常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

スマートウォッチ

2019年09月19日 | 日記

注文していたスマートウォッチが届いた。スマートフォンとリンクさせて歩数や血圧、心拍数などを記録する健康管理ウォッチだ。この手の機器は、継続して使用することで、効果も出ようが、途中で飽きる三日坊主では意味をなさない。それでも、いま流行りで、中国製のものは低価格なので、貯まっていた楽天のポイントで買えるほどであったので注文した。何だか面白そうなのだ。ネットでは、高齢者へのプレゼントとしても推奨されていて、ちょっとした人気商品らしい。

通販の箱を開けてさっそく設定を試みる。取説も日本語で、少したどたどしいが、さしたる苦労もなく完了。スマホとのペアリングにも成功した。一番の注目は心拍数である。山登りをするとき、心拍数をリルタイムで見ることができるのが、この機器を買った理由である。歩くペースを、自分の許容範囲の心拍数にすることで、疲れたり、高山病のリスクを避けることができる。通常の人ならば、最大の心拍数は220である。そこから自分の年齢を引いた心拍数、自分の場合は140となるが、この7割程度で歩くのが疲れない歩き方だ。

自分の場合、朝、起きたばかりの心拍数は55程度である。普通に歩いて70程度。興味があったのは、ストレッチや筋トレで筋肉をパンパンになるほど動いた時の心拍数だ。5分程度で済む、「みんなで筋肉体操」をこのウォッチ着けながらやってみた。結果は最大で73、ゆっくり歩くのとほぼ同じであることが分かった。血圧も指定した間隔で自動的に計測してくれる。血圧計と違って、電波で計測しているので、どの位の精度か分からないが、少なくとも数値の変動は知ることができる。

歩数の計測も、スマホのアプリより精度が高いような気がする。これは歩いた時間、歩数、消費カロリーが記録され、その上でトータルの数値が表示される。腕につけていると、スマホに届いた通知はバイブで知らせてくれる。メールの見落としもないことになる。

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吾亦紅

2019年09月19日 | 

この秋、吾亦紅を見るチャンスが2度あった。秋になると、この花を見たいと思うのだが、なかなか見るチャンスがなく、野草園まででかけてやっと見ることができる。先日、詩吟の先生の玄関に、吾亦紅が花瓶に挿してあった。聞くと、近所のお宅の吾亦紅が風で倒れたので、頂いたものだと言う。今朝、散歩の途中で、コスモスがきれいに咲いていたので、写真に撮っていると、偶然にもその脇で枝を束ねられた吾亦紅が咲いていた。肉眼では、桑の実のように見える花だが、カメラのピントを合わせると、集合した花の一つ一つがきれいに見える。

枝岐れして何れか是なるわれもかう 漱石

漱石の対象を見る眼は細やかだ。枝が直角に枝わかれしているので、どっち行くべきか、吾亦紅に聞いている。それにしても、秋の花もたくさんあるが、吾亦紅は渋い花である。それだけに、この花を愛する人には、秋のあわれを感じている人が多いのではないか。後水尾天皇の梅の宮は、早くに母を亡くし、若くして出家した。奈良の円照寺は梅の宮が住んだ寺である。秋ともなると、秋草が咲き乱れ、梅の宮はそれらをことのほかいつくしんだ。父上皇へは、秋になると、一束の吾亦紅を贈ったという。

吾亦紅すすきかるかや秋草のさびしききはみ君のにおくらむ 牧水

秋には、牧水のこんな歌も心に響く。あれほど、青く繁った樹々も、少しづつ色をつけ始めている。山は華やいだ紅葉の季節を迎えるが、すぐに葉を落とし、雪のなかの眠りについていく。

 

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