常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

年賀状

2012年12月20日 | 日記


最高気温5℃、寒いが晴れ間が出る。冬空はあくまで青く、日を受けた瀧山の雪は白い。明日は冬至で、今年も残り少なくなった。気になっていた年賀状のデザインを決めて印刷するばかりにする。来年は巳年で、年男ということになる。蛇はその生態から好きではないが、古来、縁起のいい生きものとして、人々の信仰の対象にもなってきた。

蛇に対する先人の信仰は畏敬と嫌悪の矛盾した感情がその根底にあると、指摘するのは「蛇 日本の蛇信仰」を著した吉野裕子氏である。蛇の異形な姿への嫌悪は、信仰対象を秘すことが行われてきた。その代償として、象徴とするものへの信仰として存続を続けてきた。その象徴とは、トグロ姿を象る鏡餅であり、その姿をダイレクトに現すしめ縄、さらにその姿とは遠い扇、箒、笠なども蛇の象徴物として先人の信仰の対象となった。

今年の年賀状は、蛇をモチーフにしめ飾りを誂えたデザインを選んでみたが、どうであろうか。パソコンの年賀デザインから選らんでダウンロードするが、一年ぶりの作業ということもあって、印刷できる状態までに思わぬ時間をとられる。



冬空に三日月がきれいにかかった。夕方の空であるので、きれいに写真に撮ることができた。寒い空気が透明で、一層月を美しく見せる。

冬の月野の篁に靄しづみ 水原秋桜子

冬の三日月は冷たく冴えわたり、匕首のように鋭く見える。こんな月を見るのも、年の瀬のわずかの時間だけにのみ可能である。
コメント
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