熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

記者クラブ崩壊

2010-07-22 15:11:28 | Weblog
上杉 隆さん執筆の「記者クラブ崩壊」を読みました。

記者クラブとは、公的機関などを継続的に取材するジャーナリストたちによって構成される「取材・報道のための自主的な組織である。
ところがこの自主的な組織が、官庁で開かれる記者会見から、フリーランス・ジャーナリストや雑誌、海外メディア、ネットの記者などの非記者クラブメディアを排除してきたことが問題となりました。

この問題点を鋭く突いて、記者会見のオープン化に道を開いたのが、著者らのフリーランス・ジャーナリストです。

この記者会見のオープン化は、民主党政権(鳩山政権)で初めて実現することになりますが、記者クラブ側の抵抗は激しいものでした。
最初に、記者会見をオープンにしたのが、岡田外務大臣で、次に、亀井金融大臣。
この二人に対する風当たりが強かったのは、新聞、テレビでの各種批判記事・報道からも理解できますね。
おそらく、記者会見のオープン化を進めなかったならば、こんなに批判されることはなかったでしょう。
パンドラの箱の蓋を開けてしまったわけです。

この両大臣に続いて、原口総務大臣、小沢環境大臣がオープン化を宣言し、とうとう2010年3月26日に鳩山首相の記者会見がオープン化されました。

記者クラブがオープンにされていなかったときの問題点は、以前にブログでも書きましたが、政府のスピン情報(情報操作された情報)を見抜く記者がいないため、国民は情報操作された情報を新聞、テレビから得ており、正しい判断ができなかったことです。
つまり、国民の知る権利が記者クラブにより侵害されていたとも言えそうです。

日本の新聞、テレビ報道が各社横並びなのも頷けますね。

記者会見のオープン化によって、正しい情報、批判的な情報が国民に伝わり、ジャーナリストの質向上が期待されます。

記者会見以外にも情報公開を進めていけば、無駄使いの少ない、透明性の高い国になるのではないでしょうか。

与野党が党利党略ではなく、真剣な議論をして良い政策を実現して欲しいものです。
それができるのならば、ネジレ国会も意味あるものになるでしょう。

国会議員の良識に期待するとともに、各議員の発言、行動をしっかりと見つめて、次の選挙で正しい審判をしましょう。



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