熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

戦争とメディア

2013-12-06 22:48:33 | Weblog
BSで池上彰さんが司会を務める「戦争とメディア」についての番組を放送していました。

メディアは戦争をどのように報道していたのか、戦争に対するメディアの役割は、について検証する優れた番組でしたね。

第二次世界大戦における日本のメディアの役割は、民衆を戦争に向かわせる広告の役割を果たしていたようです。

このことは、朝日新聞社が戦時下の報道内容を自戒を込めて纏めた単行本が出ていますので、そちらを参照していただければと思います。

米国における戦争とメディアの関係についても分析していました。

ベトナム戦争時は、政府が報道の効果について認識していなかったためか、自由な報道がなされ、悲惨な映像が米国内に報道され、それが反戦運動につながったそうです。
ベトナム戦争は、メディアが終結させた戦争ですね。

湾岸戦争は、報道の効果が分かったためか、報道規制が厳しくなりましたが、それでもCNNの現地報道のように規制の網を潜って報道していました。
この報道により戦争終結に影響を与えたそうです。
湾岸戦争は、メディアが影響力を維持した戦争と言えますね。

イラク戦争になると、報道規制は更に厳しくなり、メディアは軍隊と行動を共にするようになります。
つまり軍隊の目から見た報道になり、メディアが政府に利用された戦争と言えますね。

戦争報道は、事実を伝えるのが困難で、様々な報道規制により政府に利用され易くなります。

それでも事実を正確に報道することは、ジャーナリズムの重要な役割です。

大本営発表をそのまま報道するようなことは、厳に慎まなければいけません。

翻ってみて、現在のメディアはどうでしょうか。

報道の自由が規制される特定秘密保護法案に、反対の意思を明確にしているのは、朝日新聞、毎日新聞ぐらいで、日経新聞、産経新聞は多少トーンダウンしています。
読売新聞に至っては、なぜか政府を擁護するような報道が目立ち、特定秘密保護法案に反対の意思を示しているのか疑問を感じますね。

メディアが巨大与党に抱え込まれて、政府与党の発表をそのまま報道するようでは、ジャーナリズムの看板を降ろしたほうがいいですね。

真のジャーナリストよ、今こそ立ち上がれ。










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コメント
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