熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

21世紀の資本

2015-02-02 20:03:15 | Weblog
クローズアップ現代で、世界で100万部超のベストセラーになっている『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティ氏が出演していました。

ピケティ氏は、“資本が富を増やす圧倒的な力”だ。各国の膨大な租税データから資本主義における格差拡大を実証したとして高い評価を得ています。

一方、その理論やデータの信憑性を問う反論も巻き起こっています。

議論が沸騰する中、ピケティをよく知る経済学者らは、彼が敢えて“挑発者(Provocateur)”の役を任じていると指摘しています。

格差拡大論はあくまで導入で、本当に彼が深めたいのは、資本主義をどのようにコントロールすればいいのか、民主主義や社会のあり方についての議論を一部の経済学者や官僚、政治家に任せるのではなく、一般市民も積極的に参加すべきだと主張しています。

21世紀型の資本主義と国家の関係をどう考えるべきか、市民が主体的に考えて意見を出していくことが大切ですね。

もっとも、一般市民が議論を深めると、一部の経済学者や官僚、政治家は困るでしょうね。

何しろ、自分たちに都合の良い政策が実現できなくなりますから。

ピケティ氏は、トリクル理論についても懐疑的な見方をしています。

私も何度もこのブログで書いているように、金持ちは自分の利益を最大限にするように行動するので、トリクル理論が機能することは考えられません。

ピケティ氏の見解に同意します。










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