みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<評伝>激しく生き書き説いた 瀬戸内寂聴さん死去/寂聴さんを悼む 生涯を貫く反戦と慈愛

2021-11-15 23:07:44 | ほん/新聞/ニュース
きょうはパートナーの名市大病院放射線科の診察日。
11時の予約で、少し遅れて呼ばれました。
5回の放射線治療は、効果がとても大きくて「奏功」で、
追加照射はしないで今回の治療は終了。
パートナーは午後に関のクリニック予約をしていたので、
マーゴのサイゼリアでいっしょにランチを食べてから、
わたしは「マーゴの湯」に入ってまったりと過ごしました。

庭の紅葉は、今年は例年より少し遅れていますが、

モクレンやこぶしの葉が黄色く色づいてきました。

ピンクのサザンカの花。

赤く色づいた南天の実


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瀬戸内寂聴さんが亡くなった。
翌日の中日新聞新聞社会面には大きな記事。
友人で論説委員・三品信さんの<評伝>と社説を紹介します。

  <評伝>激しく生き書き説いた 瀬戸内寂聴さん死去 
2021年11月12日 中日新聞

 瀬戸内寂聴さんがかつて本紙で連載した人気の随筆「あしたの夢」を担当し、間近で接していたころから記者は考えていた。「この人の代表作とは、いったい何なのだろうか」と。
 瀬戸内文学の愛読者ではなくとも、名作の数々が思い浮かぶだろう。自らの愛と苦悩を文学に昇華させた「夏の終(おわ)り」。「美は乱調にあり」など、近代日本の女性を巡る伝記小説。
 天台宗の僧となった自身の信仰心を吐露する「花に問え」など仏教を巡る三部作や、源氏物語の現代語訳を挙げる人もいよう。
 だが瀬戸内さんの人生を振り返ると、そのいずれも「代表作」と呼ぶにはやや小さく思えてならない。
 その筆は小説だけでなく随筆から宗教論、オペラや能の台本まで、生涯を通じ縦横に走り続けた。さらに「殺してはいけない、殺させてはいけない」と訴え、憲法九条の大切さや脱原発を説き続ける気骨の言論人でもあった。一方で岩手県の天台寺の住職や敦賀女子短大学長、故郷徳島の県立文学書道館館長など要職を務めつつ、京都市の「寂庵(じゃくあん)」をはじめ全国で説法や講演を行い、人々に生きる意味や喜びを語り続けてきた。
 人生に迷う人には、有名・無名を問わず温かい手を差し伸べた。説法や講演の最後には悩み相談の時間を設け、不安を持つ人の心に寄り添った。「長生きしてこんなにひどい時代を見るとは思いもしなかった」と漏らすのも聞いたけれど、「それでもこの世は美しいのよ」と言い添えた。
 説法で説いた「死ぬその日まで何かに打ち込み、自分に与えられた才能を少しでも多く発揮できるよう、努力しよう」という信念のまま、行くところすべてに人生をおおらかに肯定する光と熱を届けた寂聴さん。
 九十九年に及ぶその生涯こそ、戦前の暗い世相の中で文学を愛して育った一人の少女が築き上げた最高の傑作だったのだ、と思う。
 (文化芸能部・三品信)
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  社説:寂聴さんを悼む 生涯を貫く反戦と慈愛 
2021年11月12日 中日新聞
 京都の寂庵(じゃくあん)をはじめ各地で仏の教えを説き、生き惑う人の悩みに真剣に応じた。「心配ないわよ、大丈夫よ」と励ます笑顔は、人を愛し、慈しむ思いに満ちていた。瀬戸内寂聴さんの死を悼む。
 僧侶として作家として、何人分もの人生を生きた。その九十九年の生涯を象徴する言葉の一つは、「反戦」。二十代で迎えた第二次大戦の日本の敗北に端を発する。
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