のアーチのある窓 正面に見える段々の意匠は 当時の学生にとっても学び舎として申し分の無いものだったのではないかと思う


 

ここも近衛邸の敷地だったというから いったいどれだけの土地を所有していたのか

ここには7棟あるらしいのだが 周囲を見たところ なにやら工事中のようだった

正面玄関にある建物はまずまずだったが 裏にある建物はかなり傷んでいる


今は使われていないのか この写真よりももっと荒れた棟もあったのだが 載せるのはあまりに悲しいのでそれはやめておく

耐震補強なのか 改装なのか あるいは撤去なのか 工事人が入っていた

もしも建築物としての寿命を終えているのであれば いっそ撤去して欲しいと私は思う

私の好きなスタイルであるだけに 捨て置かれたままの姿はあまりに寂しく切ない


目白駅まで戻る途中の急な坂道

その先に見えるのは山手線
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徘徊報告ー目白界隈(目白ヶ丘教会)

2018年03月22日 | 日記
昨日の雨は朝まで残った

気温も天気も まあまあといったところ

鼻水もだいぶおさまってきた


先日の徘徊の続き

目白通りを渡り 山手線と並行するように南下する

目指すのは「目白ヶ丘教会」と「目白クラブ」

その途中でまた発見

なぜか道路の真ん中に一本の木


そして・・・「旧近衛邸のケヤキ」


マンションの名前につけられた「近衛町」が何を意味するのかは これでわかった

近衛といえば私が知るのは近衛文麿

荻窪(おぎくぼ)にある「荻外荘(てきがいそう)」が彼の自宅であり GHQの取り調べに出頭する期限の前夜 そこで自決したときいている

なんと棟札(むなふだ)には伊東忠太の名前のある屋敷である

では ここは?


家に帰ってから知った事だが 当然のごとくこの一帯はかつて近衛家の敷地であり 本邸があったものの 別荘としての荻外荘を作ってからはここには住まなかったようだ

近くには 文麿の父親であった近衛篤麿の記念碑や住居跡の石碑があり またかつては将軍様の狩場だったという相馬邸の跡地「おとめ山公園」もあるというから こうした土地なのだとあらためてわかる

マンションの入り口にある大木も きっとその時代からのものなのだろう

これらの木が戦前戦後 ずっと見つめてきた景色を想像して 一瞬 時の流れの中に迷い込んだような錯覚に陥る


この道をまっつぐに進むと ライトのもとで修業をした遠藤新の最晩年の作品(1950年)である 目白ヶ丘教会が見えてくる


入口の水平線や石積みなどにライトの片鱗が見られる


彼の評価は あまりにライトの精神に忠実なせいで低く見られることもあるが 教育の観点から学校建築を重要と主張していたという

この教会の鐘塔はインパクトがあり 竣工当時は遠くからでも目立ったのではないだろうか



目白クラブは明日にする

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