明るい日差しが西の山に当たっている。朝のこんな景色を見ると、「冬来りなば春遠からじ」の名詩が口をついて出る。イギリスのロマン派の詩人シェリーの「西風の賦」の一節だ。日本など東洋では、春に吹く風は東風だが、西洋では西風は春を連れてくる風らしい。イタリアを旅したシェリーがあまりに強い西風を詠んだものだが、句は深読みされて厳しい季節の後には、明るい希望の春が待っていると、励ましの言葉を重ね合わせた箴言となっている。
「If winter comes, can spring be far behind ?」
本日、優秀吟コンクールの予選会。練習の成果を発揮したいところだが、チームのメンバーが揃わずに苦難の時代に入っている。夜は、山の会の新年会。今年一年の、楽しい山行に思いを寄せる。まさに、春遠からじの、心境である。