常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

瀧山

2014年12月07日 | 登山


午後の陽射しで千歳山の雪ははやくも半減し、その後ろにある瀧山が白く輝いた。こんなに美しく見える瀧山は年に何度もない。この山は蔵王の外輪山で、標高1362m。この山の後ろ側には蔵王スキージャンプ場がある。このスキージャンプ場ではワールドカップも行われ、高梨沙羅選手が何度も優勝したジャン場だ。

毎年、冬に登山をする。ほとんど里山が中心だが、唯一この瀧山だけは頂上から冬のアルペンの気分を味わえる山である。細い尾根は一ヶ所だけ、ロープを張って安全を確保する。誤って滑落すると、ぶなの木に激突して大怪我をする危険がある。この冬も来年2月に登る計画がある。

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大雪

2014年12月07日 | 日記


今日は二十四節気の大雪である。大雪の降る節気という意味であるが、暦と現実では大抵暦先行となっているが、今年はこの節気に先駆けて大雪となった。きのうまでの雪が止んで、日がさした。朝の日光のもとの雪景色は美しい。雪の被害で苦しんでいる人のことを思えば、その美しさに見とれているのは心苦しいが、人間の悩みを一瞬忘れさせる瞬間だ。

雪ふれば 冬ごもりせる草も木も 春に知られぬ花ぞさきける 紀貫之

古今和歌集を編纂した紀貫之の歌である。その巻頭にある仮名序は、編者紀貫之の筆になるものである。「春の朝に花のちるを見、秋の夕ぐれに木の葉の落つるをきヽ、あるは、年ごとに鏡の影に見ゆる雪と波とを嘆き、草の露、水の泡を見て、我が身をおどろき、あるは昨日は栄えおごりて、時を失ひ、世にわび、親しかしもうとくなり」と歌の心の真髄を書きつくしている。

紀貫之の晩年に書いた『土佐日記』は、男の手になる初めての仮名日記の試みであった。旅日記という虚構を借りて、明るいユーモアと沈痛な心情をたくみに表現している。国司として赴任した土地、土佐を船の旅で京都へ帰る紀行を日を追って書いたものであるが、海に出没する海賊への言及も見られる。

舟君なる人波を見て、「国よりはじめて、海賊むくいせむといふいふなることをおもふ上に、海のまた恐ろしければ、かしらもみな白けぬ。七十路八十路は海にあるものなり」

日記の主題は土佐で亡くした娘への追悼である。

都へと思ふをものの悲しきは帰らぬ人のあればなりけり


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コメント (2)
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