常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

秋尽

2017年11月02日 | 日記


立冬まで5日、日々秋の深まりを感じる。一年が経つのを早く感じるのは、自らの人生もまた晩秋になかにあるからであろう。漢詩には、季節と人生を重ねて詠嘆する詩が多い。その詩にふれると、身につまされる思いがする。

 秋尽  館 柳湾

静裏空しく驚く歳月の流るるに

閑庭に独座して思い悠悠たり

老愁葉の如く掃えど尽き難く

蔌蔌声中又秋を送る

蔌蔌とは、葉が落ちる音である。木の葉が落ちる晩秋の庭に景色に、自らの老いの憂鬱を重ねている。この心境は、その年齢になって見なければなかなか理解しがたいものだ。その晩年を、いかに楽しみながらいきるか。その過ごし方で、その人の人生が決まる。
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