常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

老いの予感

2019年02月12日 | 日記

突進歩行という用語がある。歩行の際に止まることや方向転換をできなくなり、突進するような歩行になる現象を言う。パーキンソン病の歩行障害のひとつの症状だ。先日の山行で、下りの雪道で、自分の歩行がこのような状況になっていた。下山して数時間後には、歩行は通常に戻ったが、念のため掛かりつけの内科と脳神経科に紹介してもらい受診してきた。

手足の動き、目の動きなど、歩き方など様々な動作の目視で診察を受けた。医師の評価は、パーキンソン病の疑いはないとのことであった。脳に梗塞はないか、MRIの検査を予約。こちらは明日の予約である。山でのアクシデントは、オーバーペースによる疲労からと、都合のいい自己判断をしていたが、加齢ということが一つの要素であることは疑いない。

今後は自分のペースを守りながら、年齢を意識した山歩きが大切になる。折もおり、特養に入所している義母にも異変が起こっている。まもなく百歳を迎えるが、先週から急に摂食ができなくなっている。水分や薬も飲めず、微熱もある。どのような終末を迎えるのか、じっと見守るほかはない。

猫柳やさしくほろびゆくひかり 笹沢信

晩年に己の死期を知ったかのように多くの仕事を成して逝った信の句である。「寒椿ほとりと暁の救急車」「風葬をわれに手向けよ冬木立」、笹沢信は句集には20句ほどしか収められていないが、死を予感させる句をいくつも残している。残された日々を元気に生きる、その思いを新たにさせてくれる句たちである。

コメント (2)
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