常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

健康法

2019年09月07日 | 日記

健康法を説くものは実に多い。テレビでも毎日のように、健康によいものを紹介する番組が放映されている。雑誌も本も、これに関するものを出すと売れ行きがいいらしい。先日も、血圧を下げる食べものとして、「トロロ昆布」が紹介されていた。これなど、小さいときから、食卓に上った安価な食材である。翌日、近くのスーパーへ行って買おうと思ったが、陳列棚は空っぽですでに売り切れていた。そんな食品は枚挙にいとまないが、放送されて数ヶ月もすると、売れ行きは戻る。いいものだと教えられて飛びつくが、いつか忘れて、次のものに移ってしまうようでは、健康が身につくはずもない。

昔買った本、石原結實『病は脚から!』を再読してみた。人間の身体の筋肉は、下半身に70%付いており、体重の40%を占めている。石原先生は、この下半身についている筋肉を鍛えることで、さまざまな病気を克服できることを説いている。「年齢とともに、下半身の筋量が減少し、それと並行して下半身の毛細血管数が減少してくると、下半身に存在していた血液は上半身に移動せざるをえません」。その結果として高血圧になる。

この本で力づけられるのは、筋肉は何歳になってもトレーニングすることによって増やすことができるという点だ。そして筋肉を肥大増量することにより基礎代謝を促進できる。人間の体温の40%以上は、筋肉によって産出され、筋肉は人体最大の発熱機関であるとも、書いておられる。現代の日本人は、体温の低下傾向にあるようだ。この低体温が、癌発症の原因でもある。筋肉を鍛えることは、高齢になるほど、その健康にいい影響を及ぼす。

筋肉を鍛える方法として推奨しているのは、ウォーキング、スクワット、カーフ・レイズ(つま先立ち)、腹筋運動、グーパー運動などなど。どれも、どこでも、いつでも、そしてお金もかからないことばかりだ。いいことが分かっても、この筋トレは、毎日継続することが必須だ。テレビの健康法のように3日坊主で終わっては意味がない。言い古された言葉だが、「継続は力なり」を念頭に、毎日の生活に組み込んでいかなければならない。

 

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