熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

論文試験合格発表前日

2007-09-19 14:44:45 | Weblog
明日(20日)、弁理士論文試験の合格発表があります。

昨年の今頃は、ニュージーランド旅行から帰ってきたところでした。
論文試験の自己採点が低かっため、半ば合格を諦めて長年行きたかったニュージーランドへ旅行した訳です。

したがって、論文試験合格発表も全く期待しておらず、特許庁のHPを見たのが勤務終了時間近くでした。

合格者名簿に自分の受験番号を見つけた時の驚きは大変なもので、何かの間違いではないかと、2度確認し、プリントアウトして再度確認しました。

論文試験合格が間違いないと確信して、妻に電話連絡、その後、WとLの口述模試の申し込みをしました(Wは何とか申し込めましたが、Lは抽選で外れました)。

このように、論文試験の自己採点ほど当てにならないものはありません。
何しろ相対比較ですから、全体の出来栄えが悪ければ合格する可能性はあります。
今年の論文試験は難しい部類に入りますので、合格人数にもよりますが、自己採点がかなり低い人でも合格する可能性はあります。

自分の合格を信じて結果を待ちましょう。




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弁理士研修

2007-09-18 20:00:55 | Weblog
弁理士研修「商標の類否判断と取引の実情ーその現状と問題点ー」に参加してきました。

商標の類否判断に取引の実情を考慮すべきか否か、考慮するとすればその基準は、「氷山印事件判決」の解釈と、その判決以降の下級審判決の動向について、基調講演とパネルディスカッションがありました。

松田弁理士、牧野弁護士、田村教授の基調講演に続いて、基調講演をした3先生に、末吉弁護士、工藤弁理士、加藤特許部長(高砂香料)を加えた6人のパネラーによるパネルディスカッションがありました。

4条1項11号の商標類似判断に、取引の実情を考慮すべきか否かについて、意見は分かれました。
牧野弁護士、末吉弁護士、田村教授は、取引の実情を考慮するという見解でしたが、松田弁理士、工藤弁理士、加藤部長は、考慮すべきでないという見解でした。

私は、法的安定性の観点から、取引の実情は考慮すべきでないと考えますが、出願商標が著名商標で先願登録商標が未使用商標の場合に、不都合な結果となることが考えられます(先願主義を採用しているのでやむを得ないとも考えられますが)。
この点についての考慮は必要です。

私は特許が専門ですので、商標・意匠については実務経験が不足しています。
この経験不足を知識で補うべく、できるだけ研修会、講演会等に出席し、文献の読み込みも行っています。

「専門は特許です」と、自分の活動領域を自分から狭める必要はないし、特許以外の仕事もやってみれば案外面白いと思うからです。

「人間の可能性はやってみなければわかりません」。
これからは、楽しみながら仕事の幅を広げていきます。




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谷亮子金メダル

2007-09-17 15:16:57 | Weblog
柔道の世界選手権最終日が16日、ブラジル・リオデジャネイロであり、シドニー、アテネ両五輪の女子48キロ級で金メダルを獲得した谷亮子さん(トヨタ自動車)が、決勝でヤネト・ベルモイ(キューバ)を破って2大会ぶり7度目の優勝を飾りました。
優勝7度は男女を通じて世界選手権史上最多です。

続く女子無差別級の塚田真希さん(綜合警備保障)、男子無差別級の棟田康幸(警視庁)も優勝し、今大会不振だった日本勢は最終日に一転、金メダルラッシュとなりました。

正に、谷亮子さんが今大会不振の日本柔道に勢いを与えた。
所謂、局面を変えたと言えます。
局面を変える、碁・将棋などの勝負の情勢・なりゆきを変えることから、物事の情勢・なりゆきを変えることを言います。

谷亮子さんは、自分が動いて金メダルを獲得することにより、局面を変えた(打開する)のであり、自分が退くことにより局面を変えようとするのは、消極的な局面打開方法であり、その後の成否は自責(自分の責任)ではなく、他責(他人の責任)になります。

局面を変えるのは、あくまで自責でなければいけないと思います。

最近の2つの事例から、「局面を変える」ことの意味を考えさせられました。

北京オリンピックでは、谷亮子さんの試合が初日または2日目に行われることを願っています。
谷亮子さんの金メダル獲得が他の選手に力を与えて、金メダル増産となることが期待されるからです。

北京オリンピックでの「ママでも金」を期待しています。



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知財戦略コンサルタント育成研修 2回目

2007-09-16 11:20:22 | Weblog
知財戦略コンサルタント育成研修 2回目に参加してきました。

2回目は「コンサルティングについて考える」をテーマにした妹尾先生の講義・演習です。

妹尾先生は、この分野の第一人者です。
先ず、コンサルティングの3つの事例の紹介と演習があり、その後「問題解決」「コンサルテーション」「知財コンサルティング」の講義がありました。

研修時間の大半は事例演習でしたので、活発な議論が展開でき、他の受講者の意見も聞けて、大変有意義な研修でした。

講義内容は、企業内研修で勉強した範囲のもので、特に目新しいものはなかったように思います。

「コンサルティングで重要なことは、事例から学ぶことである」「自分の専門的強みに合わせて問題点を把握することはすべきでない」「問題の発生場所と対応をとる場所とは異なる場合がある」等、かなり有意義な考え方が得られました。

次回から具体的な事例演習が始まります。
この事例演習を通して、コンサルティングの基礎的スキルが獲得できるものと期待しています。



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月探査機「かぐや」

2007-09-14 18:30:48 | Weblog
月の起源や環境などを探る月探査機「かぐや」を載せた国産のH2Aロケット13号機が14日午前10時31分、鹿児島県種子島の宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから打ち上げられました。

宇宙機構によると、かぐやはまず、地球を約280~23万3000キロの高度で回る楕円軌道に投入され、地球を2周した後に、エンジンを噴射して月へ向かい、約20日後には月を回る軌道に到着する予定だそうです。

「かぐや」は約3トンの機体にX線や赤外線、ガンマ線のセンサーなど14種類の観測機器やハイビジョンカメラを搭載し、米国のアポロ計画以来の本格的な月探査機です。

分解能10メートルの地形カメラでステレオ撮影し、月の立体地形を10メートルの精度で調べ、レーザー光線を月面に照射し、標高などを測ります。
可視・赤外線、X線、ガンマ線で月面を見て、元素や鉱物の分布を探り、さらに、月の地下数キロの構造を、強力な電波で「エコー診断」を行い、月の磁場、プラズマなどの上空の環境もモニターします。

個人的には、月の起源が明らかになることを期待しています。
月の起源は、①月捕獲説 ②地球・月同時発生説 ③地球から月が分離説 ④巨大惑星衝突説が対立していますが、最近は④巨大惑星衝突説が多数説です。
今回の「かぐや」の月探査で、月の核が小さいという測定結果が得られれば、巨大惑星衝突説が検証されることになります。

「かぐや」のターゲットは、月だけではありません。
地球をすっぽりと視野に収めることができるため、地球のオーロラの全体像を両極同時に観測することができます。
また、「かぐや」衛星上で見た月の地平線からの「地球の出」など、ハイビジョン撮影もする予定です。

雄大な天体ショーが楽しめそうです。
「かぐや」から見る「地球の出」「両極のオーロラ」想像するだけでワクワクします。
まさに、宇宙は最後のフロンティア(スタートレックより)です。




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選択科目問題誤りへの対応

2007-09-13 11:10:12 | Weblog
特許庁のHPに、「平成19年度弁理士試験論文式試験(選択科目)における試験問題の誤りの対応について」が掲載されていました。

以下、対応の概要です。
「誤出題に関係する問題の採点につきましては、不利益を受ける受験者の方が生じないようにするとの基本的な考え方をとり、その結果、以下の当該問題の受験者全員について正解として取扱うことといたします。」
「物理工学の共通問題[物理学]」問1.(1)~(9)」
「応用化学の共通問題[化学]」問3.(1)」

応用化学はともかく、物理工学は共通問題の全問を正解とする対応なので、受験者の不公平感は拭えません。
今年の論文受験者は納得いかないでしょうね。

以前、ブログにも書きましたが、私も何年か前に同じ経験があります。
そのときは、著作権法の問題の誤りで、著作権法の問題全問正解という対応をとるという措置が取られました。
知り合いの受験者も共通問題の民法の出来が悪く、選択科目で足切りになると覚悟していましたが、著作権法を選択していたため、論文合格となりました。

その年の試験で、私は、民法の出来はまあまあでしたが、民事訴訟法の出来が今一つで、選択課目A評価(必須課目は○)で論文不合格となり、本当にガッカリすると同時に割り切れない思いを持ちました。

その時の再発防止策も、今回とほぼ同様な内容で、「試験問題作成委員による試験実施直前でのチェックの機会を追加することにより、最終段階での検証を強化します。」というものでした。

再発防止策で納得いかないのは、試験委員の辞任がないことです。
著作権法の試験委員は依然として同じ顔ぶれのようなので、これで本当に再発防止になっているのかなと疑問を持ちます。

これだけ影響の大きいミスを犯した人の責任を明確にしないで、再発防止策をとっても受験生の納得を得るのは難しいと思います。

参議院選挙の大敗で辞任しなかった安部首相の責任の取り方と重なって感じられるのは、私だけでしょうか。


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安部首相辞任表明

2007-09-12 20:48:36 | Weblog
安部首相の辞任表明が報じられています。

突然の辞任表明なので、私だけでなく、皆さん驚かれたと思います。
最初に、このニュースを聞いた時の疑問は、「何故、この時期に?」です。

参議院選挙の敗北を受けて辞任表明するのが通常の考え方でしょうが、この方は、参議院選挙の敗北にもめげずに辞任せずに内閣改造をして、所信表明演説をした後で、突然の辞任表明。

参議院選挙の敗北以上に重たい結果があったとしか考えられませんが、それは何なのでしょうか?

今夜から、いろいろな人がいろいろなことを言うのでしょうが、真実は闇の中でしょうね。

この方の行動を見ていると、エリートの弱さを感じます。
順調に人生を歩んできたが、少しばかり気が大きくなり、尊大な態度をとって、周囲の冷たい視線に晒される。
挫折体験がないために、どのように対処していいか分からず、悶々として悩んだ挙句、「もうやめた」と責任を放棄する。

こんなところでしょうか。

衆議院と参議院とで与野党の勢力が異なり、緊張感のある政治が期待できます。
安部首相の辞任が今後の日本の政治経済に及ぼす影響は不明ですが、私たちの生活が良い方向に進むキッカケになればと願っています。



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口述試験

2007-09-11 16:07:54 | Weblog
弁理士論文試験の合格発表の日が近づいてきましたので、口述試験について経験談を書いてみます。

昨年の今頃は、妻と一緒にニュージーランド旅行をしていました。
昨年の論文試験の自己評価が低く(少なくとも前年よりは出来が悪い)、半分合格をあきらめていましたので、旅行三昧の日々を過ごしていた訳です。

それでも、合否結果が気になっていたので、発表日の3日前には帰国していました。
発表当日、自分の受験番号が合格者の中にあり、ビックリしたことを覚えています。
それからが大変で、急いで口述模擬試験の申込を行いましたが、Lは抽選で外れ、Wがかろうじて電話予約でき、あと私ゼミ1か所の合計2回の模擬試験のみでした。

⇒論文試験の自己採点はあてになりません。
自己採点が低くても合格する可能性は十分あります(何しろ相対評価ですから)ので、口述試験の勉強は早めに開始すべきです。

私の口述試験勉強方法は、GSNの「口述対策用 一問一答集」を中心に(この1冊でも十分なくらいに充実しています)、論文基本問題のレジメ、四法対照条文集(短答試験用の書き込みのあるもの)の3点セットを繰り返し使用しました。

それから、何といっても口述模試を受けることが重要です。
私は、企業で昇進・昇格面接を数多く受け、面接試験官にもなったことがあり、面接試験で緊張することはないと思っていましたが、最初のWの模擬試験ではかなり緊張したことを覚えています。
2度目の私ゼミの模試ではそれほど緊張せず、幸いにも本番では全く緊張しませんでしたが、面接試験に慣れていない方は、かなり緊張すると思います。
したがって、できるだけ多くの模擬試験を受けた方が良いと思います(最低でも3回、できれば5回)。
そのためにも、論文合格発表前に申し込み可能な模擬試験は、今から申し込んでおいた方が良いでしょう。

論文試験に合格する実力のある方ならば、勉強方法さえ間違えなければ口述試験に合格できると思います。
ただし、口述試験は昨年も10%程度が不合格になっている試験なので、決して油断してはいけません。

口述試験本番までは、不合格になる可能性が高い試験であると考えて目一杯勉強し、本番では、これだけ勉強したのだから落ちるはずはないと、自信を持って試験に臨んで下さい。

そうすれば、「栄冠は君に輝く(どこかで聞いたことがあるフレーズ)」を実感することができるでしょう。

あと少しです。
悔いのないように勉強して下さい。



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台風の爪あと

2007-09-10 12:46:21 | Weblog
関東地方を直撃した台風の被害状況がテレビで報告されています。

関東地方を直撃する台風は、ほとんどありませんでしたが、ここ数年その数が増えてきています。
地球環境の変化が原因でしょうか。

私の家は高台に立っていますので、浸水の心配はありませんが、その分風に対する備えが必要です。
前回の関東を直撃する台風で、我が家の屋根の一部が飛ばされ、消防署の方にお世話になったことがあります。
このときは、消防署員の働きに大変感激しました。
屋根の一部が飛ばされたことに気付いて消防署に電話しましたが、風がまだ強い状態だったので、正直言って暫らくしてから来てくれるのかなと、思っていました。
しかし、電話して直ぐに消防車が到着し、強風の中、若い署員が屋根に上り緊急措置をしてくれました。

危険を顧みないで市民に奉仕する姿に大変感激しました。
今では、消防署員の大フアンです。

幸い、今回の台風による我が家の被害はありませんでしたが、台風の被害で一番驚いたのは、西湘バイパスの一部が崩壊したことです。
西湘バイパスは、箱根・伊豆方面へ出かけるときによく利用する海に面した道路で、天気の良い日は海を見ながら快適なドライブが楽しめます。
長年西湘バイパスを利用していますが、浸水はともかく、崩壊されたというのは初めて聞きました。
それだけ、台風直撃の影響が大きかったのでしょう。
地元の人の話しでは、今回の台風で押し寄せる波の衝撃は、今まで体験したことのない大きさだったようです。
関係者の話では、いつ道路が復旧するのか、見通しは立っていないとのことです。
秋の箱根を楽しむためにも早い復旧を望みたいものです。


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米国も「先願主義」に転換

2007-09-09 18:28:03 | Weblog
時事通信のニュースに「特許改革法案、米下院を通過=「先願主義」への転換に前進」の記事が掲載されていました。

記事によると、「米下院本会議は7日、2007年特許改革法案を可決した。賛成220、反対145だった。法案は、誰が最初に発明したかを重視する「先発明主義」から、内容が同じなら先に出願した人に特許権を認める「先願主義」への転換を盛り込んでおり、19世紀以来という特許制度の抜本改革は一段と実現に近づいた。
 米国は主要先進国で唯一、先発明主義を採用。日本や欧州は国際基準である先願主義への転換を求めていた。特許改革法案が成立すれば、外国企業としては米国での特許出願・登録件数が最も多い日本企業の経営戦略に影響を与えそうだ。」とあります。

米国が先願主義に転換するということは何年も前から言われていましたが、その動きは遅く、一時は先願主義への転換は無理ではないかという空気が流れていました。

何とか米下院を通過しましたが、これからが正念場です。
米国は先発明者保護の考え方が根強く、先願主義による法的安定性よりもプライオリティを重視する人が多いと言われています。

また、この問題は個人発明家対大企業の問題とも言われており、なかなか複雑な要因があるようです。

個人的には、米国が先願主義に転換することにより、インターフェアレンスの問題に巻き込まれなくなることがメリットですね。

「先願主義の転換が日本企業の経営戦略に大きく影響する」とは思われませんが、何らかの変更は必要ですね。

「米国の先願主義への転換が企業の知財戦略に及ぼす影響」というタイトルの講演会が数多く開催されそうです。
そのうちのいくつかは参加してみる価値はありそうです。



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