常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

銀杏

2017年11月11日 | 日記


千歳公園に行ったおり。見事に黄葉するイチョウの樹のもとには、すでにぶ厚く積もる落葉のうえにポタン、ポタンと音を立てて銀杏が落ちていた。妻はビニール袋を広げ、銀杏拾いに余念がない。紅葉狩りか、銀杏ひろいか、目的もあいまいになっている。それでも、好天に恵まれ行く秋を惜しむ郊外の楽しい一日であった。

樹を見上げると、枝にはまだ銀杏が鈴なりについている。そよ風に吹かれて、ひとつふたつと落ちるのだが、拾う人もないらしく、実があちこちにたくさん落ちている。なかには、散歩する人に踏まれて、独特の異臭を放っている。持ち帰った銀杏は、臭いを放つ黄色の皮を除いて水洗いし、笊に乗せて風にあてると、すぐに食べるられる。特に新鮮な銀杏は、固い殻のなかの実のエメラルドグリーンの美しさに先ず驚く。

銀杏を焼きてもてなすまだぬくし 星野 立子

熱を通した銀杏はおいしい。もちっとする食感、どこかほろ苦い懐かしい味である。銀杏の炊きこみご飯や、茶碗蒸しが定番だが、フライパンでころころと焼いた見に塩をつけて食べるシンプルなのが一番いい。食べすぎで中毒になったという話を聞くが、この実はたくさん食べるものではない。色や食感をめでながら、毎日数つぶを食べるのがよい。

コメント
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