熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

フィルム

2010-07-31 20:56:13 | Weblog
小山 薫堂(こやま くんどう)さん執筆の「フィルム」を読みました。
「フィルム」を含む10の短編を集めた新書版です。

本との新しい出会いを求めて、図書館の新刊本コーナーで、読んだことがない著者の本を借りて読むことにしています。

今回は、この著者の本を選びました。
小山 薫堂さん(ペンネームでしょうが)は、放送作家で「おくりびと」の脚本を書かれた方です。
結構有名な方なんですね。
この本を読むと、情景が目に浮かぶような気がしたのは、放送作家の作品だからでしょうか。

この短編集は、40歳前後の男性を主人公に、仕事、家庭、人生で揺れ動く主人公の心境を、主人公と関係する人々との繋がりを中心に描いています。

そう言えば、著者も1964年生まれですから、今年、46歳ですね。

私の40歳ごろは、総合研究所のマネジャーとして忙しい日々を過ごしていました。
研究の現場から離れて、管理業務が多くなり、研究の面白さが少なくなり、将来の仕事を考えて揺れ動いていた時期でしたね。

このまま研究所で仕事をしていくのか、それとも他部門に移動するのか、をかなり真剣に考えていました。
そのころ、研究所の先輩が知財部門に移動しており、あるとき、私を知財部門に誘ってくれました。
特許の仕事は技術と関連するので、私が希望する職種の一つでしたので、先輩の好意に甘えてお願いすることにしました。

知財部門に異動後に、法律の勉強をする必要性に迫られて、仕事をしながら中央大学法学部、早稲田大学大学院修士課程(知的財産権専修)に通って勉強しました。

その後、弁理士の資格を得て、企業を退職後に知財コンサルの仕事をしています。

結果的には、知財部門へ異動したことが正解だったのでしょう。

研究所へ残るか、知財部門へ異動するか、の判断に悩んでいた時に、東京本社での打ち合わせの帰りに、新宿コマ劇場付近の映画館街で、偶然見つけて見た映画が「フィールド・オブ・ドリームス」でした。

この映画は、中年の男性が、人生で何かやり残したことがあるのではと、悩んだ末にトウモロコシ畑に野球場を造るというストーリーです。

ある意味、この映画が私の背中を押したのかもしれません。

人生は、偶然の積み重ね。

面白いものですね。



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