
今朝と昨日の朝の気温は-5℃と冷え込んでいる。ツバキやサザンカ、キクなどのほかはほとんどの花が枯れているが、この葉ボタンの元気さには驚かされる。久しぶりの日光を全身で受けとめようとするかのように葉を大きく広げている。何よりも一枚一枚の葉が、少しの傷みもなく、まるで6月の植物のように元気よく伸びているところがすばらしい。耐寒性に強く、ほかの草木が冬ごもりへと向かっている間に、美しい葉が目を楽しませてくれる。
葉牡丹やわが想ふ顔みな笑まふ 石田 波郷
葉ボタンは、アブラナ科のキャベツの変種で、キャベツのように結球しない。色づく葉が、牡丹を思わせるにで、こう呼ばれている。写真のようなクリーム色の葉を、白葉ボタンと言われる。正月の生け花として利用される。越冬した葉は、春になって茎を出し、花もつける。