熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

つかこうへいさん逝く

2010-07-17 18:30:50 | Weblog
戦後演劇界を代表する劇作家、演出家のつかこうへい(本名・金峰雄=キム・ボンウン)さんが、亡くなりました。
私と同じ62歳です。

「つかこうへい」の名前の由来は、在日韓国人であるご本人が、いつかこうへいな世の中になるようにという思いを込めて、「つかこうへい」と名付けたそうです。
当時の日本の状況を考えると、つかさんの思いが良くわかります。

つかさんは今年1月25日にがんの治療中と公表していたが、元日に知人らに対して“遺書”を残していたことが明らかになりました。

その内容は、
「友人、知人の皆様、つかこうへいでございます。
思えば恥の多い人生でございました。
先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています。
私には信仰する宗教もありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っておりません。
通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。
しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています。
今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます。
2010年 1月1日 つかこうへい」
というものです。

他の人の気持ちを大事にする、つかさんらしい遺書です。

意識がはっきりしているときに、自分の思いを残しておくのがいいかもしれません。

つかさんの作品で、私が一番好きなのは、蒲田行進曲です。
これは舞台ではなく、映画で見たのですが、その展開の面白さに感動したことが今でも鮮明に覚えています。

団塊の世代の代表的な方がお亡くなりになるのは、寂しい限りですが、あちらの世界で面白い舞台を演出してくれるでしょう。

つかさん、ありがとう。





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