寒中に咲く啓翁桜。春を感じさせる花として、正月用の切り花として珍重される。名前の由来は、久留米市の良永啓太郎という人がミザクラを台木にし、ヒガンザクラを接ぎ木して作ったと言われ、作者の名の一字を取って命名されたという。山形県で生産が盛んで、日本一の出荷量を誇っている。山友会の新年会の会場となった天童温泉の湯坊いちらくには、春を告げる啓翁桜が飾られていた。
伊勢海老の緋縅鎧初うたげ 加藤かけい
この年になると、新年会は趣味の会が中心となる。今年の山友会の新年会は参加者が23名。一番気心の知れたこじんまりとした会で、それだけに楽しい。20年来の会員から、入会したばかりの人までいるが、山の素晴らしさを共有しているだけに、いつも楽しい会になる。今年は、会で一番若い二人の女性が幹事になって仕切ってもらったので、盛り上がり、近年でも一番の楽しい新年会になった。