常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

成人の日

2018年01月10日 | 日記


今年は8日が成人の日であった。例年なら不届きな成人が暴れて式を壊してしまうことがニュースになったが、そのようなことはなくなったようだ。かわりに、貸衣装と着付けを予約させ、当日になって逃げてしまう新手の詐欺事件がおきた。オレオレ詐欺以後、何でも詐欺のネタになってしまう嫌な時代である。

「弱冠」という漢語がある。一般に弱冠二十歳などと使われている。中国の『礼記』に「二十を弱と日い、冠す」とある。冠は成人になって被ることを許され、その式典は冠礼と言った。二十は「やわらか」「しなやか」の意で、日本で使われる「わかい」という意味はない。因みに「三十は壮と日い、室在り」とある。この年には、結婚していると言われる。日本では、選挙権が18歳からとなったため、成人を18歳にする準備が行われている。

成人の日に一番似合う言葉を探して見た。どう考えても「希望」である。だが、「希望の党」ができてすっかり汚れた言葉になった。怒れる若者の代名詞となったポール・ニザンのアフォリズムを紹介しておこう。「僕は二十歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢などとはだれにも言わせまい。一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ」

成人祭温室に燦たる花多し 植松  靖

成人の日以降、気温が上がって近辺に積もった雪は大方融けてしまったが、今日は雪。週末にかけて寒波が来るので、また雪景色が復活する。
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