
ベランダからの風景を見て、写真に収めたくなる場面がしばしばある。今日の朝みる風景もそのひとつだ。霧のかすむ山並みに日が差し込んで、幻想的な雰囲気をかもし出している。だが撮ってみると見た感じの幻想的な部分が写っていない。やはり、設定をいま少し工夫する必要があるのかも知れない。例えば露出の補正とか。
霧は地面に近い空気が冷やされ、水蒸気が凝結して空中の浮遊しているものだ。あたかも煙のように空中に立ち込める。春には霞といい、秋には霧というが同じものである。
霧冷のけふいちにちに髪白む 森川 曉水
きのう尾根歩きで少し足が重い。だがきのう撮れた風景も、きょうのベランダの風景も、まさに一瞬である。一期一会という言葉は、このような偶然に光が作りだす風景のことであろうか。